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普通を極めた私が美少女に転生ってそれなんて生き地獄!?  作者: namine
2章〜普通になりたかったあかんぼ期〜
17/31

14 またあいましょう

何だかよくわかんないけど、私達が魔力測ったりなんなりしている間にテオお兄ちゃんが稽古デビューをしたそうで今朝からユルト叔父さんがもう目に見えてウキウキとしながら柔軟運動をしてます。あ、ちなみにうちのお兄ちゃんはまだ、稽古は早いという事で刃の部分がふにゃふにゃの柔らかい模造剣を振り回して稽古気分を堪能してるみたい。


私とルティスはぼーっとそれをデッキで眺めてますよ?ママさん達は帰る支度を今してます。柵がちゃんとあるから落ちはしないけど、ルティスはたまに猛烈な速度でどっかに行っちゃうからしっかりと手を繋いどかないとね。


「それじゃあ始めよう。テオッ!昨日と同じだ。思うままに私に向かって来い」


「はいっ!」


ウチのお兄ちゃんとは違って、木で出来た固い模造剣は交わるたびにカンッと木材特有の体に染み渡る快音が響いてきます。


「ふっ──やぁっ!」


「そう、途中で止めるんじゃないぞ。振り抜くようなイメージで最後まで深く来い!」


なんかすごく楽しそう。ユルト叔父さんが。ルティスも凄く見てるし、やっぱり男の子は赤子から男の子ですか?私には無理だなぁ、ほら私普通の女の子だし剣怖いもん。魔法で後ろからチマチマやっちゃえばいいよね。というか剣とか魔法なんてどういう場面で使うんだろうか、なんかあるの?治安悪いの?まだ全然わかんないやこの世界のこと。


という事でそんな未知が満ち満ちなこの世界に対抗すべく、このア リトル普通の申し子ことわたくしリリィ・ステアフィールちゃんは稽古に触発されて色々やろうと思います。もうハイハイくらいできるよ?余裕でしちゃうし、ほらもう立っちゃう。というかもうルティスの手を引っ張って一緒にたっちゃう。ママさん達見てないし、いいっしょっ!


「うおーっ!」


「お……おぉあーっ!!」


どやルティスっ!これがスタンダップやぁっ!ほら、左手もかしてみぃっ!いくでぇ?


いーちっ!にーいっ!さーんっ!


「やぁーっ ♪」「おぁーっ!!」


おほほほっ歩いてるザマスっ!私達もう歩いてるザマスぅっ!このままもっと早く───


───パリィンッ!


「お"ぁっ」


「た、たたた立ってる……んぇえっ!?歩いてるぅ!?」


あ、詰んだ。


「ちょっと、どうしたのっ!?今、凄いおt──ふわぁぁああっ!?リリィが立ってるぅっ!?」


より深くにのめり込んで、詰んだ。こりゃもう足抜けないやつよ、まじねこれもうだめね。無理だ。


「もーさっきから二人して何を騒いでるのかしら───ぁぁあああっ!?今日も我が娘キュートすぎるわね!」


そこじゃねーよ、揺るぎないなお祖母様。


「もーっ!驚かさないでよっ!よく見たらルティスが支えてるだけじゃないっ!やーだもう、ハイハイだってまだなのにびっくりしたけど、これどうみてもリリィがルティスの事先導してるよねぇ!?えっ、どういうこと?ちょっとまって?なにこれ、えっ!?」


ママさんが壊れた。やばい、これどうしよ?え、これどうしようほんとに。泣く?泣いちゃう?


「あ、あああアリシアっ一旦落ち着こうっ!ほ、ほらお茶飲んで一息つこう!」


──カタカタカタカタカタカタカタっ!


こわい、落ちそうだから降ろして!貴女も大概落ち着いてないからっ!やめてっ!


「イヤァァァァ可愛すぎィイイイイ─────」



ーーーーー



もう開き直っちゃって、ハイハイから四足歩行から二足歩行まで勢いに任せて一人で見せつけてやりました。あとスキップもした。おおっ……とかひぇえ……とかカワィイイイイっ!!!とか悲鳴が多々響いておりましたが、もうこの際逆に私はもう出来るのだと認識してもらった方が、普通にいいかなって。


「わ、私の娘って天才なんじゃない?」


お?ぶん殴ってやろうか?


「かもしれない」


かもしれなくない!


「可愛い。凄く可愛い。可愛い。」


「なぁ……稽古に集中できん、少し静かにしてくれんか」


「お、お父さん僕は大丈夫だよっ」


「だめだ、こういう時はガツンとだな」


──キャーッ!キャーッ!


「……でも全然聞いてないよ?」


「………やろうか」


この家完全に男の立場が底辺で可哀想です。頑張れユルト叔父さん、負けるなユルト叔父さん。あとルティス手繋いだら離さなくなる癖、直して?私さっきから貴方の事引きずって動いてるんだけど、どうしてされるがままなの?というか私なんで貴方の事ひきづりながら動けるの?筋力おかしくない?七ヶ月の赤子なんですけど私。


「明日には喋ったりしないよね……?」


「ま、まさかぁ……」


おい、なに期待してんだよ。絶対やんないからね!



ーーーーー



「忘れ物ない?飲み物もった?あ、これ馬車の中で食べるのよ?」


「うん、大丈夫よ。もう心配性なんだから」


「貴女達しっかりしてるようで、抜けてる所あるんだもの。エミリーもよ?」


「えっ!?私もですかっ!?」


「そーよぉっ!もうほんと毎日毎日心配で死にそうなんだからぁ………とりあえず体には気をつけなさいね?」


「はい……お、お母さん」


え、ねぇすっごく今いい所だよね?お祖母様もうちょっと我慢できなかったかなそのデレッデレの顔は。台無しなんですけど?あ、馬車がきました。ん?なんか誰か顔出してる?


『おーいっ!迎えに来たぞーっ!』


「キースッ!?それにヴェルスくんもっ!?」


「おーっリリィっ!!なんだか初めて我が娘にあったような不思議な感覚だぁっ!」


そんなことない、不思議なことをいわんでほしい。あともーちょっと優しく抱っこして?加減が難しいのかな、私じゃなかったらないちゃうよこれ。いや、私でも泣かないといけないのか。泣くか?


「お仕事は?」


「今朝終わって二人で帰ってる途中に馬車のおやっさんに会ってさ、一緒に連れて行って貰ったんだ。ヴェルと俺、これから1週間休みだってよ」


「あら、そうなの?とりあえずお仕事お疲れ様。」


パパさん、お疲れ様です。


「キースじゃねェか」


「げっ親父っ!なんでいんだよ!」


「あっお義父さんにお義母さん!きてくれたのっ?」


「まぁ……ンンっ暇だったからな。」


お爺ちゃんじゃないですかー!絶対に来るだろうとは思ってましたよ。


「ルティス、ほら抱っこしてやろう」


「あうーっ!」


あ、この人がルティスのパパさんなんだ。なんか頼れるお兄さんみたいでかっこいいけど、ルティスがこうなるとは到底思えません。


「ウチの親元気だったか?」


「あ、うん。私にもルティにも優しくしてくれました」


「そうか、ちょっと大きくなったか?」


「1週間で大袈裟だよ」


「というか、師匠は?」


「あ……えーっと……懺悔の旅に……」


「なんだそれ……ぶっ飛ばそうと思ったのにな」


え、なにぶっ飛ばす?いまのききまちがい?


「そろそろ、出ようか。エレノアさん、師匠に伝言頼んでいい?」


「ええ、良いわよー。いつ帰って来るかは私にもわからないけど。」


「じゃあくたばれジジイって言っといて」


え”


「任せてっ!」


いや、任されるなよ!というかパパさんもルティスパパもなんでそんなに恨めしそうなのっ!はもるなよ!


「え、なにどうしたの?」


「まぁ、後で話すよ。あのクソジジイまじでゆるさねえよ」


また会いましょう、エレノアお祖母様、ユルト叔父さん、サリナ叔母さん、テオお兄ちゃん、お爺ちゃん、お婆ちゃん。


ガルドノックお祖父様はもういいや。

次回、3章です。

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