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光の覇王・闇の騎士  作者: 原田広


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永遠の連鎖

闇の騎士は、アリスの「希望」を単なるエネルギー源として見定め、歓喜にも似た高揚感に包まれていた。彼の存在の根源は、世界の滅亡ではなく、その後の「完全なる創造」に向けられていた。

アリスの放つ希望の光が、闇の騎士の周囲で渦巻く漆黒の霧を僅かに押し返した。しかし、闇の騎士は動じない。彼はまるで、全てを見通した超越者のように、冷徹な真理を告げた。

「そう、光の覇王よ。お前が持つその希望は、今回の世界の終わりを飾る、最高の彩りだ。そして、その終焉の瞬間が、次の始まりを生み出す」

闇の騎士は、聖なる山脈を侵食する黒い魔力をさらに強めた。

「我々は、ただ一度の破壊で終わる存在ではない。古い世界が滅び、お前が放った希望の光を核として新しい世界が形成されるとき、その新しい世界には、再び新たな光の覇王と闇の騎士が誕生するだろう」

彼の言葉は、アリスの戦いの意義を永遠に続く輪廻の中に閉じ込めた。

「次なる新世界から産まれる我々もまた、新たな世界を産む。繰り返した先に産まれる究極の存在こそが完全世界なのだ」

闇の騎士の論理は、彼らの存在が単なる悪意ではなく、世界を究極の完成へと導くための壮大な進化のサイクルであると主張していた。現在の破壊は、その無限の連鎖の一環にすぎない。

「永遠に破壊と再生を繰り返し、その度にお前たちの希望と絶望を糧として、より完璧な、より高次の世界が生まれる。我々の使命は、その連鎖の駆動者であることだ」

アリスは、自分の戦いが、この無限に続く悲劇の螺旋の一部に過ぎないという事実に直面した。

(私たちが戦う限り、この破壊と悲劇は終わらない。私たちが勝っても負けても、結局は次の破壊のサイクルを約束するだけだというのか?)

闇の騎士は、アリスの心の動揺を感じ取り、冷酷な勝利を確信した。

「さあ、お前の光は、永遠の連鎖を断ち切れるか? それとも、次の世界の礎となるか? 答えは、この一撃で決まる!」

闇の騎士の全身の力が頂点に達し、彼の剣が、世界の全てを無に帰すための、究極の闇を纏い始めた。


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