魔法少女13
「ごほん、さて質問だ。おばあさんは何しにここに来たのかな」
遠くで遠慮なく暴れている朱音のことは一旦放置して起き偉そうなおばあさんの周りを炎で堤でげられなくしてから質問を始めた。
うーーん、自分で出しといてなんだけど熱いな…
「…答える義務はない」
ほう…どうやらずいぶん肝が据わっているようで…とりあえずこの周りの炎は見せかけじゃないということを伝えるために少し右手を上げ炎の針を生成しおばあさんの顔付近スレスレに炎の針を飛ばす。
ジュゥ!という音がしておばあさんの頬が少し焼けるがかけらも意に返さず俺の方をにらんでくる。
すげぇ胆力してるな…
「次はちゃんと当てるけどどうする?」
「やるならやれ」
うーーーんだめだな、これは絶対に何も答えてくれないやつだ。俺はそう結論付けとりあえず朱音を止めるために暴れてる方に歩き始めると、天ちゃんが俺に向かって全力で走ってきているのが見えた。残り少ない魔力を全力で使いシュンシュンと連続で短距離転移しながら移動している。
え?なに怖い!?そう思っていると朱音の方から暴れている音が消え、かなり遠くの方から朱音がこちらに民家の屋根を飛び移りながら向かってきている。
俺も何かまずいことが起こっているということは理解したが何をすればいいかわからない、くっそここで出るのかよ経験の差ってやつが!!必死に状況を把握しようとあたりを見渡すとおばあさんがほくそ笑んでいるのが見えた。めちゃくちゃ嫌な笑顔だ。あぁ、そういうことかよ!?
俺はその場から天ちゃんがいる方向に全力で飛び出したが
「もう遅い…」
おばあさんがそういった瞬間俺がいた地点がまばゆく光り始めた。あぁこれは一回体験したからわかる。転移魔法だ。あーくっそポカしたぁ。この距離じゃ発動前に逃げることは無理だ。俺がそう悟った瞬間天ちゃんが魔法陣の中に飛び込んできた。
「ーーーー朱音ぇ!!!優君は任せて!!」
そんな声とともに俺と天ちゃんとおばあさんもといクソばばぁは一緒に転移した。
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すごい光が収まると同時に俺は周囲の状況を確認し始めた。その際にすぐそばに同じく周囲を確認している天ちゃんがいたので即魔力回復の炎を投げつける。
「ーーーありがと!!」
それに気づいた天ちゃんは短くそう言い朱音と同じく部分的に展開していた魔法少女の衣装を全身にまとって戦闘態勢をとった。
「天ちゃん!周囲敵影なし!おそらく洞窟内最奥!地面は湿っていて戦闘には不向き!!」
周囲の確認が終わった俺は天ちゃんにそう報告する
「了解…」
天ちゃんはそう言いながら周囲にカードを数枚投げさらに明かりがないせいでよく見えない暗闇の方にも数枚飛ばした。
「ライト」
その言葉と同時に天ちゃんが先ほどカードを投げた位置からパッと光が付いた。おぉかなり明るくなった。がそれでもカードが届いていなかった方はまだ暗い…
「周囲数十メートルにも敵影なし…ふぅ…優君警戒態勢を解いてもいいよ」
「おっけぇ…」
その言葉を聞いて俺は構えを解いて深呼吸をする。あんまりしっかりと見れていたわけじゃないけど一緒に転移したはずのクソ婆がいないのはどういうことだろうか…
「んで、天ちゃんここがどこだかわかる?」
「うーん、まだちょっとわかんないかな、懲罰部隊がわざわざ用意した転移先だから何個か心当たりはあるけど、魔法少女協会の上の方の情報は私たちみたいな現場には降りてこないからね…」
すげぇ、気になる単語がいくつも出てきたぞ。
「質問よろしいでしょうか?」
勢いよく手を挙げて天ちゃんに声をかけるといつの間にか出したカードを振りパッと眼鏡を出して装着した。
「はいどうぞ?」
突っ込んだら負けた気がするのでスルーで、ただ今度朱音に眼鏡をかけてもらおう、いや特に理由はないけどね?
「懲罰部隊とは何でしょうか?」
「え、そのまんまだよ?ダメなことした魔法少女に懲罰を与える部隊」
「…君たち何かしたの?」
「…心当たりはいっぱいあるけど懲罰部隊がおくられるほどじゃないかな?それに狙いは優君だったし…うーんわかんないな」
そうなんだよな、狙いは俺だったんだよ完全に。けどそんなものを送られる理由が俺にはほんとに心当たりがない。魔法が使えるようになってまだ一週間程度だ。しかも知り合いも朱音とその仲間それに我がロリっ子師匠だけである。
「まぁ気にしてもしょうがないよ、とりあえずここから出て転移前の場所にさえ戻れれば魔法少女協会にカチコミに行って理由を探ればいいし」
「カチコミ…」
「うん、カチコミというか早く帰らないと朱音が先にカチコンじゃうかもだけど」
それはそれでまずくない?
「あー、そのあたりは一旦おいておいて魔法少女協会とは?」
「ん?これもそのままだよ、魔法少女を管理する団体、ヌイと契約して魔法少女になった魔法少女は基本的に所属するんだ。といっても所属メンバーは魔法少女だけじゃなくてさっきの懲罰部隊な魔力が生まれた時から扱える人も所属してるよ」
「まって、魔法少女じゃなくても魔法使えるの?」
だいぶ衝撃的な事実なんだが、いや魔法少女がいる時点でかなり衝撃的だったけども
「使えるよ?というか魔法少女の方が少数派だし、全体の一割もいかないからね」
「ほー、そうなんだ大変ためになりました先生、ありがとうございます」
「いえいえ、全然大丈夫ですよっとじゃあ次は私が質問してもいい?」
「はい?え、うんいいけど?あ、眼鏡かして」
「ほい」
天ちゃんから眼鏡を受け取りかけようとするがちょっとサイズがきついな…これはあれだな天ちゃんの顔が小さすぎるんだな…
「では、優君先生!先生はなんで記憶、それに魔力を封印されたのに朱音を助けにこれたんですか?」
天ちゃんはかわいく手を挙げながらそう聞いてきた。
「え?わからん、鬼が助けてくれたとしか…」
「鬼?」
「うん、鬼」
「ガチの?」
「ガチの」
「どこにいるの?」
「俺の魂の門の中」
「ーーーは?」
天ちゃんは目を見開き固まった。へ?なに?怖いんですけど
「魂の門に自分以外の異物がいる?なにそれ聞いたことが…」
「え、他の人のとこにはいないの?」
マジで?魂の門を開けたらもらうことができた魔法が『焔鬼ノ腕』だったのでてっきり魂の門にいる奴がモチーフの魔法を入手できると思ってたんだけど…もしかしなくても違う?
「いない、私も一応『一門』までは攻略してるけどそんな異物はいなかった…もしかしてそれが襲われた理由?でもそんなのどうやって把握したの?」
やばい、ほんとに怖くなってきた。じゃああの鬼はほんとになんなんだよ
「うーん、情報が足らなすぎるね。よし!今はこのことは忘れよう!とりあえず脱出だ!」
「お、おぉーー!」
俺と天ちゃんは問題を先延ばしにして暗い洞窟を歩き始めた。
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「洞窟を抜けるとそこは荒野でした」
「あれぇーー????」
隣で天ちゃんがなっさけない声であれぇーー??とか言っているが無視して視線を眼前の景色に向ける。目の前に広がるのはちょこちょこ草が生えているのが見える絶対人の手が入っていないと確信できる荒野だ。だって人の歩いた痕跡がある道のような痕跡や車のタイヤ痕などが全く見つからない。
「これ、絶対日本じゃないよね?」
俺がそう問いかけると天ちゃんがめちゃくちゃ素早くコクコクとうなづく
「まって!?ほんとに待って!?あいつらどこに転移させたの!?日本国内のどこかでもだいぶ魔力を使うはずなのに国外!?いや確かに国外にも魔法少女協会はあるけど!?なんで!?」
お、おう天ちゃんがあらぶっておられる。隣に自身よりあらぶっている人がいるので俺は少し冷静になれたので少し考えてみる。
現時点での装備は…スマートフォンとお財布、そこに入っている36円とコンビニで買ったコンドーム(箱から出したものが一つ)………
「ーーーースマホがある!!!!!!!!!」
「それだ!!!!!!!!」
俺と天ちゃんはものすっごいでかい声を出して顔を見合わせた。そして二人して同時にスマホを開きさらに地図アプリを起動する。
「ねぇ天ちゃん」
「何かな優君」
「これさ」
「うん」
「「エラーはいてるね」」
終わった!希望が速攻で潰えた!文明の利器が負けた!ほんとにまずいってこれ!
「天ちゃん!体力がなくなる前に速攻で移動しよう!水!食べ物はあとでいいからとりあえず水場!!」
「そそそそそうだね優君!!ちなみに私の魔法で水は出せるよ!!」
「おっけー、神!!」
「けど食料はないよ!!」
「神は死んだ!!」
俺も天ちゃんも急に来た極限状態に超エキサイティングしているためテンションがおかしいがうん、しょうがないと思う
「方針!そう方針を立てよう!!まず優先すべきは食料!寝床は最悪この洞窟で寝ればいいし!私の魔法でここにマーキングしておくからここを拠点としよう!雨風しのげる拠点は大事って何かの動画で言ってた!」
「いい考えだ!じゃあまずは探索だな!」
「そうだね!」
ほとんど勢いだけで方針が決まった気はするが結構まともな方針だったので賛成する。次に一人で探索するか二人で一緒に探索するかの問題も出たがはぐれたらほんとに野垂れ死ぬので二人で探索することになった。普通に一人は怖い
「よし、マーキング完了したよ!行こうかご飯を探しに!」
「おっけー!」
そう声を掛け合い俺と天ちゃんは洞窟の外に出た。瞬間なぜか獣臭いにおいがした。
「グギャアア■アア■アア!!!!」
ーーーー目の前に虎型の境界の獣がいた。
「「なんでえええええ!?!?!?!?」
俺と天ちゃんは二人そろって頭を抱えそう叫んだ。
天谷 天
魂の門第一門解放済み
一つ目の試練はかくれんぼ、無数にいる鬼(自分の分身)から決められたのエリアの中で隠れ続ける。見つかったら殺される。魂の門の中では珍しく連続挑戦は不可、三日に一回
第一門をクリアして得た能力は魔力の隠蔽、彼女以外彼女が設置した魔法陣の魔力を見つけることはできない。要するに見えない感じ取れない見つけることができない魔法陣を作れる。
朱音が火力面のやばさだとしたらこっちは隠密面でのやばさ




