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短歌02
雪原で あなたと共にいることで
二人で紡ぐ 恋物語
君がいた 景色の中で 咲いていた
花の名前は 思い出せない
枯れ野原 佇む人は 明日を見る
割れんばかりの 拍手を
恋心 文字に埋もれて 気づかれず
いつまで隠し 続けるの
伸びきった 麵をすすって 考える
正しかった 答え合わせを
縫いつけた ワタシの記憶と キミの過去
涙をぬぐう ハンカチになる
坂道の 途中にあった 古本屋
今は更地で タンポポ畑
ノートの端を千切ったら
あなたの空に 雨が降る
気まぐれな 雨に降られて 軒先へ
一息つけば 声かけられる