表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

アンモニアの騎士

作者: 龍源寺直介

或る期間ひとつの器官になっていた


アンモニアを濾過する三角フラスコ


尿道カテーテルで害毒を強制排出するだけ


集中治療室の一室に緊縛され


以前に足腰が衰弱して歩行すらできない


生理食塩水を点滴し溺没する


そして垂れ流し


華々しい黄泉がえりの男の末期だった


危篤であったという


肘掛椅子の傍では犬が狂奔して


救急隊員と警察官


多剤多量の精神安定剤と睡眠薬


そして致死量のトリプタノール


それから幾星霜


死んでも変わらない自分がいる


死んだから変わった自分がいる


そして生は続く


したがって死も

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ