脱出作戦
10年後になるのでまたまた設定を紹介
アリア
18歳。女性
身長175センチ
誕生日6月18日
スリーサイズは秘密
ユアン
18歳。男性
身長185センチ
誕生日6月18日
アリアとユアンは双子
奴隷をしている
ー10年後ー
今日は私の誕生日。
それに、10年に一度の大きなお祭りが開催られる日。
「今日はめでたい日だからな。牢の中でなら自由に過ごしていいぞ。枷も今日は特別に着けないでおいてやる」
「ありがとうございます!!」
私とユアンは今日は自由だ。
「じゃ、おとなしくしとくんだぞ」
そういって主人は去って行った。
「ユアン、今日のために考えてきた脱出計画を実施する日だね!!」
「うん」
「取りあえず夜になったら主人は家からいなくなる。そのときを狙って脱出だよ!!」
「OK!!」
ー夜ー
主人がやってきた。
「じゃ、俺様は祭りに行って来るからな。そうだ、はい」
そういって主人は肉を二切れ置た。
「今日は特別だからな。ありがたく思うんだぞ」
そういって主人は去って行った。
「ユアン、このお肉食べちゃだめだよ!!きっと睡眠薬か何かが混ぜてあるに違いない」
「確かに。今日は祭りで主人がいなくなる日だからな。逃げださないようにしこんであるに違いない」
ーそして数分後ー
「よし、今なら誰もいないよ。きっと!!」
「作戦を実行するんだね、アリア」
「行こう!!ユアン」
「でも、どうやってここから出るの?」
「ふふふ、それはね・・・見ての通り鍵が掛かってないんだよ!」
「本当だ!!なんで!?」
「今日は主人がお祭りで浮かれてるからね。きっとこうなると思っていたんだよ」
主人は何か催し物とかがある日は浮かれすぎて鍵を掛けるのを忘れることがあった。私はそれを見逃してはいなかった。
「とりあえずここから出て玄関を目指すよ」
「うん!!」
私達は逃げ出した。
ー玄関ー
「やっぱり誰もいないね」
「そうだね。今日は祭りだし。みんなで出かけてるんだよ」
「よし、鍵を開けてっと」
『ガチャ』
鍵は中からはすぐに開けれる仕組みなので開けるのに苦労しなかった。
「ここを出たらすぐ裏手に森があるの。そこを抜けたら大きな街があるはず。そこまで逃げれたら私達の作戦は成功だよ!!」
「わかった。よし、行こう!!」
「うん!」
私達は一生懸命走った。森は暗くて大変だったけど逃げれると思うと不思議と力が湧いてきた。
「ユアン、あと少しだよ!」
私は後ろを振り向いて話しかけた。でも返事はこなかった。
「ユアン?」
そこには誰もいなかったのだ。
「ユアン!!どこいったの!?」
私は辺りを見渡したけど見つからなかった。するとどこからか紙飛行機が飛んできた。開けてみると手紙が書いてあった。
『アリアへ
今までありがとう。
僕は一人で行くよ。これ以上迷惑はかけられない。でも大丈夫!僕は先に行ってるから。またいつかあおうね!!
ユアン』
「そんな!!なんでなの?ユアン!!!」
私は涙が止まらなかった。今まで一緒だったのに。離れたことのなかったユアンと別れが来るなんて思ってもみなかった。
「ううん。ユアンはきっと他の理由があるに違いない!同じ街にはいってるはずだからいつか出会える!」
私は立ち上がって街を目指した。