表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

O田原提灯マン改めナナシ

作者: 世捨て人抜け作

O田原提灯マン改めナナシ


AM:8:45

晴れの日も雨の日も、会社に向かうサラリーマンの群れで

ごった返すO田原駅構内。

男が一人、O田原駅の提灯のオブジェの下に立つ。


O田原提灯マン認証しました。

コンピュータ音声がメットの中に響く。

さあ、出勤だ。

男の姿は提灯のオブジェに吸い込まれる。


ジャンバーを脱いで、ロッカーから取り出したヒーロージャージに着替える。

スタンバイOKだ!

一日で一番充実している瞬間。

ローカルヒーローとしての一日の始まりだ。


AM:9:00

モニターに映し出されるO田原駅周辺の画像。

まあ、警察の手に余る事件というのはまず起こらない。

自分が就任してから一度も起こっていない。

というか、先代のO田原提灯マンの頃から何十年と起きていない。

自分の任期の間も起こって欲しくないものだ。


K奈川県O田原市。

K奈川県の人口はT京都に次ぐ第2位。

その中でもO田原市は人口20万に対する怪人犯罪は0件という。

脅威の怪人犯罪発生率の低いエリアなのである。


暇だなー。

平和だなー。

O田原だからなー


PM:12:00

やっと昼か。

さて昼飯にするか。

今日のお昼は駅弁か。

商店街の人のご厚意に感謝。


PM:13:00

昼飯食ったらすることがないな。

ウトウト。

いかん、いかん。

いくら平和でもヒーローが居眠りなんて。


PM:17:00

今日も一日平和に終わった。

帰るか。

何時ものようにヒーロージャージを脱いで、ハンガーにかけロッカーにしまう。

通勤ラッシュが始まる前に帰宅の途についた。


2016.12.13



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ