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閉鎖都市

作者: 尚文産商堂

テック・カバナー財閥は軍事部門として、民間軍事会社のテック・カバナー総合軍事会社を持っている。

この会社は米軍に対抗しうるアメリカ国内唯一の民間軍事会社であり、今や陸海空全域に影響を及ぼすことができるほどの力がある。

軍事会社であるがために、技術開発には余念がなく、それがために地図上には記載がされない、閉鎖都市を持っている。という噂がある。

都市伝説に近しいこの噂であるが、残念ながら事実である。


その閉鎖都市は、アメリカの中央部、カンザス州にある米国陸軍の基地として登録を受けている。

実際、陸軍も併設されているのだが、その全域を管轄しているのはテック・カバナー総合軍事会社だ。

ここでは、陸軍と共同して新兵器の開発、研究を行っている。

総人口10万人にもなる巨大な領域は、一切の民間人の流入を限定するために、入り口ぶに小規模の売店や見学者のための通路を作っている。

外からの荷物は、ここで一旦止められ、検査を受けてから内部へと運ばれる。

ちなみに、これらについては陸軍が行っている。


都市の全人口を賄うために、内部には農場や牧場など、自己完結するためのさまざまな設備も整っている。

また、電気、水道などのライフラインも整備されている。

唯一無いのはインターネット関連のもので、自由に外と接続ができないようになっている。

これも、都市内部での情報保全のためのもので、それゆえに、都市の外へと行くことも許可を受けるためには市長の承認が必要となる。

この市長職は、陸軍とテック・カバナー総合軍事会社それぞれの代表が就くことになっており、そのため市長は2人いるという特別体制になっている。


この都市での実験については、詳細には把握できないようになっている。

CBRNE兵器の研究もおこなわれているようだが、それぞれの研究区域は明確に区切られており、互いに人員のやり取りはできないようになっている。

当然、研究内容も互いに秘匿され、全体像が把握しずらくなっている。

全てを把握しているのは上層部の一握りだけだろう。


このような閉鎖都市は、全米に複数あるとされるが、テック・カバナー総合軍事会社が運営しているのはここのみである。

少なくとも、噂に上るものは。

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