…逃げることの何がいけないと言うのですか?
「何やってやがるんです?」
「何って言われても。」
「まあ、話聞いてやるからアタシの家に来やがれです。」
その少女は歩き出した。なんかよく分からないが、オレたちもついていった。
「そこにいた奴連れてきちまったのです。」
「姉上~!部屋まで案内してやれ。」
「こっちきやがれです。」
オレたちは、図書室のような部屋に案内された。
「ここは封印された場所、ここに来たということは鎖を解いてくれる勇者か?」
ここで問題です。オレたちは何回勇者と言われるでしょうか?
「よし、姉上旅立ちの時が来た。勇者殿、僕たちと一緒に平和を取り戻すための旅に出てはくれないか?」
「いいわよ。」
「4人で行きやがるのですか?」
「そうなるな。」
オレの意見は聞かないということでございますね。確かにオレも行くけどさ。
「一緒に旅をするのならば名のらねばな。」
「アタシはちよこでいやがるのです。」
「オレは健人だ。」
「私は由里よ。」
「僕はれいとだ。」
「でも、そろそろ暗くなりやがるのです。明日にしやがりませんですか?」
「勇者殿たちにはこの部屋だ休んでもらうことになるがいいか?」
「泊めてもらえるだけでもありがたいわ。」
オレもうなずいた。誰にも会えなかったら、野宿することになってたかも知れないんだからな。
「では、夕飯の準備をしてくる。ちょっと待っててくれ。」
れいとさんは、そういって部屋を出て行った。
「勇者の2人はアタシと一緒に明日のことを考えやがって欲しいのです。」
「明日のことって?」
ちよこさんは地図を取り出した。
「印がついているところが行きやがる予定でいやがる場所です。」
に、してもすごい口調だよな。
「順番どうすればいいと思いやがりますか?」