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魔王でも平和主義者  作者: 池のヤマメ
バーンタスク
4/4

業火の国

遅くなってごめんなさい!!

久しぶりの投稿です!!

「はぁ・・・。

 何だったのよ今の・・・。

 いきなり襲ってくるし、強いし、何より・・・。」


そこで少し間をおいてから、レインを見る。


「レインが・・・そんなに強いとは思わなかった。」

「そのようなことはありません。

 あれはまだ、様子見です。」


爽やかな笑顔でそう答えてくる。


「ふ~ん・・・・・・。

 は?」


待て、今何と言った、私には様子見と聞こえたが、きっと聞き間違いよ・・・。


「お嬢様、いえ、魔王様、聞き取りずらかったでしょうか?

 あれはまだ、様子見だと、言いました。」

「嘘だッ!!!」

「お嬢様、いえ、魔王様、取り乱さないでください。

 まぎれもない事実でございます。

 普段は、あのような魔法の使い方はしません。

 爆炎熱波、でしたか?

 あれはただ単に相手が自分の魔力を外に出したにすぎません、子供でもできます。」

「じゃあ、あの魔方陣は何だったのよ!?」

「殺す気がないのにもかかわらず、ふざけてやってみた、殺すぞアピールですかね。」


ああ、ダメだ、目の前の奴が人の皮を被った化け物に見えてきた。


「面白いことをいいますね。

 私たちは人ではないのに、人の皮を被った化け物、まさにその通りではありませんか?」

「うるさいっ!!

 ちゃっかり、人の心を読むなぁーーーーーっ!!」


道端の石ころを掴んで投擲する。


「お嬢様、いえ、魔王様、その速度ではあたりませんよ?」


くそっ、言い返せない。

私の投げた石はレインに軽くかわされてしまう。


「お嬢様、いえ、魔王様。」

「・・・なによ。」

「街が見えてまいりましたよ?」

「え?」


レインの指した方を見ると、建造物が立っているのが見えた。


「喜んでもらえて何よりです。

 ここまで来た、甲斐がありましたね。」

「ふぇ?」

「すごく、顔に出ていますよ。」


どうやら、知らず知らずのうちに、にやけてしまっていたようだ。


「う、うるさい・・・。

 とりあえず行くわよ。」

「仰せのままに。」
















「でかぁ・・・。」


それが、この街の城壁を見ての感想だった。

全体的に白く神々しさを感じるが近づくと、

全てが白い岩石を粗く削りだし組み立てたものと気づかされる。

高さも20メートル近くあるらしく、最初の感想の理由にもなっている。

しかし、この城壁が建てられたのが、私の父が戦争を仕掛けた後、お父さん軍隊から民を守るために、

造られたもの、あの時、大勢の人が死に残った者たちに悲しみを刻み付けた。

そのときの、敵の娘が今ここに居る。

その事実を思い返すたびに、自分はここに居て良いのかと思ってしまう。

現にここに来る前に、襲われている。

手加減したとか、そんなことはどうでもいい、問題は襲われた事実。

それだけで、自分のイレギュラーさを、痛感できてしまう。


「・・・お嬢様、いえ、魔王様、時代は変わりました。

 あなた様がそう思い悩むこともありません。」


私の心を読んだように、レインが話しかけてくる。


「でもっ!!」

「さあっ!!!!」


しゃべろうとした言葉をレインの声でかき消された。


「楽しい社会科見学をいたしましょう。」

「・・・フフ、・・・そうね、せっかく来たんだし楽しまなきゃね。」













「通行手形を拝見します。」


列の途中からそんな声が聞こえた。

今は、あの城壁の中に入るため、審査を受けようとしているんですが・・・。

あんな、ダークサイドみたいなとこからきて、そんな手形なんか持ってるわけないっ!!

そんなことを考えてる間にも、刻一刻と順番が迫ってくる。


「次、こちらに来い。」


呼ばれたぁ~。

どうしよう?

助けてぇーーー!!

(魂の叫び)


「やや、火宮様ではございませんか、ロイゼ様からは旅に出たと聞きましたが、お会いできるなんて

 うれしい限りでございます。」

「これはこれは、ご丁寧にどうも、ですが今は偽名を使っておりますので、レインとおよびください。」

「これは、失礼しました。

 それではレイン様と・・・、お連れの方ですかな?」

「ええ、アル様でございます。」

「ふぇ?」


なにこれ?

レインって強いし有名人ってやつなの?


「アル様、これからよろしくお願いします。

 それでは、どうぞごゆるりと良い日々をお過ごしください。」

「え?

 ああ、よ、よろしく。」

「それと、レイン様、この顔に見覚えはございませんか?」

「どれどれ、・・・レイ・シュトゥルム・アルカード・・・。

 すいません、辺境の地を歩いていたため、この手配書を見るのもはじめてでございます。」

「そうでしたか。

 いきなり聞いて申し訳ない。」

「いえいえ、それではそろそろ・・・。」

「では、レイン様お気をつけて。」


・・・長かった、地味に長かった。

まったく、話し込んで・・・待ってる身にもなって欲しいわ。


「ところでレイン、次どこ行くの?」

「え?

 弟のところですが?」

「ふ~ん・・・ならさっさと行きましょう。」

「仰せのままに。」


この後、私はこの発言に少し後悔することとなった。

受験でしたので・・・いろいろありましたよ。

今言いたいことは、遅れてすいませんでした。

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