『黒くてつるつるのプレスマン』
掲載日:2026/10/02
あるところに、働き者の若者がいました。どのくらい働き者かというと、それはもう、大層働き者だったのですが、体中にでき物があるのが悩みで、人から気味悪がられるのではないかと自分で思ってしまい、人づき合いはよくないほうでした。若い女性と話す機会などは、できるだけ避けるようにしていましたので、どちらかというと、おじいさんやおばあさんと話すことが多かったのですが、あるおばあさんから、でき物に御利益のあるお地蔵様があるからお参りしてみるように勧められ、お参りしたところ、あっという間につるつるの肌になり、働き者で日焼けしているところにつるつるの肌を手に入れてしまったので、これまで親しくなかった人たちからプレスマンと呼ばれるようになり、その後もそれほど親しくなりませんでした。
教訓:外見でつけられたあだ名は、当人には大抵気に入られない。




