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蕾
もう永い間暗闇にいるわたしは、ふと目を開けた
(貴方を愛してしまったことで)
(わたしは毒を孕んでしまった)
(孕んだ毒は永い時間を渡り)
(子どもたちの運命に絡み付き)
(私たちの土地の華は枯れ、)
(広い土地には蕾さえ現れず…)
(あとは枯れていくだけ…)
そんな時、小さな光が現れて忘れていた暖かさを感じた…
するとわたしの足許に咲くかわからない程の小さく固い蕾が生まれていた
わたしはいつものようにその蕾を摘みかけ……やめた
その蕾から―――あの人の香りがしたような気がして…
そうしている内に蕾はそのまま暗闇から消え、そうして一人の赤子になった…
ぼんやりとその光景を眺めていたわたしは、
再び瞼を閉じ、暗闇に溶けていった―――




