表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
普通を極めた私が美少女に転生ってそれなんて生き地獄!?  作者: namine
3章〜色々と過ちを犯しつつある幼年期〜
24/31

なんやて


「これお隣さんまで浸水しない?」


「大丈夫ー、敷地の境界線に沿って少しだけ土の塀つくってあるから」


「だ、だから行き場を失った水が庭で池を形成してるわけね………」


セシリーさんが凄く呆れた顔で庭を見渡している。


面目ない限りです。その、私の母上殿はちょっとばかし子煩悩というかなんというか私の向上心の為には何もかもを滅茶苦茶にするのも厭わないものでして………ちょっとしたアクアリウムちっくになりつつあるこのお庭の処理はどうしたら良いものでしょうね。


ほんと、厄介な事に魔力が多いから際限なく水が出るわ出るわで……ルティスさんもいつのまにか流されて遠くの方でプカプカとしてらっしゃる。


え、溺れないかって?


貴方もしかして、馬鹿でいらっしゃる?


勿論、水に浮くという芸当なら既に私の方で施させて頂いておりますが?それは勿論、いつ海に落ちるかわかりませんからね。危険防止に努めるなんて普通でしょ?は、やりすぎ?ばかいってんじゃねーぞ!!これだから素人は全く、話にならないね。


「…………」


あの野郎水に浮きながら、自分の世界に入ってら。こいつは大物になるな………なんてね。







「ですからね、リリィはそれはもう天使のように愛くるしいわけです。寧ろ苦しい。」


「それはもうわかったからさ、頼むから仕事してくれないか」


「仕事とリリィを天秤にかけろと!?」


「お前ほんと終いには殴るぞ」


かれこれ2時間はこの問答の繰り返しだ。部下の身を案ずるのも何か助けになれる事はないかと親身に話を聞いてやるのも私の仕事だと自負はしている。


してはいるが、これはちょっと違うだろう?


そもそもステアフィールとはもう6年の付き合いだ。此奴が新人だった頃から私が面倒見たといっても過言ではない。そもそもこいつらは入隊した時から真面目で正義感の強い………こいつら?


そうだ、グランデだよ!こいつの対処はあいつが一番適しているだろうに、何処だグランデ!!


「グランデェエエエエエっ!!!どこだぁあぁあ!!!!」





────グランデェエエエエエっ!!!どこだぁあぁあ!!!!



「ひぃっ!?…………い、いまの隊長だよな?おいヴェルス、お前一体何しでかした!?」


頭が痛い。勿論俺には何かした心当たりなんかないが、大体のことはわかってたりする。


「………キースだろうなぁ」


「キース?あいつが何かやらかしたってか?」


「寧ろ何もしてないのが問題なんだろ。お前も見たろ、あいつ今朝から精神が死んでる」


「あー…………あ、それで?」


漸く理解したらしく、凄く哀れんだような顔で俺の事を見てきた。そういう事だろう、俺にどうにかしろとあの隊長は言いたいんだ。ったくいくら付き合いが長いとはいえああなったキースを見たのはこれでもまだ2回目だと言うのに。


…………あの時はアリシアと大喧嘩した時だったが、どうせ今回はリリィ絡みだろう。あの子はウチの息子と同い年だというのにやたらとませてるというか、完全に天才のそれだとしか思えん。


自分だけに留まらずルティスに英才教育を施してる節があるのは本当に恐ろしい。風呂に入れてたら、急に仰向けで浴槽の中をひとりでにプカプカと浮き出した時は卒倒するかと思った。慌てて風呂から上げたら、あげたで邪魔するなと怒られるし、あれはなんなのかと問うと「すいしたい」の真似と言うし。あれ以来、俺はリリィがちょっと怖いが。水死体なんて言葉どこで覚えたんだ。


「行きたくないな………」


───グランデェエエエエエッ!!!頼むからどうにかしろぉおおおおおおおおおッ!!!


「いやでも隊長かなり切羽詰まってる感じだぞ?」


「不幸だな………」


この事はしっかりとアリシアとリリィに伝えるとしよう。………意外とアルスにガツンと言われた方が効くかもしれんな、一人息子だし。







「パパの真似ーっ!」


兄様が水の塊を剣のようにして構えてらっしゃる。ちょっと、上達しすぎじゃない?嫌味?ムカつくんですけど、拒絶していいですか兄様。


「アルスはキースさんの小さい頃そっくりだよね」


「ねー、あの人はもう少しキザな所があったけれどね?」


「確かに」


この人達は所謂、幼馴染同士で結婚してたりするので小さい頃の恥ずかしい話から何までも知ってたりするそうでして、よくこのように思い出に浸ってますね。私にも生前、幼馴染みたいな子も居たけれど口を開くとお前は異常だ、先天性猫被り症候群だと出会い頭で罵ってきたりする愚か者でしたのでグラウンドに頭から突き刺してさしあげましたわよ、うふふ。


まったく、おかしな事を言うものだ。


「あ、そうだ。私ちょっと家に戻るね」


「忘れ物?」


「うーん、忘れ物というか思い出し物というか。折角水があるんだから、去年叔父様から頂いたおもちゃが使えるなぁって思って」


「ああ……あの魔導機?」


「そうそう、ちょっといってくるね」


まどうき?……どえらい物騒な名前だけれど、それは本当におもちゃなのですか。


「まどうきとは?」


「魔導機はねぇ……なんていうのかな、簡単にいうとマナを吸って勝手に動く機械?」


「なんやてっ!?」


思わず関西弁になってしまった。ママさんの顔が凄いヘンテコな顔になってる。それでも美人なのはちょっとムカつくというか、その顔にそっくりな私は本当に死にたいというかなんというか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
普通にお願いします。普通に。小説家になろう 勝手にランキング
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ