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私だけの箱庭へ  作者: アイリス
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小さな箱庭


あなたは“箱庭”というものを知っていますか?

箱の中に、自分だけの世界を造り上げる素敵な素敵な遊びのひとつ、そう教えられたわ。

私にとっては箱庭は、空気のように生きていく上で最低限必要なものだった。

………けどそれは同時に彼らを喜ばせるだけだったの。

私に価値を見出だしてくれる優しい人達。

ずっとそれを、それだけが真実だと信じていけたらどんなに幸せなことだったのだろう。

でも……、私はもう現実を見てしまったの、私が何者なのかも全て思い出してしまったの。

それから毎日が地獄のようだったわ。

………それが幸せだと思っていたのが怖いくらいに、環境は最悪。じめじめして薄暗く、狭くて不気味な牢の中で、不味くて栄養もほとんどない少ないご飯を貰う毎日。

普通なら死んだ方がましだとか言うのだろうか?

それが本当なら、私は普通ではないらしい。

私には生きたい、生きなくてはいけないという気持ちが溢れ出していた。

きっと、見知らぬ誰かが助けてくれると、何故か私は確信していたの。

いつか、そう遠くない日、私をこの地の下からお日様の下まで連れ出してくれる。

私は小さな箱庭に、オレンジ色の暖かい色をした、綺麗な石を置いた。

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