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猿でもわかる電気の話を、なぜ人間は考えないのか…やかんと原子力と、熊本の水の話

作者: 徒然生成
掲載日:2025/12/14

✦猿でも分かる電気の話を、なぜ人間は考えないのか


――やかんと原子力と、熊本の水の話――


やかんの話だと思ったなら、

この文章はあなたのために書かれていない。

だけど、ここまで読んでしまったなら、もう逃げられない。


---


目次


はじめに なぜ猿なのか


第一章 やかんは文明の正体を知っている


第二章 原子力が「偉そう」に見える理由


第三章 ゴミは毎日燃えている


第四章 なぜ電気だけは作らないのか


第五章 儲からない仕組みが消される国


第六章 熊本に集まった「最先端」の正体


終章 水を使い切ったあと、何が残るのか


---


★はじめに なぜ猿なのか


吾輩は猿である。

猫でも犬でもない。


猫は自由すぎる。

犬は人間を信じすぎる。


猿は違う。

人間に一番近く、

それでいて人間ではない。


だから見える。


人間が「高度」「専門的」と呼んでいるものの中身が、

案外、空っぽであることが。


---


★第一章 やかんは文明の正体を知っている


火を焚く。

水を入れる。

沸かす。


湯気が上がり、

蓋が鳴る。


やかんは一度も

「これは高度な技術です」とは言わない。


失敗するのは、

水が足りないか、

火が弱いときだけだ。


吾輩は猿であるが、

この仕組みが分からないほど

愚かではない。


---


★第二章 原子力が「偉そう」に見える理由


原子力は、やけに偉そうだ。


「近づくな」

「お前には難しい」

「安全は専門家に任せろ」


そう言われるほど、

人間は安心する。


だが猿には見える。


結局やっていることは、

やかんと同じ理屈なのだ。


違うのは、

事故の後始末と、

責任の所在だけである。


---


★第三章 ゴミは毎日燃えている


ここで事実を言おう。


日本中で、

ゴミは毎日燃えている。


焼却場は各地にある。

熱も出る。

蒸気も上がる。


その熱で、

温水プールを作る町もある。


だが、

電気だけは作らない。


吾輩は、ここで立ち止まる。


なぜなのか。


---


★第四章 なぜ電気だけは作らないのか


理由は簡単だ。


作れてしまうからである。


小規模で、

安く、

誰でも分かる形で。


もし全国のゴミ焼却場が

小さな発電所になったら――


電力不足は一気に解消する


電気代は下がる


ゴミ問題は軽くなる


原子力は要らなくなる


地球にも優しい


だが、

誰も大儲けしない。


---


★第五章 儲からない仕組みが消される国


人間社会は、

みんなの役に立つかどうかでは動かない。


金が大きく動くかどうかで決まる。


原子力は、

作って儲かり、

維持して儲かり、

壊すことすらできない

半永久的な消費財である。


一方、

ゴミ焼却電力は、

静かに回り続けるだけだ。


だから言われる。


「現実的でない」

「前例がない」

「規制が必要だ」

「難しい」


吾輩には分かる。


それは技術の問題ではない。

金持ちの都合の問題だ。


---


★第六章 熊本に集まった「最先端」の正体


熊本の水は、特別だ。


阿蘇の山々から湧き、

人々の命を支えてきた水である。


だが今、

その水は半導体工場を冷やしている。


人間は言う。


「日本の未来」

「最先端技術」


猿は思う。


人も猿も、

水がなければ一日も生きられない。


半導体はどうだ。

水が尽きれば、

次の土地へ行くだけだ。


---


★終章 水を使い切ったあと、何が残るのか


文明は、

水のある場所に生まれた。


今、文明は

水を先に使い切ることで

未来を作ろうとしている。


吾輩は猿である。

だが、猿でも分かる。


命の水を

金のために先に使い切る文明は、

必ず崩壊している。


最後に問いを残そう。


半導体を冷やす水と、

子どもが飲む水。


あなたは、

どちらを「文明」と呼ぶつもりなのか。


答えは――

やかんですら、もう知っている。

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