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003.騎士

「さあ巫女様、お好きな騎士をお選び下さい」

「えと、じゃあ・・・」


小林は目に付いた一際輝く美貌を持つ男達を選んでいく。その人数は思っていたよりも多く、五人目を指さした後にもまだ気になるイケメンは残っていた。小林が六人目を指さした所で、メルエムが口を挟む。


「選抜する騎士は五名と決まっております」

「あ、え、わ、分かってるわ。まだ決めきれないのよ。だから一旦選んでから五名に絞り込むわ」

「・・巫女様の仰せのままに」


とりあえず普段出会えないようなレベルのイケメンだけを選んだのだが、最終的には十名を超えて十七名の騎士を選んだ。ここから五名に絞るとか、悩む。

そこで今度は系統別に分類して考えてみる。大まかに動物系、俺様系、インテリ系、お色気担当、闇抱えてる系と分類出来そうだ。その誰もが王子様だと言われても違和感はない。と言うよりも王子様いるんじゃない。テンプレで身分を隠してっていう設定はよくあるし、そうだよ。きっといるに決まってる。分類分けした中でも一際目立つ人を最終的に選んだ。


「決まりましたね。それではご紹介しましょう。右からリストン・ウィーヴァ、ヴァイス・ミリアン、ミカエル・シルキリアス、カイン・ディグローダ、ランシュール・ガンドルフェです」

「え、リストン、ボイス?ミカエル・・」

「直ぐに覚えるのは難しいでしょうから、ゆっくりで構いません」

「は、はい・・(この女からじゃなくて、本人達から名前聞ければ絶対覚えられたのに)」

「それでは選抜された者以外は各自通常業務に戻って下さい」


あっという間に広間から人は出て行き、残ったのは僅かばかりの兵士と選ばれた騎士五名、そしてメルエムと小林だけとなった。


「それでは改めて自己紹介を致しましょう。リストン」

「リストン・ウィーヴァです。伯爵家の五男で、十八歳。前衛と斥候を兼ねています。巫女様の護衛を精一杯努めます」


リストンは小動物を思わせる愛され容姿で、どちらかというと弟系の可愛さが滲み出ている。


「ヴァイス・ミリアン。侯爵家三男、二十四歳です。前衛は任せて下さい。巫女様が俺を選んだ事が正しい事だと証明してみせます」


ヴァイスは見た目は俺様系だが、もしかしたら熱血系なのかもしれない。自信に満ちた態度は惹かれるものがある。


「ミカエル・シルキリアスです。男爵家六男、十九歳。魔法で探査や後衛をしています。宜しくお願い致します」


ミカエルはメガネをかけていて、いかにも真面目系という雰囲気だ。この顔が照れる所を見てみたい。


「ランシュール・ガンドルフェ。子爵家の三男。二十八歳。私も前衛です。宜しくお願いします、巫女様」


ランシュールはお色気担当と言っても過言ではない程に色気を振り撒いている。仕草の一つ一つに目が囚われる。ヒロインに積極的に迫って来るタイプかな。


「カイン・ディグローダ。伯爵家四男です。歳は十八。私も魔法を使います」

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