表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/19

日々1「こんな朝」

今回は短いです。

超能力、特殊能力、極普通の人間には到底手に入れられない力。

おそらく凡人の大半はそんな力を欲しているだろう。

「瞬間移動」「透視能力」「念力」・・・・。

たった一つでもいいから欲しい。

きっとそう思う人も少なくない筈だ。


だが、


たった一つ、


あまり好かれない能力がある。


一時期は誰もが欲しがったであろう。

権力、金、その次はOO!!

王様や貴族などは血眼になったであろう。

「欲しい!!」と貪欲であっただろう。


しかしこの力は、


あまりにもリスクが高い。


なおかつ、


「永遠」と言う「地獄」が待っている。


そう、その力こそ・・・・。


「不死身の力」


今だかつて誰も手に入れず、

そして必要とされなくなった力。

だが、この現代に、

そんな力を手に入れた・・・。

いや、手に入れてしまった。


・・・・バカな奴がいる・・・。



日本の首都、東京都。

朝8;30

超高級マンション「富宝とうほうマンション」

ここに住む一人の中学生。

富宝とうほう由貴ゆき」男、

血液型はO型。黒のショートヘアーで女顔、よく女に間違われる。

性格はお人好しだが極度のバカ。

華奢な体で特に運動は出来ない。

親は「富宝財閥」父が社長で母は専務。

由緒正しき血統で大金持ちである。


「ピピピピピ」

かれこれ1時間半鳴り続けている時計。

「ん〜?朝〜?」

のんきに起きる由貴。


  で


「のわぁああ!!!!寝坊だぁああああ!!!」

威勢のいいかん高い声が響いた。

「どうしよ〜!!9月に入って「もう遅刻するな」って言われたのに〜」

入学当日から遅刻で一ヶ月に19回は遅刻をするという記録保持者。

仕方なく歯磨き洗顔、身支度をし朝食を抜く事にする。

「よし!行ってきます!」

ジャスト5分で出て行こうとしているが・・・・。

なぜか窓から身を乗り出す由貴。

ゆうに100階はあるこのマンションの最上階から乗り出すとは、

命知らずどころではない。


「ひゃっほい!」


元気よく飛び降りる。

刻一刻と地面に近づく、

普通は死ぬ、いや、死ななければおかしい。


「ドン!」


「着地成功♪」


すばらしい、これでマンションをエレベーターで下りるより窓から直接落ちたほうがおそらく3分得をしたことになるって!!

生きている!?


「さ〜て急ごうっと」


・・・・・・・

そう、何を隠そう、

彼は・・・・


不死身なのだ。



「やっと着いた〜」

馬鹿でかい校門に金で彫られた校紋。

空波そらなみ学園』

さすが金持ちの通う学校だけある。


校門をくぐれば今はただの木の桜の木が20本並べられている。

その長い道を過ぎればグランドがある。

だがそのデカさが尋常では無い。

横3000m縦1500mの「なんじゃそりゃ」としか言いようの無いグランドを超えて

やっと校舎が見える。


でかいはでかいのだが余分な部屋があるだけで

特に普通とは変わらない校舎。

急いで中へ入り自分の教室へ急ぐ。


1−R

「間に合ったぁぁああああああ!!!」

馬鹿でかい声でドアを開ける。

「バカ野郎!!!もう一時間目はじまっとるわ!!」

ちなみに校門からこの教室まで20分かかる。

「先生!!違うんです!!理由があるんです!!」

「なんだ?言ってみろ」

「宇宙人が攻めてきたんです!!」

「お前先月もそう言っていたよな?」

すでに血走っている目、

血管の浮き出た額、

不良先生とあだ名のついている三浦先生は、

そりゃもう誰もがわかるくらい怒っていた。


「また攻めてきたんです!!」


空気も読まずに大胆発言。


「お前反省文100枚明日まで、いいな」


泣きながら謝る由貴だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ