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アリサの異世界スパイ大作戦(仮)

作者: アーサー・リュウ

次回作のプロトタイプ版として今回、スパイものの短編小説を作成しました。

長編作品として連載を考えてはいますが、2023年の12月よりスタート予定をしています。


コンセプトはノンストレスな異世界スパイアクションサスペンスとしています。


ではこれより本編となりますーーーー


「もぉー無理なんですけどぉぉぉぉ!!」


そう、無機質な廊下を走り出したセーラー服のようなパッと見たらグレーの上着に黒いスカートの学生服のような格好をしたぱっと見ならアイドルにでもいそうな可愛い顔をしているオレンジ色の髪でボブカット少女は...


半泣きになりそうな表情をしながら猛ダッシュで相棒の同じような服を着ている少し大人びてクールビューティな感じの綺麗で大人っぽい黒髪ロングヘアの美少女と合流して彼女の手を掴んで引っ張る形で突っ走った。


その少女は突っ走ってきた相棒にこう声をかけた。


「え!何!?またやらかしましたの!?アリサ!!」


アリサと呼ばれた半泣きの少女はうんと頷きながらも、クールビューティ少女の手を引っ張って走り始めた。


そして驚いている、彼女にアリサは説明した。


「ごめん!エリザ!!起爆タイミング間違っちゃって!!」


「えぇぇぇ!?」


クールで定評のあるエリザは顔つきが崩れて驚きの表情を見せていた。


後方からはバンバンと連続した爆発音が聞こえるのと同時の熱風が2人を包み込んでいた。

目の前に見えた巨大なガラス張りの窓を見つけたエリザは指を指してこう言った。


「あそこ!脱出ルート5!!!」


アリサがそう言うとエリザが腰のあった拳銃を取り出してその窓に向かって弾丸を放った。

しかし、窓は防弾仕様のようで弾はめり込んで蜘蛛の巣のようなヒビを作るだけだった。


アリサはそれをみて走りながら懐から拳銃を取り出してエリザの撃ったところに当てるように弾丸を撃ったーーー


弾丸は見事全てめり込んだたまに命中してガラスが割れていくのが目に入った。


「ドジなくせにこ言うのだけはやるじゃない」


「数字に弱いだけなのぉ!導火線の長さの計算間違っただけで私色々できるんだから!もうっ!射撃とかは得意なんだから」


アリサはそうどこか拗ねながらも、得意げな顔をしていた。そんな彼女をみてエリザはクスリと微笑した。


アリサとエリはガラスを突き破り潜入していた施設から飛び出して眼下に広がる海へと飛び込んで言った。


アクション映画のようにお約束の大爆発をアリサは海に浮かびながら見ていたーーー


アリサは泳ぎ始めて上司である先輩スパイは用意した船が見えたのでそこにゆっくりと泳いで行った。

エリザあまり泳ぎが得意ではないのでうまい具合に膨らませた風船のような道具を使って泳いでいた。


そんな二人を容姿端麗で二人とは違い大人な奮起を持つ先輩スパイのミレーヌはニコッと微笑んで二人の方へ船を進めて二人を船の上に引き上げた。


ミレーヌはブロンドのセミロングの髪を後ろでポニテで纏めていてそれを靡かせながらも、どこか綺麗にセットした髪から醸し出される大人な雰囲気と落ち着いた香水の匂いをさせていた、

アリサはそれらを感じてどこかミッションが終わったことを感じてほっとしていた。


「エリザはもう少し、水泳の訓練はした方がよさそうね...」


エリザはそう言われながらどこか嫌そうな顔をしつつも、船に乗ると涼しげな雰囲気を見せてこういった。


「大丈夫ですわ。やってみせますから」


「海から上がれば、お嬢様ってね。なんか面白いかも」


アリサはそういって、

タオルをエリザに渡してくすくすと笑った。そんな彼女を見たエリはどこか不満そうな顔をしながら、船室の中に入ってジュースの入った瓶を二つ取り出して一つをアリサに投げ渡した。


「とりあえず、お疲れ様しましょ」


「そうね〜」


アリサはそれを受け取るとポケットから栓抜きやら他の機能がついたマルチツールを取り出して栓を開いた。


ミレーヌはそんな呑気な二人を見ながら船を旋回させて目的地へと走らせた。

それと同時に足元にあった箱から、ビールの瓶を手に取った。

そそそとアリサは近寄ってそのビールの栓を開けた。


「ところで、ちゃんと回収してきた?」


ミレーヌがそう聞くとアリサは敬礼をしてこういった。


「はい!ももちもちのろんです。ミレーヌ・マルソー少尉」


「もぉー、そういうの好きじゃないのよ。一応私あなた達の上官じゃないのよ一応ね...」


「はーい。知ってますとも..これが回収物です」


アリサはそういうとポケットから今回のミッションで回収を求められていた写真のフィルムをミレーヌに手渡した。


「あなた、ドジやる割にはちゃんと抑えられることは抑えられるのね...落第点じゃないってだけだけどね。

舵をお願い。本部に報告するわ」


「イエス、マム」


アリサがそう返信を返したのを見て、

どこか笑みを浮かべながらミレーヌはビールを飲みながら、アリサから受け取ったフォルムを持って船室の中へ入って行った。


アリサはそれを見送った後、舵を掴みながら手に持っていたジュースを飲み干して瓶を椅子の上に置いた。


エリザはそんなアリサを見ながらこう言ったーーー


「2時間もすれば、波止場は見えてくるからその間に着替えとシャワーを交代でしましょ?」


「それいいね。じゃあ、先に行っちゃってよエリザ」


「分かったわ。進路間違えないでよね」


「もぉー分かってるって〜」


アリサとエリザはそう年相応な少女の様な雰囲気で会話をしていた。ミッションもひと段落ついて少しホッとしているのもあったからだ。


エリザはウィンクをして船室に入っていくのをみてアリサは暗い海の上を船を走らせた。


大都会のそばだから、星はあまり見えないとは思っていたが....

アリサの今の視力だとそれなりに綺麗に見えることに気がついて進路がずれない様にしながら夜空を見上げた。


「かれこれ、半年は経つんだ....この世界はすっごく面白いーー」


アリサは今の世界がお気に入りだった。前にいた世界から転生してきてから今の組織に拾われて特殊能力を買われてスパイになることになったが...

案外、今のスリル溢れる生活にはどこか満足はしていたーーー


誰かの役に立つ、そんなヒーローになりたかった。

その夢が今まさに叶っているからだ。


ミレーヌが船室からひょっこりと顔を出してサムアップを見せてアリサに笑みを浮かべてこう言った。


「これでばっちりにね。コードの入手をできたはわよ。また戦争を阻止したわよ」


それを聞いたアリサは小声でよしと呟きガッツポーズをとった。それを見ていたミレーヌが船室から出てきてこう言った。


ミレーヌはお色直しをした様で、さっきとは異なった雰囲気を醸し出していたーーー

カーキ色の軍服に身を包み凛々しい雰囲気になっていた。


「やっぱり、この格好だとミレーヌ・マルソー陸軍少尉の雰囲気が漏れ出てますね」


「アリサも着替えてきたらどうかしら。ずぶ濡れのその格好のままで街に行くにも変でしょ?」


アリサの言葉は拾ってもらえず、どこか少しだけショックを受けたが。ミレーヌが舵取りを任せてくれるそうで舵を渡した。


「では!行って参ります」


勢いよく走り出したアリサは、ツルッと転んで文字通り転がり込む形で船室の中に入っていった。


「うわぁ!な、何!またアリサ!?」


そう言って驚いたのはシャワーから出たばかりのエリザだったーーー


「あいててぇぇ....エリザ上がったのねじゃあー私ね!」


「相変わらず頑丈でマイペースよね....」


エリザは無事そうなアリサを見てどこか呆れた様にため息をついた。それを他所目にアリサは服を脱ぎ捨てシャワールームに入って行った。


それを船外から見ていたミレーヌはエリザにこう言った。


「アリサらしくていいじゃない。この仕事割と殺伐してるから、彼女みたいなのはいた方がいいわよ」


「そうなんですね....ところで、ミレーヌさん、街に着いたらどうするつもりなんですか?」


「ネガの回収はできたけどこれを本部に持ち帰らないといけないわ。悟られない様に調査を進めないといけないわ....


この写真から、手がかりがあるといいわね」


「ええ。兵器の行方ですよねーーー失踪した技術者の行方も気になりますわ」


エリザはそういう言いながら船室に中に置いてあるドレスを選び始めたーー

ミレーヌはため息をついてシャワー室にいるアリサに聞こえる様に大声で言った。


「時間がないから上陸後のこと確認するわよ!」


「あ!了解しました!!」


アリサはそういうと泡まみれのままでシャワー室の扉をバンと開けたが...咄嗟にエリザはその扉を閉めたーー

あまりの速さにアリサはひやっと声を上げた。


「洗いながらでも聞けるはずよ!はしたないからやめてよぉ」


「めんごめんご」


アリサはそういうとささと身体を流してから扉を閉めたままミッションを聴くことにした。


ミレーヌはそれを聞いて、

2本目のビール瓶を開けてから二人に指示を出したーー


「アリサとエリザは空路で本部に戻ってくれるかしら?航空券本部持ちで取れてるからよろしくね。

私は在留陸軍基地に寄ってから戻るからーーーフォルムを持って帰って欲しいわ」


ミレーヌはそういうとポケットから小さな箱を取り出してエリザに投げ渡した。エリザはそれを受け取って中身を確認した。

中にはサファイアのネックレスが入っていてその下のさっきアリサが回収したフィルムが隠されていた。


「わかったわ。アリサも大丈夫」


「大丈夫!」


アリサはそう即答するとシャワー室を出て身体をタオルで隠して近くの椅子に座ってもう一本、ジュースの瓶を取ってホッとした。


エリザはそのアリサの持っていた瓶の栓を手に持っていた栓抜きで抜くと、自身も2本目を取って栓を開けた。

それを見てアリサは微笑むとエリザも微笑んだ。


それを見ていたミレーヌがこうどこか羨ましそうに二人にこう言った。


「どうせあんたたち、今日はホテルでゆっくりできるんだから後にしたらどうなの?」


「いいじゃないですか、ミレーヌさん」


アリサはそういうとエリザからペンダントの箱を受け取って中身を確認したーーー


このフィルムが世界を揺るがす様な事件に関わることだというのは今この3人は気がついていなかったーーー


そこには世界を揺るがす強大な影が関わっていたーーー


平和守るために極秘裏なスパイたちの活躍。

異世界から転生してきたアリサにとっては初の重大なミッションに誘うことにーーー


世界を守るために美少女スパイ。

アリサ・アリサカの派手で華やかで、時に地味な事も笑い有りのスパイ人生が幕を開ける。


アリサの異世界スパイ大作戦が今始まるーーー

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