第六回 文明の定義
こんにちは。もう第六回ですね。今回も『詳説世界史B』から「農耕・牧畜の開始と国家の誕生」を見ていきましょう。
食糧獲得から食糧生産の時代に入り、よりよい食糧生産がおこなわれるとどうなるのか。教科書にはこうある。
こうして、ナイル川、ティグリス川とユーフラテス川、インダス川、黄河・長江の各流域に文明は誕生し、またややおくれてアメリカ大陸にも独自に文明が形成された。
いよいよ世界史っぽくなってきましたね。が、ケンカを売りますよ。
文明って一言で説明できるのか?
文明と聞かれても定義を答えられない人間が多い。歴史の教科書には割と早い段階で出てくるこの言葉、実は定義が揺れ動いている。
そもそも語源はラテン語で「国家」「都市」を意味した「civitas」だそうだ。英語だと「civilization」となる。この表現には、ギリシア・ローマ時代の重要な価値観が込められている。ラテン語には野蛮な人々を意味するバルバロイという言葉があり、シビタスとバルバロイは正反対の関係なのだ。
近代に入り、国民国家が形成されると、国民全体のルーツを探そうとどの国も躍起になっていた。そんな折に「ciivlization」は急速に叫ばれることとなる。国民は優秀な存在であることをわかりやすくアピールするため、その言葉を使用したのだ。フランスの政治家、ギゾーの『ヨーロッパ文明史はヨーロッパの位置づけからフランス人を観ようしたものである。日本でも福沢諭吉が『文明論之概略』というものをだしているがギゾーのアイデアっから影響を受けたのだ。
戦後はあのゴードンが文明の定義を定めた。
・効果的な食糧生産
・大きな人口
・職業と階級の分化
・都市
・冶金術
・文字
・記念碑的公共建造物
・合理科学の発達
・支配的な芸術様式
多ければ多いほど文明国家と言えることになる。
文明の定義はあいまいだが、一言でいえないものを二文字に凝縮されている以上、重要な言葉である。




