もし生まれ変われるのだとしたら
もし生まれ変われるのだとしたら、こんな風になりたいってのがある。
明るくて、人を喜ばせることができて、なんでも言い合える仲間がいて、必要とされて、人を助けることに理由をつけない人。
誰にも平等で、自分を捨てないで、誰からも認められて――
『僕』とは、正反対の人。
正反対だから憧れる。
正反対だから、そうなりたいと願ってしまう。
憧れるのに罪はないだろう。
そう思うし、信じている。
でも、憧れたら、その光と比べて、『僕』は闇になってしまう。
憧れが眩しいから、その分だけ、『僕』に暗い影が落ちる。
憧れる存在は、皆から必要とされる人。
『僕』は、どうなんだろう?
もし生まれ変われるのだとしたら、人に喜ばれてみたい。
しっかりと認められるような、できた人になりたい。
こんな、出来損ねじゃなくて、もっとしっかりした……