9話。 ただいま!
大変失礼いたしました…
なぜか同じお話が二つ続いてました…すぐ対応できなくてすみません(汗)
報告ありがとうございます!
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いつのまに…ありがとうございます!がんばります!
・ガンキッシュ視点
うろうろ…
…じー…
すたすたうろうろ…
「ノリエール、ちょっと落ち着け。」
「……はい…」
夕方になってからノリエールは、部屋の中をずっとうろうろしていた。
今は、なんとか洗濯物をたたもうとしているが、手が震えている。
ぎゅ。
「ガン様…?」
「心配なのはわかる。でも信じてやろうよ、な。」
後ろから抱きしめる。
「…そんなこと言われても…」
「大丈夫。」
「もう夜になるわ…こんなに遅くなるような依頼は、ジュニアギルドに行かないようになってるはずじゃなかったんですか…?」
「まだ日は落ち切ってない。」
「あの子達、無茶してなきゃいいけど…怪我してないかしら…あぁもう、今更心配になるなんて…私の馬鹿!!アッシュなんてまだ四歳なのに…!」
「…ノエル!」
「!?」
びくんっ!
「命令だ! 俺の話をちゃんと聞きなさい。」
「は、はい!」
慌ててこちらに向き直るノエル…
「ノエル」は、二人きりの時だけの大事な呼び名。
「命令」は、パニックになったノエルを黙らせるときにだけ使っている、行動制止のための魔法の言葉。
「メッシュはちょっと頭が弱いが、素直ないい子だ。決まりはちゃんと守る。 ミリアーナは賢いし、仲が悪そうでもちゃんとメッシュをサポートしてくれる。機転の利く子だ。 アッシュはあの二人をうまくコントロールできてる。本当に自分の役割を理解してるよ、年不相応で恐ろしいくらいな。」
「ガン…さま…」
「大丈夫だ。 俺たちの子供だぜ?心配いらねぇ。」
「……は、い…」
そっと髪をなでてやればようやく少し落ち着いてきたらしく、額を肩に押し付けてくる。
外では平気に俺のことを「ガン様ー」なんて呼ぶくせに…
二人きりだといつまでたっても素直に甘えてこない。
そのノエル唯一の甘えているしぐさ。
触れている場所に血が、熱がこもらない筈がない。
「ノエル…」
「…ガン様……」
そっとお互いの顔を近づけ…
ばたーん!
「「「ただいまーーーーー!!」」」
ごちん!!
「「い゛っ!?」」
「親父、お袋!見てくれよこの初報酬、すげーぞ俺ら、やったぜー!」
「パパ、ママ!聞いて聞いて!話したいことがいっぱいあるの!」
「お、おう!おかえりー!」
「…おかえりなはい…」 (←唇切れた)
「…ごめん、お父さん…なんかお邪魔だったみたいだね……」
「……空気読めるのお前だけだな、アッシュ…」
双子のすごい剣幕に圧倒されつつ…
やはり、アッシュの異質さに驚かされた。
「でね、でね!もうアッシュの機敏さがかっこよくて!絶対将来いい男だよ、我が弟は!」
「アッシュはよくくらいついてきたよな!弱音ひとつ吐かなかったぞ。」
「そ、そうなの…よくがんばったね、三人とも!」
「「うん!」」