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最弱になりすました最強  作者: 士奈
第1章 編入
11/35

外伝 神扇視点のプール



まだプールは終わってませんよー。神扇視点から書きます。

______________________________________________________


神扇(かおうぎ)がプールを掃除していると背後から声をかけられた。


「にぃに~」


振り向くと(ある)が手を振っていた。


「やっと来たか」


或は可愛らしいフリルの付いた水着を着ていた。


「その水着似合ってるよ」


「ありがとうにぃに~」


或の側まで行き、頭を撫でながらそう言うと気持ちよさそうな顔をしていた。


「ところで千莉(ちり)さんは?」


千莉がいないと気付いた神扇は或に聞いた。

或はさっきまで気持ち良さげにしていたのになぜか機嫌を悪くしたのか頬を膨らませながら言った。


「まだ着替えてると思うよ」


「そうか」


「むぅー、なんであの人のことばっかり」


或が神扇に聞こえない声で呟いた。


「なんか言った?」


「んーん、なんでもないよ」


或はそう言いながらモップを手に取り神扇に言った。


「それよりも早く掃除しよ?」



「そうだな」


<hr>


それから数分後千莉がやってきた。


「……おまたせ」


やってきた千莉表情がとても暗かった。


「体調悪いんですか?千莉さん」


気になって聞いてみると


「いや、なんでもないよ………はやく掃除しましょ」


「そうですね」


それからのプール掃除はとても静かだった。千莉は体調が悪いのかずっと下を向いたまま掃除していたし、或は話さないしで僕もどうすればいいか考えたけどなにもしなかった。

その割には早く掃除が終わりちょっと休憩に入ってから遊ぼうとなり10分ぐらい休憩した。


<hr>


「よーし、遊ぶぞー!」


急に元気になった千莉が言ってきた。


「………元気になったね」


「まあね!」


朗らかに笑う千莉は僕の腕を引っ張ってくる。


<hr>


「あー、遊んだ遊んだ」


「そうですね、ちょっと疲れましたーー或も楽しかったかい?」


「うん!楽しかった」


帰るときにはみんな満足していた。


「じゃあ私はこっちだから帰るね」


「うん、また明日」


「……そうね」


千莉さんは物憂げな顔をしながら帰っていった。


<hr>


僕と或が二人で帰っていると或が突然腕を組んできた。


「っ、どうしたんだい?」


「なんとなく手を繋ぎたくて」


「そ、そう」


二人はそのまま帰っていった。その姿はまるで恋人のようだった。


______________________________________________________

作者からのあとがき

これでプール編は終わりです。ちょっと長くなり過ぎました。学校も本格的に始まって来たので次の話は遅めになります。もうひとつの作品の「雨と一緒に女の子が振ってきた!?」をそろそろ更新するのでそちらも読んでくれたら嬉しいです。











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