乙女ゲームなのに、ゾンビでも出してみるかって出したやつ、ちょっと出てこい〜ヒロインと共闘編〜
名前を借りました
以前アップした
「乙女ゲームなのに、ゾンビでも出してみるかって出したやつ、ちょっと出てこい」
の、ヒロインが仲間になるバージョンです
私は乙女ゲームの悪役令嬢に転生した。
何故か今、唐突に思い出したのだ。
このゲーム、乙女ゲームなのにゾンビが出てくる。
…悪役令嬢がいる必要ある?
ちょっと意味が分からない。
友人がやっていたのを見て、話を聞いていただけだから、ストーリーはうろ覚え。
確か、学園に入学して、ヒロインが攻略対象と出会い、恋に落ちるんだけど、攻略対象には婚約者がいて、ヒロインは婚約者にいじめられる。
いや、婚約者がいる男に手を出すヒロインが悪いだろ、と私は思う。
閑話休題。
卒業パーティーの時に、攻略対象が、婚約者に婚約破棄をする。
婚約者は、キレて……浮気されたんだから、キレて当然だが……何故かゾンビを呼び出す。
ヒロインと攻略対象が、ゾンビを倒してめでたしめでたし…というストーリー……乙女ゲームとは?と、私は思ったのだった。
友人は、ゲラゲラ笑いながらゾンビを倒していた。
…ちょっと怖かった。
ゾンビは頭を破壊すると倒せるらしい。
部位破壊なら分かる。
私は、ハムスターハンターというゲームをしていた。
部位破壊しないと出ない、素材があるのだ。
よし、いつゾンビが出てきても良いように、頭を部位破壊する練習をしよう。
…ちょっと待て。
私は悪役令嬢。
攻略対象の婚約者で、卒業パーティーで婚約破棄されて、キレてゾンビを呼び出す…のが私なのか?
どうやって呼び出すんだろ?
それが分かれば、ゾンビを出さない事も可能?
浮気男なんて、ヒロインに贈呈するわ!こっちからお断りよ!
よくある乙女ゲームなので、攻略対象は
王子 乙女ゲームの王道…チャラ男
公爵子息 真面目君
騎士 マッチョ好きに向けて
先生 年上好みに向けて
後輩 年下好みに向けて
だったと思う。
攻略対象も、婚約者がいるのに、ヒロインに誘われたからって、ホイホイついて行くな。
…ヒロインって、攻略対象ホイホイなのか?
王子なんて…婚約者は将来のお妃様になるんでしょ?そんな人を婚約破棄するなんて頭おかしいんじゃない?
婚約者には、王家に相応しい令嬢が選ばれるんだろうから。
ポッと出のヒロインに簡単に落とされて、王子として大丈夫なんだろうか?
婚約破棄した後に、どんな事が起こるか考えずに(ゾンビ以外の政略的な事だよ)、簡単に、しかも卒業パーティーなんて大勢人がいる所で婚約破棄するなんて…
もし、この王子が将来国王になったら、この国が心配だよ…
浮気王子なんて、信頼できないから、他の国から敬遠されるんじゃない?
そんなのと結婚して、大丈夫なのヒロイン?
ゾンビを倒してめでたしめでたし…で、終わらないよ?
その後、ずっと人生続いて行くんだよ?
どうするの?この国。
そして、私は王子の婚約者。
卒業パーティーでの断罪待ったなし。
婚約破棄できるかな?
今何才だろ?
もう婚約したかな?
婚約する前なら、断れるかな?
王家が相手だし無理か。
それなら、ゾンビを呼び出す方法を調べて、呼ばないようにしないと…
もし、呼び出しても、頭を部位破壊できる人材を、沢山育てよう。
王子は放置。韻を踏んでいる。
それから、筋トレだ。筋肉は裏切らない。
今は、学園入学前だった。
まだ間に合う。身体を鍛えよう。
部位破壊の練習したいな。どうやるんだろう?
武器は何にする?
それは後で考えるとして…
腕立て伏せに腹筋運動、スクワット、プランク…覚えているものをとにかくがんばった。
貴族としての勉強もがんばった。
数年が経ち、学園に入学する。
王子とヒロインは出会った頃かな?
ヒロインの事は様子を見る事にして、ゾンビ対策から先にする事にした。
学園長室へ行き、学園長に
「護身術を習いたいのです。私には、騎士の伝手が無いので、学園長に相談に参りました」
と、相談した。
学園長は、国王の弟らしい。父が言っていた。
父は侯爵だ。
父に護身術を習いたいと相談したら
、騎士に護衛を頼もうか、と言われたから、どうしても護身術が習いたいと言い張ったら、学園長に相談しなさい、と匙を投げられた。
そこで、学園長が王弟であると聞かされた。
学園長が入学式で挨拶をしたのを見た。30代だろうか?
目付きが鋭いがイケメンである。
しかもイケボ。
今すぐ死ねる。
「何故、護身術を?」
学園長が聞く。もっともな疑問である。
「私は、自分でできる事は、なるべく自分でしたいのです。護身術の素質が無ければ諦めますが…」
「なるほど。では、私が試してみましょう」
「え?」
学園長は、私をエスコートして、奥の休憩室へ向かった。
だだっ広い部屋。学園長室の奥に、こんな部屋があるなんて知らなかった。
「例えば、前から腕を掴まれた時…」
やり方を教わり、言われた通りに練習した後、実践をする。
身体の力を抜き、手をパーにして、前に踏み出し、掴まれた腕を上げる
もう一つは
身体の力を抜き、手をパーにして、掴んでいる相手の手の指側に、自分の手の親指側が向くようにして、腕を引く
中々難しい。
身体に力が入ると、相手の手に力が入るから、逃げにくい。
何度もやってみたが、腕は抜けなかった。
私は、肩で息をしていた。もっと体力つけないと。
そして学園長、意外と強い。鍛えてるのかな?細マッチョ?
「すみません…無理そうですね…ありがとうございました」
私は、学園長にお礼を言った。
「何を言うんです。今始めたばかりで、すぐにできるようにはなりませんよ。私が毎日訓練してあげましょう」
「え!?」
学園長の言葉に、驚いた。
毎日…訓練…?学園長が?
「体力が無いから、体力作りも必要ですね」
学園長はニッコリ笑う。
おぅ…イケメンの笑顔…
「そ…そうですね…?」
一体、何をするのだろう?
首を傾げながら、学園長の秘書官に馬車まで送られて、家に帰った。
…何か…疲れた…
でも、今日も筋トレしなくっちゃ!
学園長のイケメンとイケボを忘れる為に、無心で筋トレした。
学園の廊下を歩いていると、向こうから、集団がやって来た。
何の集団かな?ヤンキーかな?近付きたくないな…
真ん中の男がこっち見てる。
こっち見んな。
何だろう?何か…偉そうな顔してる?
「おい、お前がキャバリアか?」
偉そうな男が、話し掛けてきた。
ヤンキーに絡まれたよう。
「そうですが…」
どちら様?
「お前が私の婚約者か」
おっと、浮気王子か?
私は、ひとまず礼をした。
「お初にお目にかかります。ロットワイラー殿下」
婚約者なのに、何で学園で初対面なのかな〜?婚約してから5年も経ってるよ。
「お前の方から挨拶に来るものではないのか?」
何ですと?
婚約者の交流のお茶会を、毎回すっぽかしている浮気王子が、どの口で言うのか?
「これは失礼いたしました。殿下は、婚約者の交流のお茶会をご存知無かったのですね。私は婚約してから5年、毎月登城しておりますが、お会いできませんでしたので、私の事はお忘れかと」
首を傾げながら微笑む。
「生意気な…!」
王子が睨んでくる。ウザいな浮気王子。
浮気王子って、チャラ男じゃなかったっけ?
チャラ男って、全女性に愛想振り撒くのかと思ってたけど、違うのか。
「授業が始まりますので、失礼いたします」
私は礼をして教室へ向かった。
早く婚約破棄してくれないかな。
卒業パーティーって…3年後か?
面倒くさいなぁ…浮気王子に絡まれるの。
それより、ゾンビについて調べないと。
ゾンビ…図書室の本にあるかなぁ?
騎士科の生徒が、放課後に体力作りをする時に、一緒に体力作りをする事になった。
騎士科練習場に行く。
私が通ってた高校のグラウンドの2倍くらいある。
学園長から、攻略対象のバセンジーを紹介された。
本来の乙女ゲームでは、ロットワイラー王子派だったが、今は何故か学園長派の模様だ。
体力作りのあと、飲めるように経口補水液を作った。
最初は自分とバセンジーの分だけだったが、興味を持ったバセンジーのクラスメイト達が声を掛けてきて、作り方を教えた。
騎士科の生徒達に経口補水液が広まった。
それから、騎士科に世話になってるから、寄付をする事にした。
騎士科強化作戦だ。また韻を踏んでいる。
昼食後は、図書室へ行く。
ゾンビに関する本はあるかな?
どうやって呼び出すんだろう?
ゾンビって、どうやってできるの?
生まれる?生えてくる?
確か、映画かゲームでは、噛まれるとゾンビになるんだっけ?
生物兵器だっけ?
生物のコーナーにあるかな?
あれ生物?生きてる?
脳内で某コックが
「死んでんじゃな〜い」
と言ったが無視した。
とりあえず、探さないと…
「あの…」
女生徒に、声を掛けられた。
「はい?」
どちら様?
…ピンク髪だ…もしや…
「ロットワイラー様の婚約者のキャバリア様ですか?」
マジか…?ヒロイン?
「そうですが…?貴方は?」
「私はバーニーズです」
マジなヒロイン?男爵令嬢?ピンク髪。
「私に何か…?」
ヒロインって何で男爵令嬢なんだろう?何でピンク髪なんだろう?
「もしかして、転生者ですか?」
ヒロインが言った。
「え?」
突然何を…?
「騎士科に経口補水液を広めましたね!」
話すと、ヒロインことバーニーズも転生者だった。
マッチョが好きだから、マッチョの騎士…バセンジー狙い。
バセンジーの婚約は阻止して、自分と婚約させようと手を回している。
中々のやり手だ。
一体どうやって…?
しばらく話すと、平穏に暮らしたいから、ゾンビ出したくない、と意見が一致した。
あと、浮気王子はいらない、という意見も一致した。
バーニーズも、ゾンビの頭を破壊する練習をしたいと言った。
頭を破壊。
どうやって?
騎士科の生徒や先生や学園長に聞くしかないか。
ゾンビの事、何て説明しよう?
それから、騎士科の生徒達とも練習しなくては。
それにしても、バーニーズが協力を申し出てきたのは裏があるのか?
「私に声を掛けてくるなんて、何か目的があるの?」
「バセンジーを紹介してください!」
と、食い気味に言われた。
婚約は阻止したが、まだ婚約者になれてはいなかった。
だから、ついでに、バセンジーとバーニーズを婚約させた。
王子は、ヒロインであるバーニーズを追いかけ回した。
2人きりにならないように、バーニーズは、逃げまわった。
「お前、私とバーニーズの愛を邪魔するな!」
「邪魔などしていませんが」
逃げられてるだけじゃん!現実を見て!
「嘘つけ!バーニーズが私と2人きりになるのを邪魔しているだろう?」
バーニーズ本人が嫌がっているなんて思いもしないんだな。
あともう婚約しているよ。
「殿下。そもそも殿下は私と婚約しております。他の令嬢を追いかけ回すのはお控えください」
「私に命令するのか?」
「周りの者が見ておりますよ」
「私に逆らうな!」
「逆らってはおりません」
「私に逆らったら、婚約破棄だぞ」
「さようでございますか」
婚約破棄でお願いします。王子有責でね!モチのロンよ!
「お前、私の事が好きなのに、婚約破棄しても良いのか?」
あらやだ。1度も会ってなかったのに、好かれてる妄想ができるなんて。
「まぁ…御冗談を…」
冗談は顔だけにしてください。
「お前が私に一目惚れしたから婚約したんだろう?」
どこしてそんな話に!?
貴方が。我が侯爵家の後ろ盾が欲しいから、婚約したはずでは?決めたのは国王か。
確か、私と婚約したから王太子になれそうとか、そういう話では?
「殿下。冷静にお考えください。私はこれで失礼します」
これ以上、自分の都合第一主義とは話したくない。
自分の都合よく話を脳内改変しやがって。
王子と私を婚約させたのは国王だよ。
国王に土下座でお願いされたから、仕方なく婚約を受け入れたんだよ父が。
私ではない。
私の意思は考慮されてない。
王子がお花畑じゃなければ、国王は私と婚約させなかったんじゃないかな。
自力で国王やれないだろうから、私と公爵家に支えてもらうために婚約させたんだよ。
かなり頭にきていたので、令嬢モードが飛んじゃったわ。
オホホ…
私は体力作りの後の、学園長との護身術の特訓の時に、頭を破壊する方法を聞いた。
「頭を…破壊…?」
学園長が目を丸くした。
その表情が可愛かった。
学園長は30才じゃなかったっけ?
「どうして…頭を破壊したいんだ…?」
猟奇的だと思われた?
「実は…」
もしかしたら、何か事件が起こるかもしれなくて、攻撃しても中々死なない相手と戦わなくてはならず、頭を破壊すれば倒せる…と、どうにか説明した。
「分かった。考えてみよう」
学園長が言った。
「え?信じてくれるんですか?」
むしろ、信じてもらえるとは思ってなくて、驚いてしまった。
「君の言う事は全部信じるよ」
学園長が真顔で言った。
え?
どうして私の言う事を信じてくれるんだろう?
それはともかくとして。
私は、学園長との部位破壊の練習を、お花畑王子の頭を破壊するつもりでやった。腹が立ったからね。
それから、ヒロインや騎士科の生徒達、騎士団の人達にも、部位破壊の練習をしてもらえるように学園長にお願いした。
何で聞いてくれるのかな学園長?
卒業パーティーの日がやってきた。
私達のではない。先輩のである。
学園の講堂。沢山の生徒と保護者が集まっている。
「お前は婚約者に相応しくない!」
王子が言った。
ちょ待てよ。先輩の卒業生でやらかすのか?
「私の話は聞かない」
「私を無視した」
「私に会いに来ない」
「私のご機嫌を伺いに来ない」
「私の愛の邪魔をした」
「お前とは婚約破棄だ!」
えっと…王子って、幼児なのかな?
韻を踏んでいる。
この王子を王太子にしたら、この国ヤバいよお父様。
でも、こっちから婚約お断りできないんだなぁ…
さては国王、この王子がバカだから、尻拭い要員が欲しくて婚約したんだな?
王子の弟が優秀だったら、そっちが王太子になりそうだな。
そっちを王太子にしようか?
私が婚約者になるのは嫌だが。
講堂の天井にあるキラキラなシャンデリアからゾンビが降ってくる。
そこから!?
「お前!婚約破棄が納得いかないからって、ゾンビを出すなんて!」
王子が言った。
ゾンビって言った?…なんで王子がゾンビ知ってるの?
「何だあれは?」
「逃げろ!」
他の生徒や保護者は突然現れた緑人間に驚いているよ。
国王や学園長ですら驚いているのに…
は?もしかして、王子も転生者?
ゾンビ出したのは王子?
「私は国王になる男だ!お前みたいなゾンビ出して国を害する女は処分だ!」
ゾンビがパーティー会場にいる人々を襲う。
が、騎士科の生徒や騎士団、私やヒロインや学園長がゾンビを討伐していく。
王子は驚いた。
それにしても、どうやってゾンビを出したんだろう?
とか考えている間もなく、騎士科の生徒や騎士団も学園長も、ヒロインも私も、部位破壊しまくってゾンビを討伐してしまった。
学園長が、騒動の犯人の王子を捕らえた。
王子も転生者だった。
国王になる為にヒロインと結ばれて。
私と婚約破棄して。
ゾンビを出して、ゾンビ討伐して、王太子になりたかった。
でも、ヒロインはバセンジーの婚約者になってしまったから、罪をでっち上げて私を無理矢理に断罪しようとした。
結局、私と王子の婚約は白紙になり、王子は王位継承権を剥奪され、離宮に幽閉され、第2王子が王太子になった。
第2王子には婚約者がいる。
私が婚約者にならなくて良かった。
と、安心していたら
「私と婚約してほしい」
学園長から言われて驚いた。
学園長が、我が邸で父と私に婚約を申し込んできた。
「な…何故私なんです?」
「キャバリア嬢、君は忘れていると思うが、ロットワイラーと婚約してから初めての婚約者の交流のお茶会に、ロットワイラーが来なかっただろう?」
学園長、初めての時だけじゃなくて、5年間毎回です。
「はい」
「その時、私が代わりに挨拶したんだ」
え?そうだっけ?
「君は緊張していたし、ロットワイラーが来なかったから、それどころではなかったからね。覚えていなくても仕方ない」
「すみません…」
あれ?でも…?
確かあの時は、優しいお兄さんが、一緒にお茶を飲んでくれたような…?
あの優しいお兄さんが、学園長?
「優しいお兄さん?」
私が呟くと
「覚えてたのか?」
学園長の目が優しくなった。
「君は『お兄さんみたいな優しい人が婚約者だったら良かったのに』って言ったんだ。私は目付き悪いから、優しいなんて言われた事は無かったから、嬉しかった」
優しいお兄さんは、そんなに目付き悪くなかったと思うけどな。
「ロットワイラーの婚約者じゃなかったら、と、どんなに思った事か…でも今、婚約は白紙になった。私にチャンスをくれないか?」
学園長は、私の前に跪いた。
おぉ~!貴族のプロポーズだ…
そんな、ゲームや小説みたいな事ありえる?
…アリエ…なんでもない。
私は、お父様を見た。
お父様は
「思うようになさい」
と言った。浮気王子がお茶会に毎回来なかった事を知ってるから、今度こそ幸せになれるかもしれないと思っているのかも…?
あれ?護身術を習いたい事を学園長に相談しろって言ったの、そのせい?
まさか?学園長に、そんな素振り無かったし…と思っていたら、お父様が言った。
「お茶会が室内になったのも、毎回誰かが話し相手になってくれたのも、全部、王弟殿下が手配してくださったからだ」
そういえば、最初だけ外で、あとはずっと室内だったな…
外で待たされて、寒かった…
お兄さんが、お兄さんの上着を私に掛けてくれて、なんて優しいんだろう…と思ったのを思い出した。
それに、毎回浮気王子が来なくても、作法の先生とか、色んな勉強の先生が、話し相手になってくれていたから、有意義な時間を過ごせた。
全部、学園長がしてくれたの…?
「ありがとうございます。正直、1度も会った事のない殿下と、どうやって過ごせば良いのか悩みましたので…婚約者と、どう接するのか分かりませんが、よろしくお願いします」
「…!あぁ…ありがとう!」
学園長は、私の手を取り、手の甲に口付けをした。
「一生大切にする」
わ〜!イケメンの上目遣い、そしてイケボ…破壊力が半端ない!
「よろしくお願いします」
そういうのが精一杯だった。
その後、学園長…エアデール様から、めちゃくちゃ大切にされ、婚約ってこんな感じなんだな…と感慨深かった。
手紙や贈り物をもらったり。
デートやお茶会をしたり。
名前で呼び合ったり。
一緒に筋トレしたり。
エアデール様から溺愛されるなんて思ってもみなかった。
乙女心は爆発しそうである。
…しょうがないでしょう。前世は彼氏いなかったんだから。
それから残りの学園生活を楽しんだ。
バーニーズとは親友になった。
あと、推しのバセンジーと婚約させた事をかなり感謝された。
今日はエアデール様とのデートである。
気合いを入れてオシャレした。
私の前にキラキライケメンが降臨した。
デートに行く前から瀕死である。
そんな夢心地のままエアデール様に連れられて、デートに出発したのだった。
読んでいただきありがとうございます




