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#5 行くぞ!裏山探索!

前回のあらすじ。


でっかいワンコが仲間になりました。


『ワンコちゃうぞ!!!』

20**年12月**日(水)


 リルと出会ってから一週間後、この日、遂に裏山へと踏み込むのだ。

 この一週間色々準備した。"日本"に戻ってホームセンターで着火剤とかコップとか十徳ナイフとか寝袋とか…言ってしまえばキャンプ用品を買ってみた。長居する訳じゃないから必要最低限ではあるけど買ってみた。寝袋は何かあったときのために一応ね。

 "どうせ死ぬし経済がどうなろうと自分には関係ないし"と言ってたものの、未だに"ニポン"ではお金を使ってない。何かあっても嫌だし。


ーーー


 準備はなにも探索のためだけじゃない。探索終了後のご飯についてもだ。

 リルに食べたいものを聞いたところ『茶色いトロッとした液体で中に牛の肉や芋や人参が入ったやつ。あと玉ねぎも入ってたな。あれを食べたいぞ。』とのこと。ビーフシチューかな?地味にめんどくさいもの頼むなよ。

 てか魔物さんそんなの食べれるんだ…それともフェンリルだから?てかそんなの食べさせたら大変だろなぁ。口回りが。なにか食べてるところをまだ見たこと無いけどシチューでベッタベタになるだろ。まあそのあと風呂にぶちこめばいっか。


ーーー


20**年12月**日(火)


 時は少し遡り探索前日。

 食材を買ってきた。デミグラス缶と牛肉とじゃがいもと玉ねぎとニンジンをそれなりの量。

 誰も手の込んだものを作るとは言ってない。料理を作ることは好きだ。だからってめんどくさい行程が好きな訳じゃない。


「そんじゃ始めますか~」



 まずは材料を切ってく。じゃがいもは角切り、人参は乱切り、玉ねぎはくし切り。牛肉も少し大きい一口大に適当にカット。



「リルにはかぶりつけるくらいの大きさの方が良かったのかな。まあ切っちゃったしもう遅いか。」

 アハハーと笑う渓口。



 牛肉を圧力鍋に入れて加圧。柔らかくしてく。

 その間にもう1つ鍋を出して玉ねぎを炒めてく。飴色玉ねぎを作ってく。最初は強火で、しんなりして薄く茶色がかってきたら中~弱火に。途中途中で水を少量入れて鍋にくっついた焦げを落としながら炒めてくと割と短時間で終わる。

 玉ねぎを炒め終わったら取り出してそのままミキサーへin。少量の水を加えてペースト状になるまでぶん回す。玉ねぎペーストの完成。

 鍋の方は洗わずに、油を引き直してじゃがいもと人参を炒めてく。火入れはこの後煮込むときにするので、この時はあくまで焼き色をつけてくだけ。面倒ならこの行程は飛ばして良いかも。飛ばす場合は少量の水を入れて鍋の焦げをこそいで玉ねぎと一緒にミキサーへ。

 色付け終わったら取り出して鍋を洗う。これくらいで圧力鍋の牛肉も良い具合になってるだろうから圧力鍋の圧力を抜いてく。圧力が抜けたら牛肉を救出。

 洗った鍋に玉ねぎペースト、じゃがいも、にんじん、圧力をかけた牛肉と赤ワインを投入。煮込んでく。

 灰汁が出てきたらそれをすくって、デミグラス缶と調味料を入れて煮込む。



「あとは煮込むだけ~疲れた~…そこで何してるんですかラルさん。」

 匂いに釣られてか、少し離れたところでよだれ垂らして尻尾降ってお座りしてるのはラル蔵君。


「残念だけどこれは今日のご飯じゃないのよ。それにこれはラル蔵食べれんのよ。」

〔ハッハッハッ…クゥーン……〕

 全てを理解していじけるラルさん。んーかわいい。


「安心し~ちゃんと別で作るから~」

 勿論、ラル用に小さくカットしたじゃがいもと人参、牛肉に塩をほんのり使い、水で煮込んだ薄味のスープみたいな物を作る予定だ。

 シチューは作るのに時間かかるからね。前日に仕込んどかないと。


〔ワン!ハッハッハッハッ…〕

 自分の分もあるとわかり、再び尻尾を降り上機嫌なラルさん。かわいい。


ーーー


 再び戻って探索当日。


「そんじゃ今日はよろしく頼むよ~重いだろうけど乗せてくれてありがと~」

 リルに股がり礼を言う。


『うむ、任せろ!あと全然重くないぞ!』

 あらやだなにこの子、イケメン。違うイケワン…ワンじゃないか。イケフェン……


〔さんぽーしゅっぱつー!〕

「散歩…なのかな。まあいいや。所でどこから裏山入るの?」

『どこってそこからじゃ。』

 指差す(リルの場合脚で指す…なのかな)のは家の裏側。勿論、件の関所なんてない。


「え…まさかまた壊すのかよぉぉ!?!?

 こっちの事を考えずに走り出すリルとそれを楽しそうに追いかけるラル。それと風圧で死にかける渓口。


 絶許。

 5話目にしてやっとやりたい事が見つかり、その一歩を踏み出しました。


 ちなみに料理パートについてですが、実際に家で作るときのレシピです。知り合いに話したら「これも充分手が込んでるよ…普通圧力鍋なんてめんどくさくて使わんから」と言われました。「そんなんだから彼女出来んのやろ」とも言われました。余計なお世話です。彼女ほしいとも思っとらんし。


 話は変わりまして、累計アクセスが100越えたみたいです。重複もあるんだろうけど100回見られたと言うことですよね?感謝です!

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