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普通を極めた私が美少女に転生ってそれなんて生き地獄!?  作者: namine
2章〜普通になりたかったあかんぼ期〜
13/31

11 赤子の手は普通にあったかい

一度、削除しました。最初に見た方誠に申し訳ごじゃいません


辺り一面に散らばる資料とガラクタの山。どこからどう見ても一部屋丸ごと私物化なさっているようにしか見えない…というかこれ最早住んでますよねお姉さん。


「散らかってるけど、気にせず寛いでねぇ。私はちょっと計測補助用の魔導具探してくるから」


もう魔導具って響きが既にアン普通ですわ。やめてほしいですわ、泣きそうですわ。


「あっちょっと!……もうっ!相変わらず片付けの出来ない子なんだから」


「め、メイド魂が、この惨状を赦すまじと唸っている……」


「終わりが見えないから我慢して……」


座るどころか立っていることさえやっとなママさん達も流石に文句を言おうとしましたが、もう既に颯爽とガラクタの中にダイブなさりました。


どこに繋がってんのぉ………規格外すぎるよぉ……ああ、私今日だけで胃に穴とか開かない?大丈夫?──0歳にして持病持ちとかやだよ?


「お''おぁああ……」


「うー?……やぁーっおーっ!」


「ルティ?」


珍しい、ルティがジタバタしてる……覚醒?


「あーっ!あーーっ!」


「うーん……あ、もしかして」


──ぴたっ


「うぁっ?」


……ルティが私の頬っぺた触りながらこっち見てくる、あったかいんだね赤ちゃんの手って。


もしかして心配してくれてるの?この世界の異常性を立て続けに目にして耳にして、またもや異世界という現実に打ちひしがれているだけなんだけど………ああ、そっか。そうだよねぇ、ずっと隣でうじうじしてたら気になるよねぇ。すごいなぁ……ルティはもうそんな事がわかるんだ、偉いね。


──何0歳に励まされてるのよ16歳っ!(0歳)


しっかりしろ、わたしっ!今世はほんのちょびっとだけアン普通に生きると決めたでしょう!いつまでも前世に引っ張られてちゃダメっ!……や、やっぱりちょっとくらいは引っ張られてもいいかも。だけどもうだいじょーぶ!……これで伝わるかはわからんないけど、おてて握っちゃおっ


──きゅっ


「あいっ」「おぁーっ!」


もう少し自由に生きてみようかなぁ。何もかもが普通じゃなくてすっごく嫌になるけど、別にこの世界の事が嫌いなわけじゃないしね────この子と一緒ならどうにかなりそうだなぁ。


「こ、これは……」


「殺人的に可愛すぎるぅ……」



──ドンガラガッシャンッキキィッ……バガァン!


「よいしょとっ……ふぃーおまたせっ!ささっ!お二人様どうぞどうぞ、此方へお座りくださいませっ?」


──ゴォンっ!


いやいやいや、今どこから椅子引っ張り出したんですか!?その穴本当になんなのっ!?そしてナチュラルに座らないでくださいよママさん達っ!!


「はい、それじゃあこれからはお仕事ですから真面目にやっちゃうよぉー」


「はいっお願いします」「よろしくねぇー」


「うよっし……ではこれからお子さん二人には最後6ヶ月を超えてから計測しなければならない初期魔力適正検査を受けていただきます」


「「はい」」


お仕事になると真面目になられる方なんだ……営業スマイルが似合っててカッコいいですよ?ずっとそうしてくれた方が普通でいいのになぁ……


「はい。では検査の内容ですが、大きく分けて二つの項目をお二人には受けていただくことになります。最初に受けていただくものが初期魔力値測定……生後6ヶ月とは赤子が個人の力で安定した魔力の生成が可能になるまでの最高日数に規定されています。我々の国エレアスラルドでは最初期と呼ばれるこの時期を越えた後の魔力値測定と5歳、10歳、15歳、20歳での測定が義務とされています。ここまでの説明で気になる点はありますか?」


「「だいじょーぶでーす」」


ミザリーさんの雰囲気が最初とは対極で物凄くびっくりしてるんですけど、よく見たらルティス君も固まってました。


「はい。そして二つ目の項目が、初期属性適正検査となります。生物の保有する魔力を核としこの世界のあらゆる場所に存在する魔素を介して発動させる魔法。この魔法には属性というものが存在しています。『火 水 地 風 光 闇 』厳密に言えばさらに細かい属性分岐が存在していますが、一般的には大きく分けてこの6つの属性がこの世界には存在しています。しかし、属性とはいつ適正反応が出るかわからないものですので、此方も魔力測定と同様定期的に検査を受けていただく事となります。質問はありますか?」


初見の塊すぎて頭が追いついていないんですけれど………


「「だいじょーぶでーす」」


本当に?絶対ちゃんと聴いてないよね、大丈夫?


「はい。それでは説明は以上です。……よぉーしっ!それじゃルティス君から測っちゃおーっ!」


「う?」


なんというか切り替えが凄いですね。


「はいっ、ここの光ってるとこにおてて置いてねぇ」


──ぴとっ…ふぉわああん


おおっ凄く光ってる。中央に羅列されているあの記号……数字なのかな、やっぱり文字からして別物だからまだ私では読めないなぁ。ちょっと普通の子を目指して今からちゃんとお勉強しないと!


「ふむふむ、7500か……ルティ君凄いねっ!男の子の初期魔力の平均値を軽く上回ってるなぁ、流石えみりんとヴェルくんの子供なだけあるなぁ……」


「そ、そんな事ないですよ……でも、良かったねルティ」


「……う?」


まぁわかんないよねぇ、でも君は存外に優秀らしいよっ?やったね、ちょっと普通じゃないけどね!


「はいっ!じゃあ次はこっちねっ!」


──ぴとっ……ふぉわああん。おおっ次は鮮やかな色が浮かび上がってるっ!………赤色に、紫色に、茶色?・・・いやオレンジ色?かなぁ。


「ふむふむ、火 と 闇 と……地の三属性だね。特に火と闇が強い。それとこの茶というより橙に近い地の属性のこの感じは僅かだけ光の資質が混じっているからかもしれないなぁ。これから適正がでてくるかもね」


「なるほど、水はエミリーからで闇はヴェルくんからの遺伝かな。色が濃いねぇ。」


「ふむふむ、やっぱり遺伝ってあるんだぁ。」


へぇ……じゃあ私もパパさんママさんのが遺伝しているのかなぁ、ちょっと楽しみになってきた。


「よーしっ、おつかれさまぁっ!それじゃあ交代ねーっリリィちゃんかもーんっ!」


わくわく。


「はい、ここに手を置いてねっ」


わくわく。どきどき。あんぎゃらさっさ。ぴとっ……ビシャァァァァァアッ!!


え、ちょっ眩し────

何も考えてないようで意外と周りをよく見てます。

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