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自由律45
揺れ動く 心はまるで 恋心を
御馳走は 最後の晩に 食べた味
雨が降る 梅雨だからと 君が笑う
暑い夏 夕映えの中 恋をした
アゲハ蝶 舞い遊ぶ 鮮やかに
夏の日に ためらいながら 伸ばした手
夏の青 言葉は星に 届いてね
暑すぎる 夏の告白 届かない
夏の暮れ カップの中 映る君
竹の葉散る まるで名残を 惜しむように
懐かしい 母の作った カレーライス
帰るのか 連なっていく 鳥の群れ
天邪鬼 否定形でしか 言えない
寒さ増し 忘れかけそう 後の月
独りぼっちの 孤独に 慣れてきた