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創造のリクリエイタ  作者: リモコンの1Hタイマー
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EP‐001「再開と日常と始まり」

この小説は昔別なサイトで書いていたものをリメイクというか手直ししながら書いてる感じです…というかサイトログインできなくなったのでこっちで再度書き直すって感じですね。なので6話程度まで昔の文体に改善、からの7話から新規作品になるので少しあれ?書き方変わったかな…?と思われてしますかもしれませんがよければごらんになってみてください


「やばいぃぃぃ!!」


彼…西田光輝にしだ こうきは焦っていた。


「うおぉぉぉ!!」


だから、ではないがシャツとトランクスだけで部屋を飛び出てリビングまでの階段や通路を全力で走る。


ガチャ!!


「ちょ!!なんで起こしてくれなかったんだよ!!」


光輝はリビングのドアを開けて中に入りながらそこにいるはずの母親にそう聞いた。だが


「は?なんで私が光輝を起こさなきゃいけないのよ」


そこに母親はおらず幼なじみの緋河焔ひかわ えんが食パンを焼いていた。


「あれ?焔?なんでお前がここにいんだ?」


確かに焔の家は徒歩3分もしない場所にある。だがだからといって今何故ここにいるのかの理由にはならない。


「え?なんでって…光輝、まさか覚えてないとか言ったりしないよね?」


焔は顔はニッコリ笑いながら百獣の王の気を纏いつつそう聞いてきた。


(あれ?もしかして俺地雷踏んだ?)


と光輝は時すでに遅しというのが最も合うであろう状況で悠長にそんなことを考える。そして…


「光輝のばーか!!」


ドガ!!バキ!!ドゴ!!


「がは!!ぐふ!!ぎゃっ!!」


焔の拳が、蹴りが、頭突きが光輝を襲い光輝は宙を舞う。


「悪は滅びた♪」


「手加減はしなきゃだよお姉ちゃん」


満足そうにボロ雑巾状態の光輝を見る焔、そしてその焔にちょうど今きた少女…焔の双子の妹、緋河火々(ひかわ かほ)が焔につっこむ。


「火々やっと来たの?遅いよ~」


「お姉ちゃんが行くの早すぎなだけ」


漫才のような雰囲気で会話する2人、だが光輝は会話の内容より2人の言った早いや遅いなどの単語から急がなければいけないことを思い出して「あぁ~!!」と叫び、急いで焔の焼いていた食パンを口に詰め込む。


「私の食パンが…」


「あの~光輝さん?何をそんなに急いでるんですか?」


「ふぁ?ふぁんどぅえって…」


「こっちに飛ぶので先に飲み込んでください」


火々に釘をさされた光輝はパンを速攻で咀嚼して飲み込む、その間焔は「うぅ~」とか唸り泣きそうな顔で光輝を見ており火々はそんな焔をなだめていた


「っと、何でかって話だけど…お前ら学校は?」



光輝は焔と火々の2人に小学校に行かなくていいのかを聞く


「だから、一緒に行こうよ光輝♪」


「は?方向逆じゃ…」


一緒に行こうと言った焔の言葉に方向逆じゃないのか?と返そうとした光輝は火々が放つ微妙な威圧感でつい黙ってしまう


「光輝さん?(怒)」


さらに威圧感をましながら光輝の名を呼ぶ火々。


「な…なんだよ火々?」


「あわわわわ…火々完全に怒ってるね」


光輝は怯えながら火々に聞き返す、その横では焔もあれ~って感じの顔をしている。


「光輝さん?私達の服装を見て気づくことはないですか?」


ゴゴゴゴゴ!!的なオーラを纏いながら光輝に尋ねる火々、そして光輝はそのときはじめて彼女ら2人の服装を気にした。


「あ…」


そして気づいた、彼女らの服は先程俺が考えていた小学校の制服ではなく今現在光輝が通っている中学の制服だということに


「何か言うことありますよね光輝さん?」


「間違えてすいませんっした!!」


自分の間違えに気づいた(てか気づかされた)光輝は火々に謝る。


「反省してくれたならいいんです…でももう間違えないでくださいね♪」


最後に(怒)オーラ全開(顔は満面の笑み)で光輝に釘をさした火々は最後に「でも光輝さん?そろそろ急がないと…上級生は入学式の開始前に学校に居なきゃいけないはずですよ?」と爆弾発言した。


「あぁぁぁぁ!!そうだったぁぁぁぁ!!」


火々の言葉で早くいかなきゃならないことを思い出した光輝


は叫びながら家を駆けでるのだった。


「ん~」


「光輝さん戸締まりもせずに行っちゃいましたね…ってどうかしたのお姉ちゃん?」


光輝が戸締まりをせずに出たことに呆れて焔に同意を求める火々、だが焔から言葉が返ってこないのでつい聞き返す


「ん~?結局火々はなんで怒ってたのかな~って考えてたの」


「…(あれだけ聞いて気づいてないんだ…さすがお姉ちゃん)」


沈黙しつつ火々は実の姉の天然っぷりを再認識するのだった


「っ!!うぉぉぉ!!」


シュ!!バッ!!


中学のげた箱に駆け込み持ってきた上履きをシュートしつつ靴を脱ぎ上履きの上にジャンプ☆着地☆ダッシュ!!


「だぁぁぁぁぁぁ!!」


( ゜д゜)ポカーンってなる周りの大人を華麗にスルー(笑)しつつスリッパ履きの状態で最後のコーナー(曲がり角)を走り抜けて教室の引き戸をおもいっきり引く!!


ガラガラ!!


「時間は!?」


光輝はすぐさま教室の時計を睨みつけるように見る、その時計が示していた時間は…


「げ…」


「9時4分、4分の遅刻だな」


時計を見て遅刻を悟った光輝に木本先生(一年のときの担任の教師)が教卓からそう言った


「う…というかまた担任の先生なのか?」


「そういうことだ、それより早く席につけ西田。予定が進まんだろ。」


光輝はしぶしぶ「へ~い」と言いながら席を探し、見つけた空席に座る


「さて、一年のときに私の受け持ったクラスだった者は知っているだろうが知らない者もいるので自己紹介をしようと思う」


木本先生は言いながら自分の名前を黒板に書いていく。


「私の名前は木本、木本春彦きもと はるひこだ、1年間よろしく頼む」


という風に木本が自己紹介をしている、だが光輝は前から仲のいい奴を探しており数人見つけることができたので(休み時間にでも話そう)とか考えており木本の話はまったく聞いてないのであった


そして木本から今日の予定が告げられた後でクラス替えの時の定番ともいえる自己紹介が始まり、そしてみんなが無難に終える中で1人威光を放つ者が現れる


「次は…影霜か」


「はい!!」


木本が名前を呼ぶと影霜と呼ばれた少年は立ち上がり自己紹介を始め


「俺の名前は影霜かげしも 雄志ゆうし、好きなものは女の子、嫌いなものは野郎、趣味は女体観察だ。みんなよろしく♪」


という爆弾発言をしつつクラスの女子に微笑んだ。


「な…」


「ははは!最高、最高だよお前!!!」


誰もが(木本も)唖然となる中で光輝は最高にウケていた


「影霜…後で職員室に来い、それで次は…小林だな」


「もう俺か」


そう言って小林…小林和斗こばやし かずとは立ち上がる。まぁもちろん雄志が「は?なんで?」って言ってたがみんなスルーである。


「俺は小林和斗、まぁ楽しくやれれば良いから適当によろしく」


「無難すぎてつまんねーぞ和斗~」


無難に自己紹介をおわらせた和斗に光輝はつっこむ、しかし軽くシカトされるのだった


「次は…」


そうして次々に自己紹介が終わっていく、そしてついに光輝の番が来た


「次は…う…西田か…」


「キモセン!?今のう…ってなんすか!?」


木本の態度に光輝はつっこむ、だが


「気にせず始めろ。それとキモセンは止めろと何度言えば」


「俺の名前は光輝、西田光輝だ!!人は俺を」


ば!!ば!!ばっ!!


シャキ━(・ω・")━ン


「学年No.1の風雲児と呼ぶ!!」


光輝は木本の言葉を遮り、ポーズをとりながら決め台詞をたからかに叫ぶ


そのキ○ガイにもにた行為はみんなの笑いを誘う…わけもなくみんな白けるのだった


「あれ?このネタはまだ未発表のはずなのに…」


「いや…普通にネタがつまんねぇだけだぞ光輝?」


「Σ(゜д゜lll)ガーン」


光輝は和斗につっこまれてひざをつく


「西田…お前も後で職員室にこい」


「ぐは!!」


そこに木本からのラブコールも加わり光輝はなすすべなく机に伏した


「さてと…馬鹿はほっとくとしてだ、次!!」


その後の生徒達は光輝の惨状を見たせいか、よく言えば無難、悪く言えばつまらない自己紹介をするのだった。


「さて、自己紹介も終わったところでだ…」


木本は一度言葉を溜め込み生徒達を見渡す


「今年からわが校も学師制度をとりいれることになった」


木本の言葉に?マークを頭の上に浮かべる生徒達、光輝も例にもれず?マークを浮かべていたそんな中で不意に和斗が手を挙げた


「質問か?小林」


「質問以前にまず学師制度って?」


和斗の言葉にクラスの大半が頷く、それを見た木本は「そうか、なら説明するぞ」といいながらみんなを見る


「学師制度とは新しくこの学校が採用した制度でな、簡単に言うと各クラスに近隣の高等学校から優秀な生徒を副担任のようなものとして配置するというものだ」


「ん?ってことは今年からこのクラスにも高校生がくるのか先生?」


冷静に返す和斗に木本は若干驚きつつも「そうだ」と答えた


それを聞いたクラスメイト達が「え~!!」だの「マジかよ!?」等の驚きの言葉を放ちみんなが騒ぎだす


「みんなちょっとだまってくれ!!聞いてないことがあるんだ!!」


そんな中で雄志が突如としてそう叫んだ


「影霜…なにか重要な質問があるのか?」


流石の木本もこの雄志の鬼気迫る態度に若干引き締まった声で問いかける


「あぁ…これは凄く重く大きな問題だ」


声に重さを増した雄志がみんなに語りかける


「…」


みんな先程とは違った雄志の真面目な態度に沈黙と共に注目する、そしてついに雄志は言葉を叫ぶ


「その高校生はおにゃのこですか!?」


雄志の魂の叫びにより男子達の顔がやや引き締まり女子達の顔は失望と殺意に染まる


「影霜…お前後で覚悟しておけ」


そんな中木本がそう言うとまたも雄志は「え?なんで?」と言ったがもちろん誰も相手にしない


「まぁとにかく顔合わせはしておいた方がいい。待たせたな、入ってくれ」


「来てんのか…は!?」


「な!?」


木本が言い終わると同時に生徒が入って来た、そのことをつっこみかけた和斗だったが見知った顔だったので言葉に詰まる。また、光輝も驚いていた。なぜならそこにいたのは幼なじみの1人である椿、中津椿なかつ つばきだったからである。


「ん?西田達は彼のことを知っているのか?」


「知り合いってか幼なじみっすよキモセン」


光輝と和斗は問いかけに答えながら俺は椿を見る


「…あ!!もしかして光輝か!?ならそっちは和斗?」


俺達のことに気づいた椿は驚きを隠せないようだ。まぁ無理もない、なぜなら椿とは彼が全寮制の中学に入学以来会っていないからである。


「そうだよ椿、それにしても学師制度で来たってことは頭いいのかよ?」


返答と一緒に和斗が疑問に思っていたことを椿に問う


「まぁそれなりにはな。あ、そういえば2人以外のみんなには自己紹介しなきゃいけないよな。俺は椿、中津椿だ、一年間よろしく」


定型的な挨拶を不意に混ぜた椿にみんなは面食らい「はぁ」とかいいつつ椿を見ている


「さて、中津の自己紹介も終わったことだし今日は掃除をして解散とする、中津!!」


「わかりました、起立!!礼!!」


「「「ありがとうございました!!」」」


そして掃除も終わり光輝達は学校から解放…されるはずだったが光輝と雄志は椿に首根っこつかまれて職員室へと連行されるのだった


「嫌だ~!!」


まぁもちろん光輝も抵抗したが椿に首根っこつかまれてるので逃げられない


ちなみに雄志は和斗にとっ捕まっていた。なぜ捕まえたかは和斗曰わく「その方が面白そうだから」だそうだ。


「「失礼しました!!」」


光輝が椿に職員室まで引きずられていくとそこにはちょうど職員室からでてきた焔と火々がいた


「2人共助けてくれ~」


光輝はここまで引きずられたことによる周りからの視線等で既に情けないとか関係なくなっていたので体裁とか関係なしに助けを求める


「光輝?ってアンタ何の罰ゲームよそれ…」


「…」


焔は光輝を指差しながら笑う、だが火々はそんな焔とは正反対に隣にいる椿を見て固まっている。


「あはは…あれ?どうかしたの火々?」


焔も流石に火々の様子に気づいたようであり声をかける


「椿…さん?」


「ん?俺は確かに椿だけど…」


火々からそう尋ねられ、?マークを浮かべる椿、そんな椿を見て「あぁ~!!」と焔が叫び


「本当に椿だ!!アンタなんでここにいるのよ!?」


と言いながら椿を指差した


「なんでって…学師制度でだけど?そっちのクラスにも誰かしら行っているはずだよな?」


椿は焔の質問に簡潔に答える、そこに少しの違和感を感じた光輝は「椿、もしかしてこいつらが誰か覚えてないとか?」と聞いてみた


「え?本当ですか椿さん?」


「椿~!!アンタそれ本当?」


すると2人はそれの真偽をそれぞれ椿に問いかけた


「覚えてない?え~と…すまん、まさか知り合いだったのか?」


ピシッ!!という音が空気を震わせ焔と火々から怒オーラが放出される(笑)


「あ~あ…」


「ちょ!!助けろ光輝!!」


光輝は椿の言葉を無視して驚きで緩くなった首を掴んでいる手を抜け出す。もちろん椿は「おい!!」とか言ってたけどスルー


(だって死にたくない)


「あの~すまんが名前を…そしたら思い出べぶ!!」


そう言う椿のどたまに2人の拳が叩き込まれ椿は宙に舞うのだった


「えぇ~と…さっきはすまんかった」


椿は先ほどまでの愚考(笑)を火々と焔に謝っていた


「「…(怒)」」


だけどまぁ2人の怒りが鎮まるわけなくただ空回りしている


「さっきはってことは今は思い出したんだよな椿?」


光輝は仕方なく(怒ってる焔と火々は怖いので)椿に助け舟をだす


「まぁな、焔と火々ちゃんだろ?」


助け舟に椿は若干不安ではあるがちゃんとのってくれた


「思い出したんですね椿さん」


「つ~ば~き~!!なんで火々だけちゃん付けよ!!」


不安的中で火々はともかく焔をさらに怒らせた椿、そこに光輝はツッコミをいれようとしたが横から和斗がヒョイと現れて「え~んちゃん☆」と言った


「あ、和斗さんこんにちは」


「和斗~、ちゃん付けとかするな!!」


「和斗~、ちゃん付けとかするな(焔の声真似)」


「和斗?雄志はつれてきてないのか?」


4人は一気に和斗のほうを向き言い放つ


「一気にかよ!?え~と、あぁこんにちは火々ちゃん。だって焔ちゃん可愛いし。光輝声真似すんなキモい。えっと雄志は先にグラウンド行ってるよ。…ぜぇぜぇ…」


「頑張ったのに…」


「「…」」


「そか、サンキューな和斗」


4人の質問に無理やり答えた和斗、まぁなんか約一名に対しては投げやりだった気がするんだけど


「というか先にってことは俺もか?」


「ん?まぁな、というか最初から職員室に来たのはグラウンドの使用許可貰うためだ」


そう言い椿は「ちょっと光輝見張っててくれ」と3人に言うと職員室に入って言った


「というか本当にナニしたの光輝…」


「お姉ちゃんじゃないですけど本当に何したんですか光輝さん?」


焔は面白そうに、火々は心配そうに光輝に尋ねる


「まぁ…凄い変なことはしたけどここまでされるほどじゃないと俺は思うけどな」


確かに光輝がしたことは変だったようなので(自覚なし)光輝はただただ黙っている


「ふ~ん、おもしろ、じゃなくて心配だからついてっていい?」


「えと…私も行っていいですか光輝さん?」


2人にそう聞かれた光輝は彼女達に「いいよ別に」といい椿が職員室から出てくるとグラウンドへと向かった


「さて…」


グラウンドについた光輝達+先にいた雄志の6人は観戦組3人と呼び出され組2人と呼び出した人1人にわかれていた


「なぁ椿、結局グラウンド借りてまでなにするんだ?」


なんとなく嫌な予感がした光輝は柔軟をしながら椿に問いかけた


「そういや何するかは聞いてなかったな、教えてくれよ先輩」


雄志も光輝が聞いたのがきっかけになったようでありそう尋ねた


「ん?チカラの制御は習ったよな?それの練習みたいなものに付き合えってだけだよ、それがさっきの罰ゲームだ」


椿の言ったチカラとは世界に満ちる生命力のようなものであり人のみが制御するすべをもつといわれている生まれもっての才能の1つである、もちろん光輝や雄志もある程度までは護身術の授業で習っている


「確かに学校でも習ったし昔椿に教えてもらったこともあるから俺については言うまでもなくないだろ?」


「まぁ暴走とかしないようにする訓練はしてるだろうが実戦的なものはしてないだろ?」


椿の言うようにチカラには使いすぎれば暴走するというデメリットもあるので学校では制御しか教えていない


「まぁ確かに学校で教わったのは制御だけだな」


椿の言葉に雄志が答えながら頷く


「なぁ椿、結局今から何すんだ?」


業を煮やした光輝が椿にそう尋ねると椿は「模擬戦だよ、燃えてくるだろ?」と答えた


「えっと、これより中津椿VS西田光輝&影霜雄志による模擬戦を行います」


火々が少し戸惑いながらそう宣言した


「ねぇ和斗、なんで審判火々なの?」


「え?そりゃ焔より火々の方が可愛いからじゃなげぶぼ!?」


審判に選ばれなかった焔が和斗に聞き、和斗が答えると同時に焔の拳が和斗の頬へ叩き込まれた


「さて、2人共全力でこいよ。とりあえず受けてやるからさ」


グラウンドの中央にいた椿が光輝と雄志にそうけしかけた、それに対して光輝は「いいぜ、なら!!」といいチカラを腕へと集める、雄志も「舐めんなよ!!」と叫び雄志もチカラを腕へと集めだす


「ふ~ん、チカラの制御だけじゃなくて集中も可能みたいだな」


だが椿はチカラを収束しだす素振りも見せずに余裕綽々とした態度でそう言った


「この…だから舐めんなやぁ!!」


その態度に苛ついたのか雄志が光輝に先んじて一撃喰らわせようと距離をつめながら叫ぶ


「まぁ気合い入れるのはいいけどさ…」


向かってくる雄志にそう呟くと椿は迎え撃つべく構えをとる


「は!!今更迎え撃つ準備をしようとぉ!!」


雄志は叫びながらチカラを込めた右腕を椿へとふるう


ビュン!!


パシ!!


「チカラの量はなかなか…だが!!」


ドン!!


「がっ!!」


雄志の渾身の一撃を軽々と受け止めた椿は受け止めたのとは反対の腕で雄志を薙いだ


「雄志!?このぉ!!」


雄志がやられたことで頭に血が上っていた俺は一気に全身のチカラを解放して椿へと襲いかかった、が「いや、雄志がやられたので学ぼうな?」と言いながら雄志と同じように吹っ飛ばされてしまうのだった


「「…」」


「あはは、2人共ボロボロだね」


しばらくやりあった結果ボロボロになった光輝と雄志に向かって焔がそう言い笑う、が光輝と雄志にはそちらに向かって毒づいている余裕などない


「ん~、じゃあまぁ2人もそろそろ限界みたいだしそろそろ止めとくか?」


そしてその状態をもたらしている本人から終了を告げる言葉が漏れる、が光輝と雄志は「「誰が止めるか!!止めるならてめぇに一発ぶち込んでからだ!!」」と完全にハモった状態で叫んだ


「どこのジャ○プ系熱血漫画だコレ?」


「ん~、集○社ですか?でも私はどちらかといえば小○館だと思います。あ、異論は聞きます、納得はしませんけど」


「あの~、和斗と火々が何を言っているのか私にはわかんないんだけど?」


「じゃあまぁ続けるぞ」


後ろでやぁやぁ言っている3人をスルーして椿は再び構える


「ちょいさぁ!!」


雄志が奇声をあげつつ右から襲いかかり、光輝は「この!!」と叫びながら雄志に続く


「良い気迫だな雄志」


と言いながら椿は攻撃してくる雄志の右腕をとり投げようとする


「くそ!!投げられ…てない?」


雄志はなすすべもなく投げられ…ずにその場に止まっていた、なぜなら光輝が雄志の肩を掴み椿の邪魔をしたからだ


「っ!?光輝か!!」


なぜ投げられないかに気づいた椿は光輝からの攻撃に対応するために距離をとろうとする


「させねーよ先輩!!」


だが投げられずにすぐそばにいた雄志がそう叫びながら椿の体を掴み邪魔をしたことで椿は離れられない


「っ!!おぉぉぉ!!」


光輝はそれを見て(今なら当てることが出来る!!)と閃き、自身の扱えるチカラのほとんどを右腕に集中させる


「これで、どうだぁ!!うぉぉぉぉ!!」


光輝はチカラを集中した右腕を椿(及び押さえつけている雄志)に向かってためらいなくふるう


「っ!!」


「ちょ…俺いるって…!?」


パーン!!


「な!?」


光輝が椿にふるった一撃はだが椿にとどくことなく空中に止まって…いや正確に言うなら見えない楯のようなものに阻まれたのだ


「はぁ!!」


「え…ぐぁ!!」


そしてその現象に驚いていた光輝は椿の蹴りをモロに喰らってしまった


「っ!?西田!!」


雄志は吹っ飛ばされた光輝に声をかけたが「が!!ぐっ!!」と言いながらただ地面を転がっており返答などできない


「やめだ」


そのときふと椿がそう言った、俺はそれを聞き立ち上がりながら「ちょっと待て椿、やめんのはいいけどさ…今さっきのアレ、なんなんだよ?」と先ほどの出来事について尋ねてみた


「俺も気になるから教えてくださいよ先輩」


「椿だけそんなん知ってるとかずりぃぞ」


光輝と同じように見ていた雄志と和斗が声をあげる


「…でもなぁ、ん~」


椿は2人の言葉を聞き少し考えだした。


「いいんじゃない?」


「椿さん、無理にとは言いませんが教えてくれませんか?」


そこに火々と焔が追い打ちの如く声をあげる


「…しかたない、実は」


と観念した椿が話そうとしたその時だった


ドーン!!


ガタガタガタガタ!!


突如として爆発音が響きわたり大気は震え地鳴りまで聞こえる


「っ!!地震なの!?」


焔が地鳴りに反応してそう言った


「でもさっき何かが爆発したような音もしてたよ」


「ちょっと待て火々、お前まさかコレが爆発の余波とか考えてるのか?」


焔の言葉を否定するように火々が爆発ではないかを指摘し、和斗が火々にまさか違うだろという態度で聞き返した

「確実、とは言いませんが…可能性としては高いと考えてます」


「「…」」


火々のその夢物語にも等しい考えに焔と和斗の2人は驚きを隠せずに呆然としている


「なぁ?」


「どうかしたのですか光輝さん?」


そんな中光輝は恐る恐るというのがもっとも合うようなかたちで挙手した


「みんなは何の話をしてるんだ?」


「え?さっきの地鳴りの原因ははじめにあった爆発音のせいじゃないかということを話てたんですよ」


その火々の言葉でみんなとの前提に差があることに気づいた光輝は「爆発音?そんなもの聞こえたか?」と返した


「「「…?」」」


「まさか…コレが理由なのか?」


光輝の答えに焔達3人は聞こえてないはずないはずなのにと?を浮かべ、逆に椿は納得したように1人呟いた


「なにか知ってるみたいだな椿?」


「それは…」


「っ!?椿!!和斗!!後ろ見ろ!!」


その椿に和斗が聞いた…だがその瞬間光輝は和斗達の後ろで大男が腕を振りかぶるのを見つけて叫ぶ


「「っ!?」」


ビュン!!


驚きながらも2人は背後からの一撃をすんでのところで避けた


「2人共大丈夫か!?」


「まぁなんとかな」


「…」


光輝は2人の近くまで行くとそう聞いた、見た目2人共大丈夫そうだが椿からは返答がない、それが心配になった光輝は椿に聞く


「大丈夫か椿」


「ヴァルセルト…お前こんなことしてただですむと思ってるのか?」


「…一刻の猶予もならぬわけではない、がこのままではいかんことも事実だ。そうだろうツバキ?」


だがその心配は杞憂だったのか椿は普通に口を開く、だがその相手は光輝ではなくヴァルセルトだった


「大丈夫光輝!!あとあの人誰?」


「2人は大丈夫ですか?それにあの人は一体?」


「ま、みた感じ大丈夫そうだな…というかあの人中津先輩の知り合いか?すっげーむきむきだな」


2人が会話している間に焔達が近くまできて口々に椿がヴァルセルトと呼んでいた人物について聞いてくる


が光輝のほうこそアレ誰?って感じだったので直接本人に聞いてみることにした


「ヴァルセルト…さん?あんた何者だ?」


相手が確実に年上なので敬語を使い尋ねる、まぁ実際は丁寧語にすらなってないため○○さんの部分だけだが


「私か?私は…」


そう言いながらヴァルセルトが腕をふると空間に突如として大きな剣が出現した


そしてそれを持ち切っ先を光輝へとむけながら一言…


「お前の魂、その輪廻すらも絶たんとする者だ」



ヴァルセルトが告げたこの一言、これが光輝と、彼らの戦いの始まりになるなんて…

このときの彼らの誰もが予想してなかったんだ…そう、リクリエイタの始まりだとは…


‐2話へ続く‐


ひとまず1話完了です。さてさて…時間があるときに2話を掲載していきましょうかね…読んでくれた方、本当にありがとうございます


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