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放課後、主と部下は語り合う(本題)

「少し眠れ。ミュー」

「ん……ぅん何だか……眠くなって……き、た」


 俺は『覇者の眼(ドミネート・アイ)』を使用しミューに命令を下す。

 突如襲来した眠気に必死に抵抗しながらもミューはそのまま机に伏せるように眠った。


「それでは報告に移ります」

「うむ。頼む」

「イブル様の呪いの解呪ですが、解呪スキルを持っていそうな天職の者は現状見つかりませんでした」

「そうか……」

「次にイブル様の傘下に入るに相応しい人間です。一先ず対象はゴールドクラス内で、強さとくみしやすさを基準にリストを作成中です」


 そう言ってネスティは、幹部候補の人間を書き連ねた作成中の紙を俺に差し出した。

 正直たった一日でここまで出来るのは俺の幹部ながらあまりにも有能が過ぎると思う。


「ふむ」


 俺はそれに目を通す。

 正直名前を見てもよく分からない者が大半を占めるが、いくらか分かる者もいた。


「やはりエヴァは入っているか!」

「はい。あの女の性格は癪に障りますが、それでも実力は確かです」

「そうだな。正直俺の方から戦ってみたい……そう思わせている時点で奴の実力は相当なものだ……む、コイツもいるのか」


 そう言って俺が目に留めた名前はナスカルだ。

 俺と第二試験で戦い、中々気骨のある者という印象が残っている。

 そしてもう一人、俺の目に留まった名前がある。


「ニルト・ヒューグか」

「はい。イブル様に不敬を働いた不届き者ですが、所属はゴールド1……高圧的な人間ですがイブル様ならば容易に服従させる事が可能かと」

「ふむ、ネスティはもう知っているな? 俺と奴が模擬戦を行う事を」


 俺の問いにネスティはコクリと頷いた。


「はい。というより、それを知っているのは私だけではありません。学院中で噂になっています。シルバークラスの人間がゴールドクラスの人間と戦うという触れ込みで」

「そうかそうか!」

「ですが、正直驚きました。イブル様があの男と戦う事を承諾するとは」

「意外か?」

「はい。イブル様が戦うのは必要に迫られた時と、本当に戦いたいと心から思った時であると存じています。あのような者との戦いに、イブル様の心がたかぶるとは到底思えません」

「ふっ、言うではないかネスティ!!」


 彼女の言う通り、俺は奴との「戦いそのもの」には全くの価値を見出していない。

 だが、それ以外には価値を見出していた。

 

「どうもな……」

「何かございましたか?」

「いや……どうもこの学院はシルバークラスの者をあまりにも下に見過ぎている。戦闘職の者よりも戦闘スキルの上達振れ幅や習得速度が劣るからと言って、決して無能と言う訳では無いと俺は思うんだがな……しかもそのせいでこのシルバークラスの連中は随分と劣等感を抱えているらしい。何ともしょうもない悪循環だ」


 教室の天井を見ながら俺はそう呟く。

 そして言った。

 

「だから見せてやろうと思ってな!」

 

 俺が笑顔でそう言うと、ネスティは微笑んだ。


「なるほど。流石イブル様、何と慈悲深い」

「ガハハハハハハハ!! そうであろうそうであろう!!」


 俺の笑い声は、夕暮れの教室に響き渡った。

読んでいただきありがとうございます!


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※ブックマーク数が50になりましたが、悲しい事に剥がされてしまいました!

 めげずにこれからも頑張ります!

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