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最弱になりすました最強  作者: 士奈
第1章 編入
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出会い

男達を倒し終わったアマノトはあるところを見ながら言った。


「そこにいるやつ下りてきな」


アマノトがそう言うと見ていた場所から一人の女性が降りてきた。


「気配は隠してたのだけれどよく気づいたわね」


「あんなので隠れれたと思っているのか?最初からバレバレだったぞ」


「ほんとに?あなたすごいわね」


「んなことはどうでもいい。用件はなんだ」


アマノトは単刀直入に聞いた。


「素っ気ないわね。まあ、いいわ」


女性はため息をつきながらも言った。


「あなたには学園に編入してほしいの」


「なんだと?俺がそんなとこに入るとでも?」


「あなたは入らないかもしれないけどもう1人の意見を聞きたいの」


「なっ!お前どこでそのことを……」


「後で説明してあげるから早く聞いてちょうだい」


アマノトが聞こうとすると遮られた。


「ちっ、分かったよ聞きゃいんだろ」


「ええ、頼むわ」


アマノトが諦めて目を閉じた。


「……………」


数分だろうか。アマノトが目を開けた。


「俺じゃ話は無理だとすれば言われた。だから変わる。お前はこの意味が分かるな?」


「もちろん」


アマノトが女性の頷きを見てから再び目を閉じた。すぐに目を開け女性を見た。その瞳は射抜くような瞳ではなく優しさを感じれる瞳だった。


「本当はあなたと話したかったのよアマノト……いえ天生神扇(あもうかおうぎ)くん」


女性は変わったのを感じたのか嬉しそうにして言った。

対して優しくなった神扇は女性に向けて質問をした。


「僕の質問に答えてもらっていいかな?」


声も殺伐としたものではなく柔らかくなっていた。


「私が答えられるならね。ただし早めにね」


「分かった」


女性から了承をうけて神扇は頷いた。


「じゃあまず1つ目。何故僕の…いや僕達の正体を知っている?」


「それは私の能力」


「君は魔法を使えるのかい?」


「まあ、そんなとろね」


「……そうか」


これ以上聞いても教えてくれなさそうだ。諦めよう。


「じゃあ僕達の名前を知っているのもその力のおかげ?」


「その通りよ。あなた鋭いわね」


「?普通に考えたら分かると思うんだけど……まあいいや。次の質問いい?」


「ええ、どうぞ」


「こんな僕達をどうして学園にいれたがる?」


「それは……」


初めて女性が言い淀んだ。


(なんか言いづらそうだな)


女性の顔が青ざめていた。しかも今にも倒れそうだ。


「っ!だ、大丈夫か」


神扇はすぐに駆け寄った。そして女性の肩に手を回し支えた。


「あら、ありがとう優しいのね」


肩で息をしながらも神扇に笑みを見せる女性。


「その質問は後で答えてくれたらいい。これは最後の質問だ。あなたの名前は?」


「そ、それは最初に聞くものでしょ………。私の名前は神薇千莉(かみらちり)


「分かったじゃあ今から僕の家に行くよ神薇さん」


「……………えっ?」


千莉は言われたことを理解できていなかった。しかし次第に理解していき顔を赤く染めた。


「ち、ちょっと待って!なんであなたの家に行くの?」


「え、だって困ってる人はほっとけないし」

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