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普通を極めた私が美少女に転生ってそれなんて生き地獄!?  作者: namine
3章〜色々と過ちを犯しつつある幼年期〜
27/31

普通とは何なのかと

10時に投稿するぞって息巻いてたら12時に目覚めました

 

 二人目の子供が生まれた事自体は彼からの手紙で知っていたが、その時はまだ戻れるような状況ではなかった為に直接祝ってあげることがずっと出来ずにいた。


 そして、先月末に約4年ぶりに自国へと戻ってこれて最初に会うことのできたエミリーが教えてくれたのはその二人目の子供リリィの初期魔力が僕よりも多かったのだという話。加えてアリシアから届いたエミリー宛の手紙にリリィが自分で魔法陣を展開して魔法を使ったという事。その水球の魔法陣が彼女から流れた膨大な魔力量に耐えきれずに決壊して大量の水を発生させてしまったという異質さは僕が興味を持つには十分すぎただろう。


 そして今日、とうとう本人との対面の日が訪れた。


「えーとね、おっきい扉とかをつくるんだけど、おみずがどばあああってあふれるからドアをね、閉められなくなっちゃうの~」


 ほら、と魔導機を使って実際に実演すらもしてくれるリリィは今年で3つになるという。果たして自分が彼女と同じ年齢だった時にこうも他人とコミュニケーションをとることが出来ていただろうか。


 初めは我が子、我が孫可愛さ故に多少の誇張も入っているのではと疑いの気持ちもあったというのに今ではもう既に彼女は天才の類だとそう認める他の選択肢を僕は用意していない。


「このタイミングで君に会えたのは幸運だな」


「……さてはロリコンか?」


 小声で何かを言ったようだが上手く聞き取れなかった。それはともかく、彼女のもつ悩みに関してはもう解決する手立ては用意している。その前に彼女のもつ特異体質についてアリシアやメアリーに話しておいたほうがいいだろう。


「お待たせー!さ、お昼にしましょう」


 美味しそうなパスタを手にしたアリシアと我が子を抱えたメアリーがタイミングよく戻ってきたのだからこの話は食後にゆっくりすればいいだろう。




 ◇



 今、私はママさんに抱っこされてます。このろりこん疑惑ぷんぷんのジュノンボーイとお昼ご飯を共にして、久しぶりの再会ということで思い出話や近況報告に花を咲かせる大人3人の会話を私とルティスはとてもお利口さんに聞いていました。本音を言えば、ジュノンボーイとはやく続きの話をしたいんですけれど邪魔もしたくないしなぁ。


「そろそろリリィちゃんの話をしようと思うんだ」


流石ジュノンボーイ、私の気持ちを汲み取ったかのような神采配を見せてくれるではないか!


「僕の体質について詳しく話したことってなかったよね。言わなくてもいいのであればこのまま隠しておきたかったんだけど流石にそう言ってられないからね。リリィは恐らく僕とおなじ特異体質持ちだと思うよ」


「ぇ?」


 いきなりの独白に思わず変な声が出てしまった。呆気にとられたのは私だけではなかったようでママとエミリーも同様に飲み込めておらず、といった顔をしていました。


「魔力量のこと?それならお義母さんの家系が元々魔力量が多かったって聞いたけれど、それだけじゃないの?」


「うーん、そうだね。あれからミザリーが過去200年ほどの記録を読み漁ったそうなんだけど確かに初期魔力値に関しては出生確率が低いってだけで過去にもリリィちゃんや僕と大差のない人は何人もいるんだ。僕がいう特異体質っていうのはそこじゃない」


 ちょ、ちょっと何言ってるんだこの優男は!!甘いマスクしてたら何でも許されると思ってたら大間違いだぞ!!なんだ!特異体質って!!普通からかけ離れまくった単語出しやがって!!


「うそつきだ!!!うそつきあれく!!」


「ええっ!?」


「アレク、嘘なんてついたの?」


「いやいや!?」


「さっきふつうっていった!!ふえーんっ!!」


「それはアレクが悪いわねぇ」


「そうね~」


「なんで!?!?」


もうアレクなんか知るもんか、私は背中を向けて顔を隠すようにママさんに抱きつきました。嘘つきだと罵ったのは純度100%の私の気持ちそのものですけれど、別に泣きたかったわけじゃないのに滅茶苦茶悲しくなってしまう。


まぁ、そんな子供らしい反応を引き出す事に成功した事に今はほくそ笑んでるんですけどね!どうだ、私が普通の2歳児だと理解したかこのエセジュノン!!


「いやあれは僕なりのフォローというか・・・と、とりあえず!!その体質についてまだ幼いリリィに理解しろというのは難しいでしょ?だから保護者の二人にはしっかりと聞いてもらいたい、というのが今日訪ねた本当の目的なんだよ」


一度溢れてしまった涙をうまくコントロールできなかったので私は涙腺の緩みが元に戻るまで聴き専に徹することにします。


「おほん、からかいは無しにしましょう」


「中高を主席、次席で卒業している二人からすれば今更な話だろうけれどね。まず魔法っていうのは生命が生み出す生素、大地が生み出す魔素がリンクする事によって初めて具現化するものだ。魔素だけでは単なる空気と変わらないように、同じく生素もただ体内を循環するものでしかない」


のっけからわけわからん事言い出した上にそれに対して特になんの反応もない女性陣二人。アレクが教えてくれた魔法の基礎は以前私が読んだタイトル詐欺がすぎる教本と相違はないようでした。


「だからこそ僕たち人間には魔法陣が必要になってくる。」


「そうね。」


「僕が魔法陣展開にとても苦労していたのは二人とも知っていると思う。それこそ、まさに今のリリィちゃんのように魔法陣に触れるとどうしても展開陣が決壊して不完全な魔法が発動してしまっていたよ。」


頭の中に浮かんだのは初めて魔法陣に触った時の記憶。部屋いっぱいに水が溢れかえってアルスお兄ちゃんはウォータースライダーのように階段から滑り落ちて……その後亡くなったんだよね。ごめんなさい、嘘です。


「それは知っているけど、中等部に上がる頃にはそれも克服していたでしょう?あなた自身が魔力の制御を完全なものにしたからだって私達に言ったじゃない」


ぽけーっとした表情で二人の会話を聞いているエミリーさん。この人忘れてるな、これ。ルティスは完全に母親似な気がしてきましたね。


「そうだね、覚えてるよ。口止めされていたとはいっても嘘は嘘だ。ごめんね。中等部に上がる前の春の長期休暇の時だったかな。いつも通り家の裏で魔法陣展開の練習をしていた時にある人が僕の元へ訪ねてきたんだ。その人は僕になんて言ったと思う?」



『何やら騒がしいと思ってきてみれば・・・まさか精霊の愛し子がこんな所に居るなんてな』



…………は?なに?精霊?そのセイレイってやつが普通にありふれた存在じゃなかったらぶっ飛ばすぞお前?ジュノンボーイでもようしゃしねぇからな!!!はなへしおってやる!!

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