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俺の彼女がまさかの魔法少女  作者: 愛板


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20/28

魔法少女15

『向こう側の世界での滞在一日目』



俺と天ちゃんは洞窟を拠点に定め探索を開始しようとしたが天ちゃんは転移魔法陣の解析に集中しないといけないため俺一人での探索になった。


念のためとして洞窟の方向を指すカード(迷子防止)、水を出してくれるカード(飲み水)、投げてから五秒経ったら爆発するカード、目印としておくだけでビーコンのような役割をしてくれるカード、洞窟に転移することができるカード(緊急脱出装置)、カードから出してくれたリュック、そして10キロくらいまでなら一分だけ通信ができるカードをもって俺は出発した。



とりあえず探すものとしては食料、そして木材である。






歩き始めて一時間経った。


その間に食料はほとんど見つかっていない、木は何本かあったがマジでそれだけである。木の実とかがかけらもない


「これ…ほんとにあの虎食べることになる可能性が出てきたぞ…」


境界の獣って食べれるのか?とほんとに極限状態なことを考えつつ足は止めない何かしらの成果を得ないと今も魔法陣を使えるようにするために頑張ってくれてる天ちゃんに申し訳が立たない、というか何か成果を持ち帰ってどや顔で「獲ったどー!」って言いたい。


男の子なら無人島生活もしくはサバイバル生活をした際に言いたいセリフ上位に食い込んでくると思うあのセリフ、ただし天ちゃんに通じるかは謎である。



そんな馬鹿なことを考えながら進んでいると常時全力で強化してどんな音でも聞こえるようにしている耳に水の音が聞こえてきた。


まさか川か!?と目を閉じさらに耳を澄ませどちらの方向から聞こえた音かを探る。


ザーーーー、捉えた!あっちだ!かなり小さいが絶対川の音だ!俺はすぐに足を動かして音が聞こえた方に向かって走り出した。



「…死んでる川だ」


めちゃくちゃ臭いにおいがするかなり大きな川を見つけた。匂いもやばければ川の色もやばいが川は川である。魚がいる可能性があるので調査したいが正直入りたくない、のでとりあえず天ちゃんからもらった爆発するカードをぶん投げてみた。


バシャアーーーン!!


という水しぶきを立てて川が爆発した。水しぶきがかからない距離まで離れてから投げたのでミスしぶきはかからなかったが川の水がそこら中に散布されたせいで周りからものすごいにおいがする。

鼻をつまみながら川の方に歩き川の上に魚か何かが浮かんでいるかを確認する。


「ナマズ型の境界の獣が浮かんでる…」


死んではいないようだが衝撃で気絶しているのか自身のおなかを上にして浮いている。


「よし、上流に行ってみよう!」


俺は見なかったことにして川の流れを見ながら上流に向かって歩き始めた。ちなみにナマズ型境界の獣以外は何も浮かんでいなかった。今のところこの世界に来て境界の獣以外の生命体を見ていない気がする…





歩くことまた一時間ほど、森が見えた。


「…でっか」


森はあったが木がどれもバカでかい。幹も太い葉っぱ一つでも俺の身長の五分の一くらいの大きさだ。縮尺がおかしすぎて目がおかしくなったのかと思ったがところがどっこい現実である。


とりあえず上を見上げると何かの実が見えたので身体強化を全力で回しながら木を登り始めた。


「し、しぬ…高すぎる…」


上り切るまで6分くらいかかった気がする。魔力で強化した体で6分である。普通にやばいそして何より


「木の実がでかすぎてやばい!」


真っ赤なリンゴのような木の実が俺の目の前に実っているが身一つで俺の二倍くらいある。


「これどうやって採ろう…」


一応炎を出して焼いて切って地面に落とすということはできるがこの高さである、落ちたら身がつぶれる気がするがぶっちゃけほかの方法も思いつかないので右手に炎を出してぶら下がっている木の実を地面に落としてみた。



ズドーーーーーン!!!と音が鳴り砂煙が舞い上がる。そしてその煙が消えるとリンゴのような木の実はつぶれることもなく地面に鎮座していた。


「えぇ…」



本気で絶句してしまった。どんな硬さしてるんだ…まぁ落ちても無事なことはわかったのであと数個落としていくことにする。ズドーンズドーンと大砲でも落ちたみたいな音が断続的にするが気にせず無心で作業しひと段落してから俺はゆっくりと地面に降りて行った。


地面に降りた後近くにある木の実に向かってコンコン、とたたいてみるが硬さは正直普通のリンゴくらいである。どう頑張ってもこの高度で落ちて無事に落ちることができない硬さである。どうなってんだこれ…


「とりあえず切ってみるか?」


さすがに包丁とかは持っていないので家のカギをゆっくりと刺してみる。なんで家の鍵なんだとかは言わないでくれ使えそうな硬いものがこれしかないんだ…


「え、普通に刺さったんだけど」


ぷちゅりと音を立ててカギの先端は木の実に刺さった。


なるほど?ではこれはどうかな?とその辺に落ちてる丸太みたいな木の枝…うんめちゃくちゃでかいけど木の枝である。でつぶすつもりで叩き潰してみる。


「よいっしょぉ!!!」


掛け声とともに丸太を振り下ろすとガキィン!と音が鳴りはじき返された。って痛い!手がしびれた!けどこれで確定した。この木の実は刺す、斬るに弱くたたくなどの衝撃には強い果物であるということが。


「どんな生態系だよ…」


ともあれ食べれるかもしれないもの第一号である。再度カギを刺し中身を少し出してみる。もしかしたら毒かもしれないがそれも食べてみないとわからないのでぱくりと食べる。さらに再生の炎も体にまとわせる、これで体に何かあっても何とかなるって


「うっま!?ナニコレ!?」


めちゃくちゃおいしいぃ!?噛んだ瞬間果汁が口の中で爆発しやがった!こんなにも果汁がぎっしり詰まっているのにしゃりっとした噛み応えもある!味はリンゴに近い気もするがよくわからん!果物なんて村内食べたことないから類似するものがパッと出てこない、ただただうまいということだけが分かる!


とりあえずこの木の実と木材をかなり持って帰ろうと思う。木の実は一か所に集めて(だいぶ重たいが身体強化でぎりぎり何とかなった)あとは落ちている枝(ほぼ丸太)を集めて天ちゃんからもらった洞窟に帰るカードを地面に置き転移させる物をしっかりと指定して転移した。



バシュと音を立て洞窟の前への転移が完了した。うーん、やっぱりこの転移と海部魔法はチートだと思うが現在全力でおんぶにだっこになっているので今は頼りにさせてもらおうと思う。


「お、優君おかえりーってでっか!?なにこれ!?」


お、天ちゃんが俺の転移に気づい洞窟から出てきた。ふふふふ案の定驚いている…


「とったどぉー!」


くぅーーーこれこれ!これが言いたかったんだ!

俺がきゅうに両手を挙げてそう叫んだせいで天ちゃんは少しびっくりし、首をかしげていたが俺と同じように手を上げ


「ん?おぉー!」


と叫んでくれた。なんだこの娘ノリがいいな…後天ちゃんは魔法陣の調整のためか魔法少女服を着ており両手を挙げた時にしっかりときれいな脇が見えていました。…とてもいいものを見ました。


「というわけで天ちゃん隊員!今日の成果物であります!」


「ほう!素晴らしい成果でありますな優君隊員!木の実があり、木の幹があるということは森を見つけたんでありますな?」


天ちゃんのノリがいいとわかった俺はまたもふざけながら報告を開始する。ちなみにちゃんと敬礼しながら報告を行っているので天ちゃんもびしっと敬礼してくれている。


「はい!そうであります!バカみたいにでかい森がありました!それにこれは木の幹ではなく木の枝です!あの森の木は高層ビルくらいの高さでありました!」


「そうか!高層ビルか!こうそうびる?え?まじ?」


「うん、まじめっちゃでかかった」


おいおい天ちゃん隊員びっくりしすぎて口調が素に戻ってるぜ!


「はー、そっかここは境界の獣の世界だし、植物の大きさも境界の獣相当の大きさになるのかな?」


「なるほど?いやそれにしてもあの木はでかすぎるような気がするけど…」


まぁそのあたりは考えてもしょうがない、とりあえず余裕で10日もつくらいの食料は入手できたのでかなり生活に余裕ができた。あと木材もあるのでいろいろ作れる!これはあれだな。


DIYの時間だ!!






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「さて、まずは何しようかなー?」


俺は今大量にある木材の前で何から手を付けるかを考えていた。そろそろ日が暮れるような感じもするので時間がかからずに完成することをしたいし…


うん、決めた!洞窟の床に木材を敷き詰めて寝床、そして居住区を作ろうと思う


「ふんふんふふーーん」


まずは天ちゃんが貸してくれためちゃ硬くて鋭いカードを使い木材の皮を素早くはぎ取っていく、魔力で強化した肉体で行う作業なのでものすごい速さで作業が進み床にしようと決めた分の木材の皮を数十分ではぎ終わった。次は木材をホームセンターでよく見る板状に切っていく、もちろん素人仕事&長さを図るメジャーなどもないのでかなりずれが目立つが床にひく板は完成!最後に消毒を兼ねて燃えない程度に火で焼き(火加減をミスって何本か燃えた)よし、完成!


ものすごいスピードで作業が終わったことにウキウキになりながら洞窟のここを居住区にすると決めたギリギリ光が入ってくる箇所に並べていく。少々でこぼこした地面ではあるが硬いカード&俺の魔力で強化した力があれば岩や石でも普通に削れるので随時整え…



「完成!!」


たーらーたらららら~なんということでしょう!あんなにも薄暗くごつごつとしたただの洞窟に木の温かさが加わりました。広さはたぶん8畳ほどはあるでしょうか?二人いてもゆったりと寝れる広さです。


「おっ、めっちゃいい感じだね」


洞窟の一番奥で魔法陣と格闘していた天ちゃんも俺が歌っていたBGMを聞き見に来てくれた。


「でしょ、素人仕事ながらうまくいった気がするよ」


「これで地面にそのまま寝転がらずに済むよ、ありがとね優君」


「いやーそれほどでも」


やはり褒められるのはうれしいな、明日も頑張ろう!!









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「涼ちゃん、チケットは取れた?」


「えぇ、ばっちりよ」


私たちは今風ちゃんの家で作戦会議をしている。


「お金は必ず後で払うね」


「いいわよ、これくらい魔法少女の任務でたくさんお給金いただいてるし、まぁ今している作戦会議はそのお給金をもらっているところの本部を襲撃する計画なんだけどね」


そう言って涼ちゃんはふふふと笑う


「うー、ほんとに私たちでうまくいくかなぁ?」


風ちゃんはまだ少し怖がっているが、まぁ気持ちはわかる。あの懲罰部隊のようなただ魔力を持っているだけの雑魚に比べ協会にはかなりの数の魔法少女が寮を借りて住んでいるからね、おそらく魔法少女とも戦うことになると思う


「大丈夫だよ、だって私一番強いし」


私はそう言ってこぶしを握り締めた。待っててね優君、天ちゃん必ず助けに行くから!






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「なななななななに…これ、まさか!?」


そう言ってめちゃくちゃ動揺している天ちゃんの手には俺の財布に入れてあったコン〇ームが握られている。


「違う、違うんでマジで落ち着いてください!いやほんとに!」


ああああああ!!!ほんとにやらかした!!床を作ってからご飯を食べ外も真っ暗になったので洞窟に入り天ちゃんとお話をしているとお互いに持っているものの把握をした方がいいんじゃない?となったのでお互いに持ち物を公開している最中に俺の財布からポロリとコンドー〇が落ちたのだ。


天ちゃんはコンドームを握り締め涙目&真っ赤になった顔でおれに問いかける


「…優君はそんなことしないよね…?朱音の彼氏だもんね…?」


ちょっと待って!?その質問の仕方やめて!?女の子すわり&そのブツをもって自分の体を守るように両腕で隠しながら上目遣いはやめて!?ほんとにやめて!?


「そう、そうです!そのブツは朱音と使うために!?っていやなんでもないです!!」


口が滑ったぁああ!!!


「そ、そう…あ、あかねとね…へ、へーー」


その後眠りにつくまで俺と天ちゃんの間にはかなり変な空気が流れていた。


俺は朱音一筋です!!!!


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