1.運命の日
はじめまして。アルファポリスで小説を投稿しておりました!そちらの方の作品をこの小説家になろうで投稿します。素人なので皆様の求めるようなものを投稿することはできませんがあたたかい目で見てもらえるとありがたいです。
「アイル! 今日は神殿に行くんでしょ! はやくおきなさい!!!」
そんな母さんの声が俺の部屋に響く。
「うるさいなぁ」
ついつい俺の口から心の声がもれる。
母さん怒ってないかな。
不安になり起き上がるとそこには呆れた顔で立っている母さんの姿があった。
幸い怒ってなさそうだ。
俺はそう思い安心していると頭の中に一つの疑問がはしった。
「そういえば今日なんの日だっけ?」
またまた心の声が漏れてしまった。
「なに寝ぼけてるの! 今日は神殿に行くんでしょ!!」
母さんが呆れた顔でそういった。
「あっそういえばそうだった」
「そんなこといってないでさっさと朝食食べて、支度しなさい!!」
「ワカッタ」
寝ぼけながらてきとうに返事をし、朝食を食べるために一階に急いで降りて行く。
俺は食べるスピードには自信がある。その実力が発揮したようだ。
あっというまに食べ終わった。そして俺は急いで支度する。
あっ昨日準備したんだった。俺はいつまで寝ぼけているんだ。
そう自分にツッコミたい。
そんなことをしていると神殿に行く時間になった。
「行ってきます!」
そういって俺は家から飛び出した。
楽しみのあまりに飛び出してしまった。
俺は寝坊したとはいえ今日のことは結構楽しみにしていた。
なにせ、今日で今後の人生が決まるといっても過言ではないしな。
例えば建築士を授かった場合就職先は建築士だ。
そのくらい役職によって今後の人生が決まるのだ。
だが、役職が建築士でも魔法使いになることはできる。
しかしその人の役職が建築士な以上、魔法は使えないし、そもそも攻撃手段が物理くらいしかないだろう。
このように形だけ他の役職になれてもだだの足手まといとなるだろう。
だから俺も今後の人生を決める今日がとても楽しみなのだ。
そんなことを考えながら走っているとぶじ時間通りに神殿についた。
「間に合ったか」
俺は身体能力には自信がある。
というかカンストしている。
それは小さいころからどんな役職についても身体能力は絶対に必要と考えたからだ。
どんな役職についても自分の力で働くことは確かだからな。
しばらく歩いていると入り口が見えてきた。
中に入り呪文を詠唱すると役職が天から授けられるということだ。
そんなことを考えていると前の人が終わったようだ。
前の人が授かった役職は大賢者だったようだ。
大賢者というと上級役職のなかの上の上の天級といわれるやつだ。
つまり大当たりの役職だな。
俺も天級の役職こないかな。
そんな期待を抱えていると、さっきの大賢者に話しかけられた。
「あ、あの、私カミラ=ダイヤモンドといいます。あなた、アイル=スカーレットさんですよね。なにかあなたと関わりがあった気がしまして」
「へ?」
俺と関わり? 初対面だぞ? 俺はそんなことを思っていると心あたりが見つかった。
もしかして大賢者のスキルか? 大賢者などの天級の役職になるとそのような便利なスキルがいくつもあるのだ。
中級なら一つで上級なら二つだ。
まぁ天級ともなると人によっては六つくらい持っててもおかしくないのだが。
この大賢者ことカミラもそのスキルのうちの一つの未来予知的なものを通して俺と近々なにかの形で関係が出来ることを予知したのかもしれない。
「あっ、驚ろかしてしまってすいません。いい役職が授けられることを願っています!」
「ああ、ありがとう」
そんな会話を得て俺は前に進み、入り口の前に立つ。
しかし、カミラか。
関わりが出来るとはいえどのような関係になるのだろうか。
まぁそんなことを考えても仕方ないか。
そう思い俺は神殿に入る。
どうでした?