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普通を極めた私が美少女に転生ってそれなんて生き地獄!?  作者: namine
3章〜色々と過ちを犯しつつある幼年期〜
28/31

ボケェイ

さ、3年ほぼ4年・・・


今日の授業でもダメだった。

なぜ僕だけがうまく制御できないのだろう。

魔力の量は申し分ないどころか平均よりも格段に多いといわれた。

きっと他の人よりも多い分制御が困難なだけだとそう何度も励ましを受けるが情けなくて仕方がない。


はやく制御できるようになりたい。難しいなら人よりもたくさん頑張ればいいのだ。

そう自分に言い聞かせて僕は初級魔法の中でも基礎中の基礎と言われる水球の魔法を発生させる魔法陣を展開した。


「魔法陣の展開はこんなに簡単なのにな。」


理由はわからない。ただ何故か昔からそうなのだ。

他の人たちは用意した手書きの魔法陣を使っている。昇級すれば魔法陣に対応する詠唱を学び大気中の魔素から魔法陣の展開をすることができるが、自分だけは少し違った。


水球の魔法を行使したいと思えば、勝手に魔法陣が出来上がるのだ。


でもそんなことができたからといって一体どうなるというのか。

結局はその先で失敗したら何の意味もないのだから。

現実に今僕の目の前の水球は酷く不安定。毎秒形をいびつに歪めてはぐにゃぐにゃと落ち着くことを

しらないではないか。

水球の魔法は基本手のひらに収まるほどの大きさだというのに、僕の水球は抑えようとすればするほど形を歪めそして肥大化していく。

止めたくても止めようがない。


(また失敗か・・・)


──その時だった。


「なるほど、君か?」


「うわあぁっ!?だ、だれですか!!」


僕は驚きのあまり、必死に絞ろうとしていた魔力の流れを乱してしまう。

空に浮かぶ魔素の軌跡で描かれるほんのり白んだ光を帯びる魔法陣が突然眩さを強め出し、歪にうねりを繰り返してはいるが辛うじて形を成していた水球のうねりに激しさが生まれ、360度いたるとこで凹凸を作り出す。

僕はその現象を知っていた。


そう、この後に起きる現象を僕は知っていた。

やがてこの水球は膨大な水を抑え込むことができずにそのまま爆散する。

僕が魔力の制御をうまくできないから。

僕を含めてこの庭一帯が水浸しになるのはもう目に見えていたので、諦めたように目を閉じようとした。


「ふむ。君、ちょっと手を借りるぞ」


「え?あっ、ちょ・・・!!」


その人は僕の手に添えるようにして掴んで・・・それから喋り出した。


「コラ・・・やめなさい、いやもっと少なくていい。はぁ・・・だめだ。だからお前たちは愛しいが故になんでもかんでも多くしすぎだと私は何度も何度も・・・」


その目は僕のことを見てはなく、ただじっと魔法陣の方に向けられており、不思議と自分にあてた言葉ではないことも何故かすんなりと理解できた。いやむしろ今は彼の独り言よりも目の前のことで頭がいっぱいだったのだろう。


「な、なんで・・・」


限界を超える直前だった水球のなれ果ては徐々にその歪な突起を落ち着かせていく。

僕は目を疑った。

制御の練習をする日々の中でいまだかつて見たことがなかった完璧な球体を模した手のひらほどの水球がそこにはあったのだ。


「流石に危なかったな」


「あああ、あのあの!これ・・・!!え、えとあのこれっ!!

!!」


「落ち着きなさい、折角止めたのにまた溢れてくるぞ?」


「えっ!!それは嫌です!!!!」


ニヤリとしながらその人は、だろうな。と呟いて僕に水球を解除するように促す。

それが出来たら苦労なんてしていないのに。思わずそうやってムッとしてしまう。

そんな僕の内情を知ってか知らぬか、彼はせかすように顎をくいっと動かした。


(ぐうう・・・解除!!)


──ぱしゃっ。


それは制御を失った水の球が重力に負けて直下の地面に落ちた音。


「で、できた!!」


「簡単だったろう」


「それはそうですけど!!でもなんで・・・!!」


「俺がやったのは均衡を保てるようにしてやっただけだよ。驚いたさ、この街にきてから精霊たちが何やら騒がしいと思ってきてみれば、まさか精霊の愛し子がこんな所に居るなんてな」


「精霊の・・・愛し子?」


「そう、精霊の愛し子。君のように生まれながらにして精霊に祝福され、護られ、愛される存在の事だ。まぁなんだ、君は視えてはないみたいだがな。困惑しただろう、なんせ自分の意志が完全に反映していない魔法の増幅がされてたんだものな。まぁ精霊も良かれと思ってやってんだ、許してやってくれ」


「ちょ、ちょっと待ってください。精霊?増幅?良かれと思って????」


「ああ~、まぁ詳しくはあとだあと・・・」



‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦



「と、まぁそういう感じでね。」


喉乾いたからちょっと休憩ね。と、さわやかジュノンバカはティーカップを傾ける。

はえぇ~と言いたげな顔で、同様にカップを傾ける保護者二人。


私?私はもうずっとわなわなと震えながらママにしがみついて震えてますよ!!!!

そりゃそうでしょ!!!もう大体わかったもん!!要するに精霊が悪い!!!!

でもね別にいいんです、いいんですよもう。

このど腐れジュノヌンティウスの話を聞いてる間に私真理にたどり着いたので!!!!!!!!


【普通じゃねぇのは精霊で私は別に普通だろうがぁ!!!!】


はいこれQED、論破証明終了ー!文句ある人は精霊に言ってください私はもう知らないですぅ!


私はアルティメットハイパーエクストラノーマライズヒューマン!!!!

悪いのは勝手に私のことをストーカーしてる妖精!!!!私は被害シャアアアア!!!


「あれくきらい!!!」


「なんで!?!?」


お前が加害シャァアアアアア!!!!


「もうむり、ねる」


幼女はお昼寝の時間じゃボケェイ








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