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第7話 ナカムラ・アイ

 「しょ、初心者?!」





 女性は剣をミナトの喉元ギリギリでピタリと止めた。






 「いや、だから、話を聞いてくれって言ってるでしょ!」






 「!!!!!!!」






 女性は剣を落として、真っ赤にしたその顔を手で隠し、その場にへたり込んだ。ミナトは大きくため息をして話を続けた。





 「はぁ・・・、殺されるかと思いましたよ」






 「ご、ごめんなさい!てっきり誘われてるのかと・・・。」






 「俺がいつ・・・!って、はぁ・・・もういいです」






 ミナトは諦めた。






 「チュートリアルの最中に変なところに飛ばされたみたいで、ラージャウルフに殺されて気がついたらベットの上で、それで、また殺されそうになりましたって、聞いてます?」






 「き、聞いてます!」






 「あ、俺ミナト、シバ・ミナトって言います」






 「わ、わ、私はナカムラ・アイと申します」






 「じゃあナカムラさん、お訊ねしますけど、ここは何処何ですか?」






 「あ、えっとラヒミジャ、チュートリアルが終わったら、この街に来る事になってるみたいです」






 「なるほど、本来ならここに来る設定なのか・・・」






 「私もメンバーと狩りの最中に飛ばされたみたいで、シバさんが倒れてたから担いで連れてきたの」






 「それは助けていただいて、ありがとうございました」






 「そ、そ、そうだよ!感謝してもらわないと!!」






 「誤解で殺されかけましたけどね」






 「あう・・・」






 ナカムラ・アイと名乗った女性は俯いてしまった。






 「ぶっ!ははははは!いや、ごめんなさい」






 ミナトは女性の落とした剣を拾い差し出した。悪意があったわけでもなく、ただ変な誤解があったのだと女性の素直な反応にむしろ好意的に思えた。





 「ほんっっっとうに、ごめんなさい!危うくシバさんを殺してしまうところで・・・」






 

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