第七話 説明するだけ、とでも思ったか
「まず、君たちにしてもらいたいことは」
そう言ってハイフ先生が話し始めた。
「この世界とは魔力が有るか無いかとかで枝分かれしたパラレルワールド、その世界の名前は、人間でも発音できるように言うとアヴィジョス・エクサンフ」
説明しながら教室にある黒板に名前を書いていく。
Avjos Xasnf
なんだその適当なアルファベット。
「できる限り人間でも発音できるようにしたらこうなったの!…で、どうやって救ってもらうかなんだけど、方法はいたって簡単、黒幕を倒す!これだけ!」
「はいはーい、先生質問でーっす。黒幕はどうやって倒せばいいんですかー?」
クロが質問した。確かにラスボス戦がちゃんとしてないと物語としてどうかと思うし。
「知らん、そんなことは私の管轄外だ。まぁイベントじゃないのは確かだからね」
「適当だなあ…」
「んでもって、その世界はこの世界のパラレルワールド的な存在だから、もしかしたら君たちと同じようなのがいるかもよ?あっちのクロ君はモテてるといいねぇ?ないだろうけど、プププ」
「殴りてぇ…」
そう言いながらこぶしを握り締めたクロの背後には謎の怖いオーラを発したアヤカが。
「まぁまぁ、落ち着きなさいなクロさん。暴力はいけませんわよ?」
「ハ、ハイ。ワカリマシタ」
南無三
「それで?黒幕を倒すにはどうしたらいいのかしら?」
「まずは、君たちに力をつけてもらわないと。シロ君とクロ君は休みの間訓練してたけど、あんなんじゃ甘いよ?」
あれで甘いのか…詳しい描写は省くが、一言で地獄でした。
「まぁとりあえず、RPGとかによくある始まりの村的な場所に行くから、今」
「今?どうやって行くんだ?」
「なぁに、簡単さ。そこの扉の先だ」
そう言ってハイフ先生はこの教室に入ってきた扉とは別の扉を指さした。
「ただ、あれは魔法でつながってるから今の君たちじゃ通れない」
じゃあいったいどうするんだ?
「ちょっとした儀式を受けてもらいます。別に痛いものじゃないから安心していいよ、フフフ」
その笑みからしてろくでもないような気がするが、儀式とは?
「ろくでもないものじゃないさ、ただちょっと…死んでもらうだけ」
そう言うや否や、ハイフ先生は懐から銃を取り出し、俺の額に突き付けた。
パァン!と、乾いた音がした――――――




