表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

Sword Magic World プロローグ

作者: 番人カイト

7月14日 


期末テストも終わり夏休みを迎えるのみとなった

夏の暑い日

「あぢぃ・・・・・何なんだよ・・・・この暑さ・・・」

俺の名前は青川 涼 中学二年生 14歳

俺は文句を言いながら坂をハァハァと息を乱して歩く

俺が住んでいるのは山形県の夏神村

人口は2625人 村のほとんどが65歳以上の高齢者

村の産業は墓石などの加工品

冬は寒く、夏は溶けるような暑さ しかも不便な山の中腹

村の名前の由来は昔、夏に天災があって神様が天災から村人を救ったからだという

詳しくはほとんど分からない


俺は隣村の中学校から片道50分もかけて歩く

途中の道で墓地があるので夜まで必ず帰らないといけない

なぜなら夏になると墓地から少女の声がするという

 俺はかなりのチキン野郎なので夜までに絶対帰らないといけない

途中で泡吹いて気絶するかもしれない

俺がぜぇぜぇと息を乱しながら歩いていると

後ろから肩を叩かれた

「涼君ヤッホー!!」

なんかハイテンションの女の子が話しかけてきた

こいつの名前は藤原 夏美 俺の世間で言う幼馴染

 名前からして暑苦しい

 いつもハイテンションの女の子「ここであったのは何かの縁! 一緒に帰ろう!」

俺はスタスタと無視して歩いていく

「そういえば 今日さっちゃんの命日だね」

ピタっと俺はその場に立ち止まる

「 」

俺は何も返事することもなかった

一応説明しておくが俺は元々

ここには住んでいなかった



5年前

親の希望で静岡から移り住んだんだった

希望と言うのは田舎の暮らしをしてみたいという

身勝手なこと子供には驚くことにしか過ぎなかった

その時、隣には今はいないが俺と同い年の子がいた

黒ストレートで大きな黒い瞳が印象的だった

その子の名前は 福原 里

その子は人見知りなのか最初はあんまり話した記憶がない

無理に話しかけると泣き出す、今でもそのころの記憶は

泣いている姿しかなかった

慣れると片道40分の通学路を話しながら歩いていた

その子は友達は俺を含めて4人。

一人は、夏美 俺 後は小学校に上がる前に全員

どこかに引っ越していった

忘れもしない 4年前7月14日


俺は里、夏美、里の友達3人と遊んでいた

『なぁ・・・家に花火あるから夜遊ばないか?』

『いいよやるやる!』

『うん!』 『OK』 『そうだな暇だしな』 

『・・・・・・・・・・了解』

俺たちは夜八時に近くの森に集合となった

その集合があの悲劇の事故になるとは

誰もわからなかった

夜8時になるとメンバーが続々と集まってきた

全員集まると花火を始めた

里や夏美とふざけあったり、花火を持って走り回る奴もいた

俺は・・・いや俺たちは花火に夢中になりすぎていた

一時間ぐらい経つと花火が底を尽き、花火は終了

するとメンバーの男の子が一人いないことに俺は気づいた

俺は森の中に向かって走り出した

30分ぐらい探すが男の子が見つかることはなかった

そして俺の後をついてきたという里も行方不明になっていた

その夜、自分の提案のせいで二人を行方不明にさせてしまったことに罪悪感を感じ一睡もできなかった


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ