話
ローリッチは世界史教師として3年が経過したある日、彼の叔父であり、育ての父であるマークにある相談をされた。
「ローリッチ 話がある。少し時間をもらってもいいか?」マークは何気ない様子でそう呟く。私はまたいつもの馬鹿げた話だろうと思いながら、マークの元へ行った。
「ローリッチは昔から歴史が好きだったよな...大学に入っても歴史学が恋人みたいだったな」私は嫌がらせか と思いながら話を聞いた。
しばらくして、急に叔父は改まった表情を見せこう言った
「ローリッチ ヘンブリー 国からお前に話が来ている...戦場記録員という仕事だ。歴史を記録し後世に伝えるための記録を作る仕事だ。世界史教師も続けることが出来るそうだ」と苦しそうにそう告げた。
ここでの国の話というのは、絶対であった。
兵隊であったローリッチの父は第3次世界大戦終戦中、戦場で味方に撃たれ死亡した。
味方は精神疾患であったということで、終戦後 禁固3年の刑だけで済まさせた。
幼かったローリッチにはショックが大きすぎたのだろう。
ローリッチは幼い頃から、なぜ、人は生きるのだろうかというのは疑問を持つようになった。
あの事件から数十年経ったといえど、マークもローリッチにも辛い命令だったと言える
ローリッチは秒の時間を経て「戦場記録員...では、仕事をしてきます」と引きつった笑顔を伴わせ言い残し、静かに自分の部屋へ戻って行った。
その後、ローリッチは過去の自分に戻ってしまうのではないかという恐怖に怯えながら、叔父の前では平然とし教師として働いていた。心は保つために
しかし、無情にも時はすぐそこまで迫っていたのだ