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最初のすゝめ:まずは逃げろ!

 はじめまして

 俺は我島力がじまりき。今16歳の誕生日を迎えた俺には、人生最大の危機が迫っております


 その危機とは!? 借金が30億円ほどあります・・・・・・

 非現実的だろ? でもこれは現実なんだ・・・・・・俺だって目を疑った。だが家から突然いなくなった両親

 取り残された俺と妹。ろくでもない親が残していったものは、家と30億円の借金・・・・・・

 ふざけんじゃねぇよ!!


 そんなわけなので・・・・・・青春というものを犠牲にしてでも、借金を返しきってみせます! 



 

 【最初のすゝめ:まずは逃げろ!】



 「コラァ!! 我島!! 借金早く返せぇ!!」


 もうわけが分かりません! 一体このヤクザは何をしに・・・・・・借金を取り返しに来たんだよな。30億円ってなんやそれ!


 「お兄ちゃん恐いよ・・・・・・」

 「大丈夫、大丈夫。だけど今は逃げようか」

 「へ? うん」


 俺は妹を抱えて、二階のベランダから飛んだ。アクション映画からスカウトがかかりそうだ

 しかし、妹がまだ軽くてよかった


 「何処だコラァ!」

 「ちっ! もう逃げた後か!」


 どうやら一旦は逃げ切れたみたいだ・・・・・・だがあのヤクザだ。ドアを蹴破ってくるなんてありえない・・・・・・それに30億円をみすみす逃がすとは思えない・・・・・・


 とにかく! ここはマグロ漁船に乗せられないためにも、ヤクザから離れないと!

 しかし、頼れる大人はいない・・・・・・まずは吉田の家にでも隠れよう!


 そういうわけで、俺と妹は、友達の吉田浩二よしだこうじの家に走った。とにかく一旦どこかに身を隠す必要がある・・・・・・

 借金やヤクザのことはばれるとマズイから・・・・・・言い訳はどうしよう




  

 「・・・・・・言い訳は思いつかねぇが・・・・・・とにかく入れてもらおう」


 俺はインターホンを押す。すると吉田はニコニコ笑顔で出迎えてくれた


 「珍しいな。お前が俺の家に来るって」

 「まぁ、そうだな。とにかく・・・・・・ちょっと泊めてくれね?」

 「はぁ? なんで?」


 ここで遊びに来ただけと言えば、一晩は絶対に許可が出るだろう・・・・・・だが一晩だけだ。ここは俺が非常に困っていることを、ソフトに伝えるしかない


 「家に帰れないんだわ」

 「へぇ・・・・・・なんで?」


 ヤクザにもうめっちゃくちゃにやられてまして・・・・・・とは言えない。かくなる上は・・・・・・


 「両親が・・・・・・あれで」

 「あぁ。なに? 夫婦喧嘩?」


 夫婦ではないが・・・・・・喧嘩でもない。ただ家庭崩壊の危機だ


 「まぁそうだ。危険な状態なんだ」

 「そうか。がんばれ」

 「いや、だから泊めてくれ」

 「うーん・・・・・・」


 どうもこの男、俺のことを疑ってやがるな? 確かに嘘ついてるから、あんまり強く言えないけど、親友だろうが!!

 ここは理由も聞かず家に入れる、男として・・・・・・人としての器の大きさを見せろよ!!


 「ごめん無理」

 「はぁ!? マジで困ってんだって!」

 「いやがったな糞息子!!」


 糞息子って・・・・・・なんじゃそりゃ。って俺かよ!? ていうかヤクザじゃん!

 ヤバイ。これを見られたらそりゃ泊めねぇよな・・・・・・


 「吉田! 戸しめろ!」

 「お、おぅ!」


 そこは素直に聞くんかい! だいたいもっと早く入れてくれれば良かったんだよ!


 「糞息子ォ!」

 「その呼び方止めろ!」

 「借金返せ!」

 「くっ・・・・・・今度返すっつーのぉ!!」


 ここはこいつ等を殴り飛ばしてでも逃げるしかない・・・・・・

 俺にこの状況を打破する術は・・・・・・


 いくらでもあるっつーの! 馬鹿ヤクザが!


 「喧嘩の定石その一・・・・・・」

 「あぁ!?」

  

 俺の手の中には、吉田家の家の前にあった、なんか知らんが鉄の棒!

 この得物を使えば、10対1だろうと、100対1だろうと俺は負けん!


 「急所を狙え!」

 「くっ・・・・・・くはっ!」


 コイツアホだ! 

 急所と聞いて、男限定の急所を両手で庇いやがった!

 そんな場所狙うわけねーだろうが! 狙うのは・・・・・・


 「顎じゃボケェ!」

 「きゃふん」


 きゃふんて・・・・・・オイオイ

 だが顎が一番人の意識を断つためには狙いどころだ。なんせ脳から遠いから、一番脳へのダメージが大きくなる

 ヤクザのおっさんは1人だったし、とりあえずはこれで大丈夫だ。すぐには起きないだろ・・・・・・


 でも余裕もこいてられないしなぁー・・・・・・絶対ヤクザは1人じゃないしー・・・・・・誰か泊めてくんないかなぁ・・・・・・


 マジで困ったなぁ・・・・・・

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