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俺の彼女がまさかの魔法少女  作者: 愛板


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少女3

『1回目』


まさか入学式当日にプロポーズされるとは思わなかったけどその後は何事もなく帰宅できた。私としてはクラスの人たちに連絡先交換してと言われまくるんだろうなぁと警戒しどうやって断ろうか考えていたのだが、プロポーズ中にスマートフォンを持っていないことをクラス中の注目を浴びながら発言することができたので一人も聞かれることなく帰宅できた。ラッキーである。ちなみに三月君はふられたショックで死んでいたが帰宅前に復活し、私に向かってずっと探してた反動のせいでいきなりあんなことを言ってしまってごめんなさい、それとあの時はありがとう!(要約)と長々と私に謝罪と感謝をしていたのでとりあえず笑顔で気にしないでと言っておいた。


本当はこれからは話しかけないでほしいと言いたかったがさすがにそれを言ってしまうのはまずいと思い遠回しに一人でいたい、一人が好きだとアピールしておいた。


さりげなーいアピールだったので気づいてくれるかなぞだがその時はその時だ。






『2回目』


あのプロポーズ事件から2日経った。あれから三月君は私に話しかけに来なかった。どうやら私のアピールは無事通じたらしい。まぁ本人からの視線はビシバシ感じるんだけどね…


女の子はみられてることにすぐ気づくとは言うけどあそこまでわかりやすいとさすがにあぁ、この人バカになっちゃったんだ。とわかる。ただ一つ感謝していることは三月君が私にそっこーで振られたということはいろいろなところに広まっており、さらに振った時の私の態度も付随して広まっているのであそこまでスパッと振られるのは怖い…めちゃくちゃかわいいけど今は何もしないでおこうと男子たちの中でひっそりと共通認識を持たれているらしい(クラスの女の子がこそこそ話してたのを身体強化「耳」を使って聞いた)ので今のところ男の子からのアプローチはゼロである。正直ありがたい


とそんなことを考えていると学校についた。少し慣れてきた道を歩き下駄箱に到着し靴を履き替えようと下駄箱の戸を開けると手紙があった。


なんかハートのシールで止められている手紙だ…


顔がかなりひきつっているのが分かる。え、今時下駄箱にラブレター??まじで??全然想像していなかった事態に少し固まってしまっていたがとりあえず手紙をほかの生徒に見られないように素早くカバンに入れて靴を履き替える。


誰だろうなぁ…と半ば呆然としながら教室に入るとめちゃくちゃ緊張した面持ちでガッチガチになりながら上下逆の文庫本を持っている三月君がいた。





お前かよ





一応帰宅してから手紙を読んだけどどれだけ私に救われたか、どれだけ私のことを好きかが便せん一枚にしっかりと書かれていた。お…おう…ってなった。とりあえず昔買った便せんを一枚取り出し、』そこに大きく「ごめんなさい」と書いておいた。


明日少し早めに学校に行って彼の下駄箱に入れておこうと思う。







3回目



ラブレター事件から一週間経ち、私たちのクラスは交友を深めるための遠足(校外実習)に向かうことになった。校外実習といっても本当に近くの博物館に行きその後決められた歴史的な建物をめぐるというものだ。


この学校に入学する前から入学してからすぐこの校外実習があることは知っていたがいろいろあったせいで忘れていた。ホームルームでここに行きます。こういう予定です。と担任の先生に伝えられた時はあっ、そういえばそうだった…と焦ったがまぁ当日はさぼるつもりなのであまり関係ない、え?なんでさぼるのって?いや普通に行く意味ある?


というわけで後ろの席の子にこっそりと体調不良だということを伝えて先生に何か言われたら保健室に行っていると言ってほしいと頼み込み魔法少女生活で鍛えた隠形を使い素早く教室を出る。すると教室から


「はーい、じゃあ班決めをしまーす!」


という担任の先生の声が聞こえてきた。


抜けて正解だった。できれば私のいないところで勝手に決めておいてほしい私行かないし、さて班決めは30分くらいで終わるだろうしそれくらいしたら戻るか…





そうして30分ほど保健室のベッドでさぼり教室の近くに戻ってくると何やらすごい大きな声が聞こえる、少しだけ聴覚を強化して聞いてみるとどうやらじゃんけんをしているようだ。三月君の「ぜってぇ負けねぇ!!!」というすごい覚悟を持った声も聞こえるなにかよくわからないけどとりあえずこっそりドアを開けると


「俺は絶対、柊さんとおんなじ班になって景色のいいところで告白するんだぁ!」


という声が聞こえてきた。


しっかりと隠形を使ってドアを開けたので開けた瞬間に席に座ればたぶん誰にもばれずに座れたのに、びっくりして硬直してしまった。


そのせいでクラスメイト何人かに気づかれ、先生にも気づかれ芋づる式に皆が私に気づきこちらを見てきた。三月君は固まってた。



とりあえず私はドアをピシャっと閉めて聞かなかったことにした。


もう一回保健室行こっと








4回目


今日は校外実習当日である。私はとりあえずさぼるために魔法を使って体温計の温度を操り両親に提出した。両親にはあまり心配かけたくないので学校では友達がいっぱいいるよと伝えているので今日の校外実習行けなくて残念だね…と言ってくれた。


少し心がちくりと痛んだ。



病院には行かなくていいの?と聞かれたがとりあえずお昼まで様子を見るよ、と両親に伝え仕事に向かう両親に行ってらっしゃいと声をかける。


さて少し暇になったので魔力操作の鍛錬でもしながら映画でも見よう、さてなにみようかなー




8時間くらいたった。四作くらい見たが魔力操作の練習に没頭しすぎてあんまり内容はおぼえていない少し申し訳ない鑑賞の仕方だったので後日また見ようと思う、さてお昼ご飯も食べずに修行に没頭していたのでおなかがすいた。両親が帰ってくるのはあと二時間くらい後だけど晩御飯の準備をしておこう、さて冷蔵庫には何があるかな?とキッチンに行くとインターホンが鳴った。


誰だろうと思い映像を確認すると同じクラスの人たちだった。おそらくだけど…正直三月君以外の顔を覚えれてないんだよね…


居留守を使ってもよかったけど提出物か何かを持ってきてくれたのならさすがにむげにはできまいと返事をし、玄関を開ける。


どうしたの?と尋ねると女の子が代表していろいろ教えてくれた。どうやら校外実習でもらったものを私にも受け取ってほしいからわざわざ持ってきてくれたようだ。


ちょっといい人すぎない?と思っていたらその代表の女の子がこれは三月君の案だって教えてくれたので、とりあえずパッと外向けの笑顔を作り三月君に「ありがとう」と伝えると彼は顔を真っ赤にして「好きです!!!いや待って間違えガハッ!?」


告白してきた。

ただ告白した瞬間に彼の後ろにいる子たち数名にぶん殴られていた。

どうやら衝動的に言ってしまったらしい。周りの子からは「今じゃねぇだろ!我慢しろ押さえろ愛を!!」と怒られていた。

少し面白くて笑ってしまった。




そういえば久々に普通に笑ったな…








5回目


入学してから三週間ほどたった。私はいつも通りクラスで孤立しているけどなんか周りの人からすごい温かい視線を感じるようになってきた。


おかしい、ここまでの学校生活では正直良いコミュニケーションをとってはいないのでこうなることはおかしい


まぁ原因は明白だ、あの告白魔のせいである。どうやら三月君のせいで真正面から裏表なくしっかりぶつかっていけば対応は超塩だとしても、超塩対応だとしてもちゃんとコミュニケーションをとれると認識され、さらにあの入学してからそんなに時間がたっていないにも関わらず何回も告白してきた彼に対してもしっかり超塩だとしても対応しているのでクラスメイトからの私の印象は優しいコミュ症となっているようである。



なんでそうなった???



しかも最近女の子たちからよく好きな男の子のタイプとか聞かれるんだが?適当に答えはするけど…おいマテそこのおかっぱの君なぜメモを書いてるの?え?後で三月君に見せる?なんで?え?応援してるから?いや待って私もうふってるんだけど?いやいや別に試しで付き合ってもいいじゃんじゃなくてさ、さすがにそれは不誠実じゃ、いや意外にちゃんと考えてるとかじゃなく、ていうかなんでそんなに三月君を押してくるの?いい人?いやそれはわかるけどなんで入学したてでもうクラス中の女子からいい人判定をもらってるんだ彼は、どうなってる…





そして下校時間になった。疲れた。ここまで質問攻めされるとは思ってなかった。おかげで顔はおぼえられてないけど彼女たちの名前は覚えた。


若干ふらふらしながら帰ろうとすると下駄箱で三月君に声をかけられた。


「ふらふらしてるけど大丈夫?まさか風邪!?待っててすぐに保健室の先生よんでk」


「疲れただけ」


「あっはい、あーーいや、その…でもやっぱり心配なので一度保健室に行きませんか?」


どうやら本気で心配してるようである。というか三月君って私に敬語だったけ?うーん忘れた。まぁ何でもいいや


「大丈夫、家も近いから」


「な、なら途中まで一緒にかえってもよろしいでしょうか?あっ!?いやもし俺と帰るのがいやならクラスの女子!誰かクラスの女子連れてきます!」


「…」


緊張しすぎてガッチガチだった。中学生の時一緒に暮らしてるときはそんなことなかったのに人の変化はすごいなぁとのんきに考えてとりあえずおーけーを出した。


だって彼以外のクラスメイトの顔とか覚えてないし、また質問攻めされるの嫌だし


というわけで一緒に帰ることになった。が無言である。すっごい無言


隣の彼は緊張しすぎて手と足が一緒に出ている。ほぼロボットである。それが面白くて私はまた少し笑ってしまった。


彼はそんな私を見て赤い顔でぼーっとしてた。


しかも5秒くらい、さすがにフリーズが長すぎたので彼の顔の前で手をフリフリして「もしもーし」と声をかけると、ハッ息を吹き返し不思議そうに見つめる私を見て


「好きです!!!」


と叫んできた。どうやら彼はキャパオーバーすると私に告白してしまうようである。周りにいた人たちから生暖かい視線を感じるので私は彼をおいて走って逃げた。


あいつとは絶対、もう二度と一緒に帰らん…







6回目



次の日になった。三月君は机に張り付いて死んでいる。どうやら昨日のことは彼にも少しトラウマを与えたようである。そりゃそうだ。師匠が死んでから、昔から知ってる人以外周りの人の顔が認識できなくなってしまった私ですら少し恥ずかしかったんだ普通である彼の羞恥心は推して知るべしである。


そんな彼を見て、そのあと少しむすっとしている私を見ていろいろと察したクラスメイト達は三月君の肩をポンとたたき…いや待ってあれは殴ってるな…小声だから少し聞こえづらいけど魔法少女の耳なら普通に聞こえる。


「何したのお前…」


「キャパオーバーして告白した」


「「「「「「「「「「「「ばかじゃん」」」」」」」」」」」」」」


一斉にバカ判定を受けていた。私もそう思う


「とりあえず謝ってきなよ…人通りが多いところでの告白とか普通に迷惑だよ?」


と委員長タイプの男の子が少し叱るように三月君に声をかける。それと同時に周りもうんうんと同調してる。


「ですよね…謝罪してきます」


そう言って三月君はのそりと席を立ちこちらに歩いてきた。


「あの、柊さん今時間大丈夫でしょうか…」


すっごく申し訳なさそうにこちらを見てくる三月君だが正直今回の件は私もかなり恥ずかしかったのでプイっと顔をそむける


「が…は…」


すると三月君が床に倒れ伏した。


「やばい、三月のやつが撃沈したぞ!」

「今回の件はさすがに優しい柊さんでも怒ってるんだ!」


クラスメイトのそんな声が聞こえ三月君の周りに男子たちが集まり彼を回収しようと彼の体を持ち上げる


「大丈夫か三月!?無事か!?」


そう三月君の体を支えている男の子が声をかけると


「柊さんが…柊さんが…プイってした…超かわいい…結婚したい…」


どさっと音がして三月君が投げ捨てられた。


「みんなー移動教室イクゾー、三月はおいて」


「「「「「「はーい」」」」」」」


え、まって私も行く!私は三月君にデコピンしたあとクラスメイトを教科書と筆記用具をもって追いかけた。






7回目



入学して一か月がたった。いまだにクラスメイトの顔はおぼえていないが声は認識できるようになってきた。というかめちゃくちゃ普通に話しかけてくるので覚えてしまった。


だいぶ塩対応をしているというか友達作る気ない奴の態度をしているのにクラスメイト達はそんなこと知らないとばかりに踏み込んでくる。


正直私なら、私みたいな対応してくる人とはかかわりを持たないようにするんだけどなぁと少し疑問に思ったので相変わらず恋バナを仕掛けてくるクラスメイト達に聞いてみた。それも直球に


「私みたいな嫌な奴相手にして疲れないの?」


と、するとクラスメイトみんなが声をそろえて三月が惚れてる人が嫌な奴なわけないじゃん、コミュ症はしょうがないと思うし、と言ってきた。


うん、三月君はほんとにどうやってこの一か月でここまで信頼されるようになったんだ…


あと、別にコミュ症じゃないです。





お昼になった。とりあえず私はいつもの場所に移動して一人でご飯を食べようとすると教室の前にたぶん上級生?うんネクタイの色的に上級生の人たちがいたので通してくださいと伝えると私の顔をじっくり見た後


「やっば噂通りめちゃくちゃかわいいじゃん!なにこれからお昼?俺たちもご一緒してもいい?」


とすごくちゃらちゃらした誘いをしてきた。ちっ、と舌打ちしたくなる気を抑えて無視して彼らの横を通り過ぎようとすると彼らに肩を掴まーーー


「殺すぞクソボケどもが…」


殺気全開の三月君が私の肩を掴む寸前の上級生の腕を握りしめていた。って顔、顔が修羅になってますよ、というか口悪いな…


「なに、君?てかこれ痛いんだけど?」


「そうだよ、後輩君一応俺ら先輩ね?敬語使いな?」


上級生たちはそう言ってへらへらとした笑みを浮かべながら三月君に声をかけた。


「黙れ殺すぞ、クソボケどもが柊さんにかかわんじゃねぇよ」


再度三月君はそう言って上級生の腕をひねり上げようとしたので、さすがに止める。やりすぎやりすぎ、そのひねり方はさすがに危ないよ


「三月君、やりすぎ」


私がそう声をかけると三月君はハッとした後すぐに手を放し、すぐに私の肩を掴んで自分の方に引き寄せる。突然のことだったので三月君のされるがままの私は三月君の胸の中にすっぽりと収まった。

おぉジャストフィット


「…すみませんやりすぎました。が彼女を渡すつもりはないのでどうぞお引き取りを」


私の上から三月君の声がするどうやら冷静にはなれたようだけど私が胸の中にすっぽりと納まっていることは忘れてそうである。


「えーと柊さんだっけその子には彼氏はいないって聞いたけど君は誰?」


上級生の人たちは少しイライラとしながら三月君に声をかける。


「彼女に救われた人間、彼女のためなら何でもするって決めたバカです」


三月君は少しも照れずにそんなかっこいいセリフを口にする。

ーーーあぁ、違うよ三月君私は救ってなんかいない君だから立ち直れたんだ。私の手なんてたぶん君にはいらなかった。ヒーロー足りえない私がいなくても勝手に救われていたと思うよ。


「なに?きっしょいね!!頭の中どうなってるの?」


「はい、でしょうねですけど俺は彼女を害そうとする輩は、最悪殺してもいいと思っているので頭はおかしいのは知ってます」


なんで、君はそんなに私を好きでいるの?私なんて何にも価値がないんだよ?ヒーローにすらなれなかった。自分の一番大切な人を見殺しにした女だよ?


「えー、なにほんとに頭おかしいじゃん!」


「その自覚はあります。ですが俺は決めたんです。残りの人生は彼女のために使うと彼女がいないと俺はもう死んでいたはずなので」


ちがう、私は何も救えていない三月君のことだってヒーローにあこがれた子供が、彼の心の傷の深さも知らない子供が無理やり、力づくで前を向かせようとしていただけだ。救うつもりは確かにあった。けどそれは彼のためを思ってではない、完全に自己満足。ヒーローになりたいという願望をかなえるためにちょうどいい人がいたから利用しただけに過ぎない。だから私にそんな彼の人生をかける価値なんてない


「気持ちわる、もう行こうぜ」


上級生たちはそう言って最後まで三月君を気持ち悪いものを見る目で見ながら歩いてどこかに行ってしまった。


三月君はそれを見送ってから下を向き私に声をかけてきた。




「柊さん大丈夫?ごめんねスマートに助けれなくて…」


「ーー大丈夫ありがと」


私は少し言葉に詰まりながらお礼を言うと、三月君は徐々に顔を赤らめ始めた。あ、これ気づいたな私をほぼ抱きしめてるって


「責任取って結婚します!」


「いらないです」





8回目


あれから三日ほどたった。


周りからの生暖かい視線がすごい。あの上級生たちに向かっていろいろ言ったところは昼休みが始まってすぐだった為学年中に見られていたようでなぜかこの二人はなんで付き合ってないんだって言う空気になってる。


さすがの三月君も恥ずかしいようでほかの男子たちにからかわれ死んでいる。


「で、三月よぉ今日は告白しないでいいの?」


「したいけどしない、もっとムードが欲しい」


彼は何を言っているんだろうか?盗み聞きしている私が言うのもなんだけど今までのどの告白もムードなんてかけらもなかったんだが…



さて、気にするのはやめて今日は体育の授業があるんだ。さっさと更衣室に行って着替えないと




ちなみに今日の告白は体育の授業で3ポイントシュートを決めた私を見てテンションがバーストした結果「かっこいい好きだ!」と体育館中に響く声の告白でした。



ムードという言葉の意味を彼は調べた方がいいと思う。







15回目


あれから何度か告白があったがすべてテンションが振り切れての告白だったのでなかったことにする。というかしたい。


さて、そんな事より今日は林間合宿だ。さすがにこの林間合宿は事前にお金を両親が学校に払っているのでずる休みはできず参加することになった。


ちなみに班員には三月君もいる。じゃんけんで勝ち取っていた。じゃんけんで勝ったときの「しゃおらあああああああああああああああ」という全力の喜び方は今でも思い出せる。どんだけうれしかったんだ。見てるこっちが恥ずかしくなったよ。


とそんなこんなで林間合宿当日になった。私はできる限り動きやすい服装に身を包みおっきなカバンを背負って集合場所である学校に向かう、私服で学校に行くというのはかなり新鮮で少し変な感じもするが正直スカートは苦手なので私服の方がうれしいという事実に気づいた。


スカートって動きにくいんだよねぇ…


集合場所につくとクラスメイトの大半はもう集まっているようだ。相変わらず顔は認識できないけど声で分かる。あとものすごく私に見惚れてるバカもいるのでかなりわかりやすい。


クラスメイトも私に気づくとみんな一斉に私の私服姿が新鮮だと声をかけてくる。わかる。私も学校にいるのに周りの人がみんな私服なのはすごく違和感だもん。


さてそんな感じでお話をしているとようやく三月君が再起動した。


「好きです!間違えた。好きです!」


「…」


私に向かっての第一声がそれだった。とりあえず全部間違えてる。訂正した後も間違っている。どうやらまだ再起動が完璧に行われていないようなので三月君の近くにいたクラスメイトが彼を回収していった。彼はいつ私と普通に話せるようになるのだろうか…






20回目



いろいろあって林間合宿最終日である。なになに?回数がおかしいって?はは…内訳はバスに乗っているときに私が外の風景を見ている横顔に見惚れて一回、長距離移動につかれて眠ってしまい下車する際に寝ぼけて彼に寄りかかってしまったときに一回(これは私が悪い)、班に分かれてカレーを作る際に手際よく調理をする私を見て一回、そして湯上りの私を見て一回である。


クラスのみんなは何とかして三月君が普通に私と話せるようにするためにあの手この手を駆使しているようだがまだ無理そうである。


とそんなことは置いておいて今日はハイキングである。何か所かあるチェックポイントをめぐりゴールに行く、よくある催しだ。


私は普段からすごく鍛えているので運動関係にはかなり自信がある。ので早く終わらせるためにかなりのペースで進もうとすると三月君にやんわりとペースを落としてと伝えられた。よく見ると同じ班の女の子たちが少ししんどそうにしていた。というか前しか見てなかったけど三月君は…その…今どういう状況なんだろうか…ギリギリ顔は見えるけど全身がカバンに覆われている。なになに私たちが疲れてるって気づいてくれて荷物を全部持ってくれてる。


ほう…とりあえず立ち止まってペースが速かったこと後ろを気にしていなかったことを謝罪した。これは私が完全に悪い。

それはそれとして、私は三月君の袖をつかみくいくいと引っ張る。


「三月君は私の荷物は持ってくれないんだ」


「かわいい!!好きだ!!」


まぁ預けはしないんだけどね。とりあえず彼が持っているカバンを数個強奪して私が持つ。ぶっちゃけ三月君より私の方が力あるからね。

横で「え?大丈夫?ほんとに大丈夫?」とか心配してる三月君は無視してゆっくり進もうか、そこ、そこのクラスメイト達こっちを生暖かい目で見るな、ニマニマするな…







26回目



林間合宿からまた一か月たった。どうやら三月君は少し慣れたようで私と普通に会話ができるようになってきた。そのため告白の回数は減っている。


うん、まって告白の回数が減るとかいう意味の分からない言葉のことは置いておいて私も意味わかんないんだから。


入学式から二か月いまだクラスメイトの顔にはもやがかかっているが少しずつもやが晴れて顔が見えてきた。といってもクラスメイトだけなんだけどね。ほかの人たちは全然である。


今日はかなりの晴天で雲一つない。


いまだに悪夢のように師匠の死の瞬間の夢を見るが今日は少し違う夢だった。


師匠が私に向かって早く付き合え、って言って私のおでこにデコピンをする夢。





いつも通り学校に行き教室のドアを開ける。するとちょうど教室のドアから出ようとしていた三月君とぶつかった。いたい…


少し恨めし気に彼を見るととても慌てたように自身の持っているカバンから絆創膏を出してくる。いや血はでてないんだけど…と思いながらあまりにも慌てる彼を見て、おかしくて笑ってしまった。


「かわいい…好きだ…結婚したい…」


あ、久々に聞いた。かなり普通に話せるようになるといっても三月君はどうやら私の笑顔にとても弱いらしく私が笑うと高確率で感情が爆発する。


そんな彼にまたおかしくなって笑ってしまう。入学してから幾度も聞いた告白のセリフ、正直初めて告白されたときは何言ってんだろうとしか思わなかった。というか今でも少し思ってる。けど今日の私はどうやら少し違うらしい、そんな聞き飽きたセリフにもうれしいなぁという感情があふれてくる。


「ふふっ、結婚はまだ無理だけど…いいよ、付き合おっか?」


私がそういうと彼は、眼を見開いてそのまま気絶した。わぁ、白目だ…この反応は初めて見たなぁ


それと同時にクラスメイトみんなが絶叫した。


あ~耳が壊れる~


私はまた笑いながら耳を抑えて興奮して全力で質問してくるクラスメイト達の相手をする。うん、質問には答えるけど足元注意してね、









それ一応私の彼氏だから





とこんな感じで朱音ちゃんと優君は付き合い始めました。


うーん甘いですねぇ…


まぁこの後例の顔の化け物のせいでまた朱音ちゃんが絶望して優君の記憶を消そうとするんですよね、ははウケるww


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