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普通を極めた私が美少女に転生ってそれなんて生き地獄!?  作者: namine
3章〜色々と過ちを犯しつつある幼年期〜
29/31

精霊の愛し子≒

 

「僕なんかしたかなぁ・・・」


 先ほどまでド直球で嫌悪というか寧ろ憎悪のようなものを前面に押し付けて来ていた赤子の寝姿を遠目で見ながらそんなことをぼやく。彼女はしっかりと両親の特徴を受け継いでいるようで容姿に関してはもう既に完成しているようなもので、全力の睨み顔ですら愛嬌の塊ではあったが。


「まぁそんなに落ち込まなくていいのよ」


 苦笑で返事を返しはするものの、嫌われるのはシンプルに応えるというか自惚れと言われてはそれまでの話にはなるがこれまでそんなに露骨に子供に嫌われたことがないというか寧ろ好感触な部類だったこともあり余計に傷つくものだ。


「こだわりが強いの」


「う、うーん・・・」


 ソファにリリィを寝かした後、なんでかしらねと頬に手をあててコテリと首をかしげるあどけなさ残りすぎな彼女を(これで二児の母とか誰が信じるのか・・・)と少し冷めた目で見ながら、あれはもうこだわりとかそんなレベルではなくないかと少し不安になる。


「ままぁ、しゃあしゃあ!!」


「遊びたいの?」


「あいっ」


 一緒に取りに行こうね、と我が子を抱えてそのまま2階に上がってくエミリー親子。そういえば、リリィの事ばかりだったが彼はどんな子なのだろう。


「ルティは独特のペースを持ってるというか、おっとりさんかしらね。」


「当たり前のように心読まないで??」


「顔にででるもの」


「そんなことないと思うんだけどなぁ」


 秀才だとか天才だとかよく言われてはきたが、アリシアには全く敵う気がしないのはどうやら今も昔も変わらないらしい。


「アレク、結局リリィは制御できるようになるの?」


「絶対できるとは思うんだけどね。なんせ本人からああも拒絶されると僕も下手に手を出せないというか、なんだかもう近づいただけで大泣きしそうな感じだったじゃないか・・・」


「アハハっ!!まぁ、そうね」


「あははじゃないよ!!」


「このアリシアお姉さんに任せなさいっ!対うちの子のとっておきを授けましょう」


 目に毒なのであまり胸を強調するような動作は極力しないでほしいな、と僕は思いました。


 ──カチャリ


 戸の開く音がしたのでふっと視線を向けるとエミリー親子。

 なるほど、しゃあしゃあとは水の魔導機だったか。僕からしたらただの怪言語でしかないあたり彼女もまたしっかりお母親をやっているのだなぁと感慨深いものがある。あのエミリーが母か・・・


「・・・」


「いやいやいや、お母さんなんだなって思ってただけですヨ」


「まだ何も言ってないのに!!なんか失礼なこと思ってたんだ!ふーん!」


 頬膨らませてそっぽ向いてるところ悪いけどそういうところなんですけどね。そして、そっぽ向いた反動で抱っこされているルティスと物凄く目が合っているのだが、この子はいま一体何を考えている眼差しなのだろうか・・・あ、よだれが。


「あっルティ、ほらお口あいてるよ」


「・・・・・しゃあしゃあ!!」


 凄いな、無心とやる気の緩急が突然だな。濡れてもいいようにとルティスを抱えて窓際に向かうエミリーに僕とアリシアもついていく。


「ルティス君は魔導機がすきなのかな?」


「しゃあしゃあすき!」


 ──シュバババババババババババ!!!!


「ええ!?いやいやちょ!!!!!!?!?!??」


 あのシンプルな水射出魔導機にこんなに細切れに連射する仕様なんてあったかな!?


「え、なにどうしたの?」


「い、いや放出調整がうますぎないかなって・・・」


 ──シュバババババババババババ!!!!


「そーぉ?そうなのルティ?」


「・・・・」


 ──シュバババババババババババ!!!!


「もうお口あいてるよっ」


 ──シュバババババババババババ!!!!


「やっぱりおかs──シュバババババババババババ!!!!・・・」


 あまり深いことを考えるのはやめることにした。


‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦



「ふわぁ・・・」


 気づいたら寝ていた??まぁ、育ち盛りだしね。そりゃお昼寝もするよね普通に。何かひどく腹の立つ夢?を見た気がする・・・私の平穏平凡不変普通のスローライフを脅かすような・・・そう、たった今ママン達と仲睦まじ気に談笑しているあのやたらと人懐っこそうな笑顔で幾百幾千の年下好きの女性を魅了してきました!とかそんな感じの男のように・・・ん?


「ふぬぬ・・・?」


 ──はっ!!貴様私の夢だけでは飽き足らず現界してきたか!!!こんのやろう!!!とっちめてやりますよ!!!


「ちょわー!!!」


「わぶっ!?り、リリィちゃん!?」


「きさまは・・・ぱぱのかたき!!」


「それ聞いたら泣くわね流石に」


「ふむ・・・じゃああるすにいちゃのかたき?」


「概ね変わらないんじゃないかしら。お爺ちゃんにしときましょ?」


「僕が敵前提なのやめない!?」


 庭の方から何か断末魔めいた男の子の悲鳴が聞こえた気がするけど多分気のせいだよね。

 頬に手を当てて首を傾げる母様の異様な可愛らしさとそれを色濃く受け継いでるのは私という理不尽な怒りにマイハートは真っ赤に染まりつつありますがそれは一旦置いておこう、断腸の思いで。


「ちょ、ちょっとなんかすごい苦しそうな顔してるけど大丈夫かい?」


 ムムっ!!貴様一体どの面下げてこの私の面前に寄ってきたというのかね!!そうやって床に膝を付けて小さな子供に対して目線の高さを合わせることでこの私はおろかお母様達の好感度もついでにあげようったってそうは問屋が卸さないってもんでぇ!!

 食らうがいい!これに勝てた男(父、兄)なんかいないんだからね!!!

 必殺超一般的乳幼児汎用フェイスその5(しかめっつら)!ついでに最強の罵倒もくらわしたらぁ!!!


 ──クワっ!!!!!!!


「あれくそ!!!!」


「オワァー!?アリシアぁ!やっぱり君のこどもすごく口悪いって!!」


 やっぱりってなんだ、やっぱりって!!!


「こーら、そんな汚い言葉ダメよ?一体どこからそんな言葉覚えてきたの?」


「ふぐぐ・・・あくまのまつえいめ!」


 お前の魂胆はわかってるぞアレクソぉ!そうやってお母様に取り入ってこの私を普通の座から引きずり下ろすってわけだな!!くの!!くのぉ!!!おまえが!なくまで!なぐるのをやめないから!!


「お、おちついて。ね、ね!?」


「ええい!!じゃしんきょうとのうわごとにつきおうてやるほどすいきょうではないぞ!!」


「わかんない!!わかんないって!!どうしたらいいのこれ!?」


「ふふふ、リリィ楽しそうねぇ」


「!?」


「!?」


 これのどこが楽しそうなんですかママン!?さすがのアレクソも一番びっくりしてるけど!?びっくりして流石の私もパンチするのやめちゃったじゃないですか・・・ちょっと疲れたからソファに座っちゃおうか。


 あ、ルティママがジュースをくれた。ありがとう美味しいよ。


「ふぅ・・・あれくは、てき」


「落ち着いても結局そこは覆らないんだね・・・(ねぇ、アリシア?さっきのでほんとにいいの?)」


「(もちろん、やってごらんなさいよ)」


 何やらお母様とアレクソが2人でコソコソと耳打ちをしていますね。まぁ大方この私を籠絡する手立てを優しいお母様がご教授しているとかそんな感じでしょう?うふふ、そんな見え見えの手にこの私がかかりますとでも?


 普通にお見通しですわぁ!!ほほほ!!アレクソ破れたり!


「あー・・・ええとね、そのさっきの続きなんだけど。いいかなリリィちゃん」


「ふーん、りりぃをてごめにしようたってそうはうまくいかないぞ!!あとはんばーぐはてごねにしてよ!!」


「は、ハンバーグ?」


「しょれはいい!!」


「うぐっ・・・や、あはは、違うんださっきのはねちょっとしたまちがいがあるんだよ?せ、精霊さんが()()()()リリィちゃんの魔力が好きで・・・」


「でもさっきあれく、いとしごいったもん」


「あ、あはははは!あれもちがうんだ、あの僕のところにきたおじさんが勘違いしててね!き、きまぐれだよ!せいれいさんのきまぐれ!!たまたまぼくとりりぃちゃんみたいな人にせいれいさんがきまぐれをね!ね!!」


「きまぐれ・・・でもふつうはせーれいさんこない、きまぐれふつうじゃないってこと!」


「おぐっ!そんなことないよ!?やーどうだろうな!は、半分くらいいるんじゃないかな!ね!!精霊さんがきまぐれに力貸してくれる人とか!!」


「は、はんぶん!!!」


 半分もいるなら確かに普通なのでは…!?いやでも怪しいぞ、だってそんな半分もいるのにアレクソの話の中にでてきたおじさんは珍しいみたいな感じだったじゃないですか


「むう・・・」


「(く、くぅ厳しいか・・・?)あ!そう!あのおじさんもね、「精霊から力かりるなんて当たり前なことすぎて寧ろ逆に愛し子」みたいな皮肉!?そう、皮肉的なニュアンスでいってたに違いない!!」


「??????」


「ふ、くくく・・・」


「(わらわないでアリシア!!)そ、そのリリィちゃんは本当に普通!普通だから!!!僕もたまったま魔力が多くて人類の半分くらいが経験してる精霊さんのきまぐれを貰ってる普通の人!!!」


「ふ、ふちう・・・」


 なんだかもうよくわからなくなってきた・・・えぇ?精霊がうっかりさんでたまたまで半分くらいが精霊さん?えぇ?きまぐれで魔力もらってうっかり使えないから逆に愛し子ぉ??でもでもわたしは普通に普通で・・・ええふつう・・・だめだもう普通にわかんなくなってきた


「ふ、ふちゅーってなに?」


「エンフッ!リ、リリィ?普通ってのいうのはねアレクみたいな人を指す言葉なのよ?」


 そうなの?アレクソは普通なの???


「ちょ、アリシア!?」


「いいからいいから。アレクはね昔から本当にふっつーになんでもできちゃうの」


「ふつうに・・・なんでもできる?」


「そう!普通だからなんでも普通にできちゃうのよ。だから精霊さんにもただ普通に力を貸してもらってるだけなの」


 借りる・・・貸し借り・・・レンタル・・・ハッ!!TSU〇YA!!!!

 成程ぉ!!!我ここに神からの天啓受けたりぃ!!!要するに精霊様の愛し子=TSU〇YAの会員!!!

 愛し子っていうのはサービスを利用するか否かなんだ!!!オワァ!!めっちゃ普通じゃん!!!


「!?りりぃもふつうにれんたるする!!!せーれいさんはつ〇や!!!!」


「えぇ!最後のはわからなかったけどきっとそうよ!」


「あれくはせーれいさんじょうれん・・・」


「どぇえ??ま、まぁ確かに常連になるのかも?」


「なるほど・・・・なるほど!!!あれくはつ〇やのプラチナかいいん!?」


 なんて庶民色の強い男なんですか!!!!アレク!!!


 そして精霊様は生まれたての私に会員様ボーナスキャンペーン実施のお知らせを!!!!

 なるほど、くぅう!!!これは私の負けだ・・・!!

 アレク・・いやアレクお兄様、あなたこそがこの世界における普通のスペシャリスト!!!


「りりぃわかった!!!あれくにーさまにでしいりする!!!!」


「うふふ、そうねアレクみたいな立派な普通の人にならなきゃだものねぇ。でもね、先にごめんなさいしなきゃよ?」


「うん!あれくにーさま、ごめんなしゃい!!」


「あれ?え、あ、うん?いやこれでいいのか?え?」


 私はTSU〇YAのプラチナ会員に、なる!!!!

ドォン!!!!!じゃないんよな。

ちなみにつ〇やにプラチナ会員とかあるかどうか全然知らないですごめん



そういえばなんですが、いいねって前からありましたっけ?

久しぶりすぎて曖昧ですがいいねされると喜びます。


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