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最弱になりすました最強  作者: 士奈
第2章 学園最強者と秘密
29/35

神扇VS芽彩 1

芽彩(めあや)さんと勝負することになったー?」


芽彩ちゃんと勝負の約束をした翌日、僕は生徒会室に来ていた。そして千莉(ちり)に昨日のことを話した。


「なんでそうなったの?」


「えーと、それは……」


まさか、年下の女の子の推しに折れたとは言えるはずもなく、


「もしかして、なんかしたの!?」


「し、してないよっ」


「……じゃあ、なんでよ」


「実は……」


神扇(かおうぎ)は昨日知った芽彩の話を全て話した。


「……なるほどね、大体の事情は分かったわ」


千莉が納得してくれたのでほっとする。


「でも、勝負か……」


「なにか心配でもある?」


「神扇くんは芽彩さんの能力を知らないものね」


「大丈夫だと思うけど」


「うーん、……まあ、いいか」


千莉が一人で納得していた。


「戦うのはいいとしていつなの?」


「えーと……」


「なんで、目を逸らすの?もしかして、今日とか言わないでしょうね」


「うっ……」


「え、ほんとに?」


神扇は小さく頷いた。


「嘘でしょっ!?」


「そ、そんなに驚くこと?」


「あのねぇ、決闘は生徒会長の許可がなかったらできないの」


「生徒会長の許可……じゃあ、千莉さんの許可がないとだめってことか」


「そういうこと」


「それじゃあ、大丈夫だね」


「まさか許可するとでも?」


「してくれないの?」


「まあ、許可しないわけにはいかないわよね」


「結局してくれるんじゃん」


「学園一位と噂の編入生だからね。見てみたいわよ。それに……」


「それに?」


「神扇くんの本当の力が分かるかもしれないしね」


●●●


「というわけで今から勝負しよう。芽彩ちゃん」


「今から?」


「うん」


「分かった」


「僕は先に行っとくね」


神扇は練習場へと向かった。


(ちょっとわくわくするな)


(たしかにね)


(学園一位だもんなー、そうそう戦える機会なんてないぜ)


(できるだけ、頑張ってみるか)


(お、俺は出なくていいのか?)


(アマノトは今回は出ちゃだめ)


(なんでだよ)


僕の(・・)実力を示さないと)


(なるほどな。けど気を付けろよ)


(うん、分かってるよ。やばくなったら替わるから)


(そうか)

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