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ギャラクシーフォース  作者: こうえつ
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高次元の異世界へ

「えっ! ここどこ? すごく広い……それに……あれは宇宙? はぁあ~~初めて来た!」


 図書館で”Stars Logbook”が光り始めて、私と愛莉が光に囲まれた。

 その後、気を失って……。ここは? もしかして、物語の中? だとするとこの船が、光の艦隊、フレイヤが騎乗する旗艦マスティマ?

「総司令官、次の指示をお願いします」

「え! 私ですか?」

 幾つか空中にディスプレイが浮かんでいる。その中の一つが私を映していた、その姿はシルバーグレイの瞳に長身、私のあこがれのフレイヤものだった。私は悠里絵なのだけれど、今は多分、身体的にはフレイヤと認識されているみたい。たぶん、エーテルがない、その身体を使っているのだろう。


「指示をお願いします」

 二百人を越える、”管理する者”が一斉に私を振り向むいた。

「現状報告をいたします。接近中のシヴァ艦隊を黒き艦隊が側面から攻撃中。正面二百キロ地点にてシヴァの旗艦グリモアが臨戦状態。エネルギー反応が高まっています。おそらく二百四十五秒後に、主砲”ライトニング”を使用すると思われます。フレイヤ、ただちに的確な判断願います」


「はあ……まったく意味が分からなよ。そんなの私に判断できるはずがないでしょ?」

 表情を崩さずに、”管理する者”のオペレーターが言った。

「そうですか。私の説明が良くなかったのですね。時間が有りませんが、もう一度説明します」

 再度の説明を両手を振って否定する。

「いやいや、早くしないとヤバイのは、なんとなくわかるから、適当にやってよ!」

 焦る私をキョトンと見る”管理する者”たち。

 その時澄んだ声が聞こえた。

「ただちに本艦は戦闘を解除。光速通信でグリモアへ状況を連絡。黒き艦隊は総司令官パルヒョンが目覚めたので対処の必要なし。これでいいですか、総司令官?」

 私に近づいてくる美しいシルエット。副司令官アイリの姿だった。私は黙って頷いた。こっそりウィンクをしたアイリが振り返り叫ぶ。

「司令官より指示が出た。すぐに命令を実行せよ。急げ!」

 二百名の”管理する者”が、フレイヤとしての私の命令を一斉に実行した。


 窓の外には広大な宇宙が広がる。


 黒い宇宙を背景とする窓に映る私の姿は長身で、腰まである銀色の髪にシルバーグレイの瞳。愛莉に描いてもらった私の理想の人、そのものの姿だ。図書館で逢った、その美しい人。

 今の私の姿、第七翼の司令官フレイヤの姿に見とれてしまう。

 副司令官のアイリが近づいてきた。

「ごめんね、悠里絵。驚いたでしょう?」

(え? その声は愛莉?)

「あなたのおかげで、愛莉は本当の姿のアイリに、再びこの姿に戻れたわ」

(本当の姿? 愛莉の本当の姿って? そうだったのか……)

「愛莉、最初に私に絵を描いてくれたときには、もう分かっていたのね」

 神話の世界では第七翼の副司令官アイリは現代では私の親友の愛莉だった。

「うん。ごめんね、黙っていて。私はあなたの理想の人を描いていて悲しくなったの。悠里絵はこんな次空の果て、現代に来てまで、戦いの記憶を持っているんだなって」

「どういう意味? なぜ私は今、フレイヤの姿になっているの?」

 私がアイリに聞いた時、シヴァが口を開いた。


「私がそうした。おまえはそこに立っているだけでいい。作戦は私とアイリが立案する。まったく、ミジンコみたいな小娘のせいで大騒ぎか……」

「ミジンコ……」

 私はつぶやいた。

「水中でプランクトンとして生活する、微小な甲殻類ですね」

 アイリが微笑みながら答える。

「このミジンコは、未だに状況も、自分が起こした問題も理解していない。困ったものだ。」

 この女……少しくらい綺麗だからって……人をミジンコ呼び?

「言いたい放題ね。あなたは何者なの? 人をプランクトン扱いして!」

 気が付いたアイリが、紹介してくれた。


「あなたは忘れているみたいだから、紹介しておくわね。光の艦隊第九翼の総司令官、シヴァ。別名、光速のシヴァ」


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