隠世でミニ大会をします
酒呑童子、茨木童子と共に隠世の中心に当たる場所妖都へ訪れた杏。
そこでは沢山の珍しいものがあった、そして杏はある事をする事に…
私は広い場所にコートを書いていた。
にしても良く森の中に広めの空き地があったよな…
「このぐらいかな」
「何だこの線は?」
「今からドッヂボールをやろうと思います!」
「なんだ?そのどっぢ、なんちゃらは」
酒呑様は首をかしげた。
やっぱりここの人にカタカナは難しいかな。
「ドッヂボールですよ。2チームに別れてボールを当て合うげ、遊びですよ」
私は事細かに二人に説明をした。
「その団体は何人なんだ?」
「何人でもオッケ…何人でも出来ます!」
「じゃあ何人か集めてくる」
「はい!お願いします」
「で、どうするんだ?」
一通り説明が終わり茨様は理解出来たが酒呑様が理解する事が出来なかったので説明している間茨様は妖達を誘ってきてくれた。
「こんなものでいいか?」
「はい!」
そしてあつまった妖達にも説明をした。
「それじゃ始めるぞ」
私のチームには茨様がいた、ちなみに酒呑様は敵チーム。、
ボールが投げ込まれ河童がボールを取った。
なんかよちよち歩きが可愛いな…
「よしっ、いくっぺっ」
河童が投げるとボールが消え妖狐がボールを持っていた。
あれ…やっぱり妖怪達とドッヂボールをやるのは間違っていたかも。
「え、ちょっまっ」
私はボールを避けるので必死だった。こんなの人間が当たったらひとたまりもない…
「杏、大丈夫か?」
「は、はい。何とか」
よろけそうになった所で茨様が支えてくれて転ぶ事は無かったがここで助けてくれるのは反則…
「あ、杏!避けろ!」
「え?」
見るとボールがこっちに飛んできていたけれど逃げふ事さえ出来ない…
「…心配するな」
そう言うと茨様は軽々とボールを取り何故か酒呑様にミラクルヒット。
「お前、やったな!」
そして茨様と酒呑様の対決にそこら辺にいた妖怪達は避けるので大パニック。
「杏様、杏様」
私の元に唐傘と妖狐が寄ってきた。
「ん?何でしょうか?」
「杏様はあの二方から愛されているのですね?」
「え、何で?」
「杏様の近くにいるとボールが当たることは絶対にありません。なのでみんな杏様の元へ逃げてきています」
よく見ると私の周りには小妖怪達が集まっていた。
いつの間に…ボールがこっちに来ないか心配できづかなかった。
「あ、本当だ。確かにさっきから全く動いて無い」
その時どこからか女の人の声が聞こえた。
微かだけど聞こえる…
「おい!酒呑!茨木様を虐めるでない!」
すると突然二人が戦っていたボールを取りあげ酒呑を気絶させるほどのボールを投げた妖怪、さっきまで居なかった九尾の狐。
「玉藻前、来ていたのか」
「茨木様~!」
そして女の人は茨様に飛びついた。
けれど茨木さんは片手で阻止。
私はというと…
「…あの玉藻前?!」
玉藻前は三大悪妖怪の一人、この3人が仲良かったなんて。
ここで玉藻前さんに会えるなんて奇跡だ。
「杏、来い」
茨様は私に手招きをした。
私はちょこちょこと茨様の元へ向かった、何故ここで私をと思いながらも近づくと突然抱き寄せられた。
「な、何でしょうか!」
「今俺はこいつに惚れている邪魔するでない」
『…は?!』
その場にいたみんなの声がは見事にハモった。
私は驚きのあまりあんぐり…
「どういう事だ!杏は俺のだぞ!」
いつの間にか回復した酒呑様が私の腕を掴んだ。
いや待て、私は誰のでも無いのだが…
「お前には絶対に渡さん」
そして私の腕を引っ張りあいっこ、力が強すぎる…
「あの、腕が痛いですっ!」
「あ、すまぬ」
「ごめん」
「私は一人しか居ないじゃないですか」
多分気にするのはそこではないだろう、けれど痛さの方がうわまった。
腕がヒリヒリする…
「じゃあ杏は俺のものだな」
「何を言っている」
また喧嘩が始まった…
私は玉藻前の所まで来て目の前でお辞儀をした。玉藻前さんはハテナ顔。
今はこれしか手段がない、許してください!
「私は二人より玉藻前さんが好きです!」
「え?それは真か?!嬉しいな」
玉藻前さんは私を持ち上げた、そして狐火に乗らせられ…
これっていう人間違えた?
「じゃあ、お持ち帰りって事で」
『おい、待て』
二人の妖気はゆらゆらと燃えていた。
正直怖い…
「なぜさっきあったばかりのお前が選ばれる!」
「そんなことは知らないわよ。でもこの子凄く可愛いんだもの」
「玉藻前、今すぐそいつを離せ」
「は、はい」
流石の玉藻前さんも茨様の妖気にやられたみたいだ。
私もビクビク。
「杏、こっちへ来い」
「はい!」
私もやっぱり茨様が怖く見えたので急いでそばに行こうとした。
ところが私は歩いている途中ド派手に転倒、その場に静かな時が訪れる。
恥ずかしいな…
「だ、大丈夫か?!」
「おい、立て」
私の元に寄ってくる大妖怪の二人。
その場に居た妖怪達みんながぽかんとしている、その目線が色々と痛いです。
「そこの胸糞悪い男どもおどき」
玉藻前さんは私を引き上げると狐火に乗せた。
せっかく綺麗だった着物は汚れ足が思ったより痛い…
「杏ちゃん、私の家へ来るといい。私の家へ来れば心配は無いだろう?」
「…そうだな」
どこか茨様達が大人しくなったような…




