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第18話 最終確認&戦闘準備

 そして、


「ギルマス、お待ちしておりました。キングウルフの群れはもうすぐそこです」


 途中でナイトワイズの他のメンバー達とも合流すると。


「キングウルフたちの最新の状況を教えてくれ」

「現在、その総数は確定で26体。そして──」


 移動しながら、さらに詳細な状況を確認し、俺は事前に準備していた作戦を最終バージョンへとブラッシュアップしていく。


「状況は聞いての通りだ。まずは当初の予定通り、キングウルフ討伐経験のある俺が単騎突撃を仕掛け、群れのボスを狙う」


「確認ですが、援護はいらないんですよね?」


 リーリアの質問に、俺は自信に満ちた笑みを意識的に浮かべながら答える。


「俺はソロ戦闘のスペシャリストだ。この程度の相手ならむしろ、一人の方がやりやすい」


「さすがは『神童』フィブレさんだ、言うことが違うぜ」

「暴れドラゴンを仕留めただけのことはあるぜ!」

「キングウルフは強敵だが、それでも最強種のドラゴンと比べたら格段に落ちるものな」


 メンバーたちが頷くのを確認しつつ、俺は言葉を続ける。


「リーリアは後方で待機しつつ、撃破数のカウントを頼む。あと万が一、俺に何かあった時は指揮はリーリアに任せるから、皆もそのつもりで。まぁ、この程度の相手で俺に万が一があるなんてことはないだろうが、一応な」


 自惚(うぬぼ)れでもなんでもない。

 これは単なる事実だ。


「心得ました」


 リーリアがこくんと頷いた。


「残りのメンバーは、各々のパーティで密集陣形を組み、パーティごとに一体ずつ各個撃破を狙ってくれ。ヤギ小屋の襲撃である程度は腹が満たされたからか、かなり警戒が緩んでいるらしい。だが相手は高ランクの魔獣だ。くれぐれも油断だけはしないで、常にパーティで一体となって事に当たるように」


「わかったぜ!」

「はい!」

「了解です!」


「間違っても功を焦らないでくれよ? 今回の討伐報酬は均等配分だ。無理はせず、だが自分のできることを最大限にやりきって欲しい。そうすればおのずと勝利は転がり込んでくるはずだ」


「おうよ!」

「もちろんです!」

「承知しました!」


 3つのパーティのリーダーたちからは、力強い返事が返ってくる。


 メンバーの士気は高く、しかし手柄を焦ってもいないことも見て取った俺は、この時点で作戦の成功をほぼほぼ確信していた。


「ナイトワイズの事前調査は完璧だ。さあ、ここからは俺たちの出番だ! 行くぞ!」


「「「了解!」」」



 最終確認を終えた俺たちは、ここからは口をつぐむと、次第に強くなり始めた山風が揺らす草木の音を味方にしながら、風下からゆっくりとキングウルフたちへ近づいていき。


「戦闘準備」


 俺が小声で言いながら、愛用の剣を鞘から音も立てずに抜くと、同じように全員が静かに武器を構えた。


 そして細心の注意を払ってギリギリのギリギリまで距離を詰めると、一気の先制攻撃を開始した――!

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