表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱になりすました最強  作者: 士奈
第1章 編入
14/35

弱者な訳

魔法とは魔力を持つ者なら誰にでも使えるものだ。それがたとえ人間ではなくとも生き物なら魔力を持ち、魔法を使うことができる。まれにだが植物も使うことがある。

では、どうやって魔法を使うか。簡単に言えば、体内にある魔力を外に放つだけである。言うのは簡単だが、実際にやってみると以外と難しい。魔力を外に放つだけなら三日でできる。魔法となれば話は別だ。魔法を放つには最低半年、習得には一年以上は掛かると言われている。

では、魔法はどう放つのか。それは魔力を作り替えるのだ(・・・・・・・)。頭で炎なら炎、水なら水、風なら風、といった風に頭で考え体内で魔力をそのとおりに作り替え、そして放つ。この一連の流れができて初めて魔法になるのだ。

習得となると話はさらに難しくなる。炎ならどんな炎なのか、形はなんなのか、攻撃の仕方はなんなのか、水なら氷にもなるし、気体や液体にもなる。風なら吹かせるだけなのか、守りに使うのか、などなどその種類は多岐にわたる。これを一定以上できなければ習得とはいえないのだ。言うなればイメージ次第である。


●●●


とある魔法演習の部屋で生徒たちは全員ある一箇所に集まっていた。その中心に立っているのは神扇(かおうぎ)だった。


「・・・・・・」


無言で自分の手を見つめる神扇。目を閉じて手を前に出す。

そのとき周りから声が聞こえた。


「おいおい、まだ続けるのかよ」「やめとけって」「どうせ出来ないって」「また恥かくだけだぜぇ」「どうせ、失敗するだけ」


馬鹿にされ、蔑まれてもなお、続けようとする。神扇が手に力をいれる。体が淡く光る。前に出した手のひらに魔法陣が浮かぶ。


「ッ、!」


神扇がさらに力を込める。するとポムっと音がした。失敗したのである。


「ハハハハハハッ!」「やっぱ、できねぇじゃん」「ざまぁ」「また失敗しやがって」「もう練習すんなよ」


罵詈雑言に言われる暴言の数々。


「この、できそこないの弱者が」


「こいつ、ほんとにマギクに勝ったのか?」「信じられないな」「嘘、なんじゃね」「そうかもな」「編入生が10位のマギクに勝てるわけないもんな」


この学園では魔法が全てだ。魔法が使えない者は蔑まれ、弱者といわれる。


「・・・・・・」


神扇は黙って部屋を出る。しばらく廊下を歩くと不意に呟く。


「できそこない、か……。それも当然か。だって僕は混じり物(・・・・)だし」


魔法が使えない理由は分かる。……一生使えないということも。


「まあ、いいや。僕にはこの力がある」


神扇は手を握りしめながら立ち去る。


●●●


「・・・・・・」


遠くから神扇を見つめる二つの陰。


「神扇、お前は俺が必ず殺す。こいつでな!」


もう1つの陰が神扇を見つめる。そこには闘争心があった。


<hr>

作者からのあとがき

フォローが50超えました!!・:*+.\(( °ω° ))/.:+イヤッホォォォォイイ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

読んでくれたり、いいねしてくれたり、コメントしてくれたりしてるかたもありがとうございます。多分皆さんのおかげです。ありがとうございます。

次はバトルシーンあるといいなー。

てことで、次はいつになるか分かりませんが楽しみにしといてください。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ