神達とただいま!
「はっ!」っと目覚める俺。
「ここは一体どこだ?」あれ俺喋っている。
それになんか浮いているような?
周りを見れば階段と空に浮かぶブロック、床とか俺もそのうえで浮かんでいる?
「何がどうなっているんだ。」戸惑っている俺。
まるでそう天空の城に来たような、そんな感じだ。
なんか浮いたまま俺は移動している。
確か俺はやる気がでなくて、へばってしまったんだと思う。
あのドラゴンにメンチ切ったのを思い出して、あーあーやらかしたと思ってガクッと来たところまでは思い出せる。
それからの記憶がない。
「あらら。」という声が俺の耳に届いた。と思ったらいきなり抱きしめられる。
「可愛い、誰の子供かしら?」とそこには女神がいた。
「お美しい!結婚してください!」キリっとした顔に泣てたと思う。あ、しまった。
赤ちゃんになれてて本音がつい。
あうあうあーとかに変換されると思ったのに・・・
「あら、まぁ?!」と驚いている女神。
「あなた喋れるの?」と俺に向かって聞いてきた。
「はい、どうやら喋れるようです。」俺は美人さんに緊張して、言葉が丁寧だ。
「意外に年齢を食っているのかしら?それとも何かの呪い?」と考え込見ながら歩き始める。
「あのー、質問なんですが、ここってどこですか?」と聞いていた。
失礼のないように。?なんでそんなこと思ったんだろう?
「うん、ここはね。神々が暮らす。神界ですよ。」と笑顔が女神の女神様。
ごめん言ってておかしいかもしれない。だがそう表現するしかなかった。
「えっ、神々?」
「そうです。今はそう、納得しておいてくださいね。」と言われてすんなり納得する俺。
「あれ、なんかおかしくない?」と首を傾ける。
「そう言うものですよ!」と念押しが来た。
「うーん、まあ納得する。」と肯定する。
俺はそのあと、色々とこの女神に話をして・・・転生してからのことをずっと話していた。
あれ?何で俺はぺらぺらとこの女神に身の上話しをしているんだ?
「ふふ。」と女神は笑うだけだった。
俺たちは神聖な城の前まで来て、そこに入っていく。
さらに大きな扉があり、そこを潜ってその扉が閉まった。
なんか恐くて女神に抱きついていたのは仕方ないことだと思う。
「こ、ここは?」疑問に思って聞いたが、返事が返って来ることはなかった。
明かりがライトが一人一人をババっと照らしていく。
一人一人の顔が映し出されていく。
まるでどこかの議事会のようだ。
周りが騒がしくなる。
そして俺はそんな真ん中の席に案内され?
机の上に小さな椅子が出来上がり、そこに座らされた。
あれこれってどこかで?
見たことがあるような?
いやだが、違うよな?
真ん中の一番偉そうな男が俺を睨んできている。
バンバンと机を叩いた。辺りがその男に注目をする。
「静粛にしろ。」
男のどすの効いた声が辺りに響き渡る。
まるで心に直接聞こえてくるようだ。
「被告人 テト・ラーズよ。我らが神界に来たのはなぜだ?」とプレッシャーが来た。
圧倒される。殺される。俺はボロボロと泣いていたかもしれない。
「そうだそうだ!」
「神界への不法侵入だ!」という声が左側から聞こえ。
「ちょっと待ちなさい、まだ子供なのよ。何かわけがあるはずよ!」
「そうだそうだ!」と右側から声が聞こえる。
バンバンと机を叩く。
目の前の男。
その男の前に、先ほどの女神が紙を持ってきて渡す。
それを静かに読む男。
周りはざわめいている。
バンバンと机を叩いて静かにするように促す。
「ふむ。俄かには信じられぬが、他の世界の人間が転生してこの世界に来たのだな?」
「はい!出来れば帰り道を教えてもらいたく。」俺は姿勢を正して返事をしたと思う。
「シャラップー」と変な掛け声で俺の言葉を遮って来る。
目の前にいる男の左側にいる男。
なんかこう邪悪だ!好きになれそうにない。
向こうもそう思っているに違いない。俺はそいつとにらみ合った。
「よい。」一番偉そうな男が言う。そしてその男が立ち上がる。
「これもまた運命だ。針がどちらに傾くか?神たちは見ているからな。」と威圧。
「え?」と俺は疑問を口にする。
「お前はまだ何者にもなっていない。いや何神にもなっていない。というべきか、くくく。」と笑う偉そうな男。
「それを選べば道もできよう。いや世界のためならば、選ばなくてよいのかもしれぬな。」
何か考えているように言う。
「神々はあくまで傍観者。ときに干渉し、神々の戦争にならぬように導かねばならぬ。」
俺は静かにその言葉を聞いていた。
これは聞かなきゃいけない言葉というものだ。
「お前の力は下手をしたら世界が崩壊する。」
いかめしい顔が、俺の顔に近づいてきて言う。
俺は恐!と言う顔になり、のけぞりそうになる。
「故にその力の使い方を誤ってはならぬ。もし誤った時は。」手でグーを作りそれを開いた。
手の中に出来ていた魔力の固まり、それが爆発して辺りを光が包む。
「覚えておけ、行き過ぎた力は時に人を傷つけ己さえも傷つける。世界を愛すならば、極力お主の力を使わぬことじゃ!」俺の意識が遠ざかっていく。
「被告人は無罪放免とする。」その言葉を聞きながら俺は・・・
「あれでよかったのですか?」先ほど子供を抱いていた女が聞く。
「何がだ?」
「これが演技だってこと後でバレたら、威厳なくなっちゃいますよ。」ビクッとしたが。
「よいのじゃ・・・その方が面白いからのう。」とさっきとは変わって笑顔になっている。
「皆、演技ご苦労!」と言って皆が拍手をし出した。
「最高でした。」
「これで、新米が我々の威厳に涙します。」
「尊敬されたい。」と口々に言っている。
「はぁ、私も転生しようかしら?」と皆に呆れて考える美人の女神だった。
「ふふ、皆の者、計画は第二段階にいこうしようではないか!」と拳を突き上げる天神。
「「「おおう。」」」と皆で拳を突き上げている。
そう神々は娯楽に飢えていたのだ。
そして新人の神を娯楽の対象にして楽しんでいた。
「次はどのシチュエーションがよいか。皆で会議だ!」と会議は踊っていた。神達も踊っていた。
「ぶべばー。」と俺は思わず叫んでいた。
目の前にはトッテ、シズク、ウッテの顔がある。
皆が皆心配そうに俺の顔を覗き込んでいた。
「おおう、生き返った!」
「一時はどうなることかと。」と再び安堵するシズク。
「はっ俺は心配なんてしてなかったがな。やっぱりテトが疫病神なんだよ!」とウッテ。
「あらふふふ。」と笑うシズク。
「なぁ。」とシズクを見て苦笑いのトッテ。
「いや二人とも何すか!」
「だって、一番ウロウロしてたじゃありませんか?ふふ。」
「意外に一番心配していたな!あはは。」と二人とも笑う。
「ちょっと俺はツンデレなんかじゃありませんって!」
男のツンデレは流行らないのだよウッテ君、俺は頷いた。
「ちょ、テトまでなんで頷いてんすか!」
「「あははは。」」と腹を抱えて笑う二人。
「ちょっと二人ともなんで笑っているんすか!」と抗議するウッテ。
ああ、戻ってきたんだなと。
俺は異世界の夕方の空を見ていたのだった。
「あうあうあー。」ただいま。
そして俺たちの旅の終点・・・
男爵領、領都ユーグが見えてきたのだった。
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