祝産祭の終わりと新たな生活の始まりと昔からの力の罠
フィーネの家
フィーネ「祭り楽しかったね、何とか無事に開催できたし」
ユキ「うん、たのしかった。でも、こっちの祭りは最後にみんなで夜空を見上げて終わるの」
フィーネ「あれは、この村だけよ。5代前の村長が決めたみたい」
ユキ「へぇ~、まあ田舎ともあってそんなに光が多いって訳でもないしすごいね」
フィーネ「ここは、確かにあまり王都や首都よりは光などは断然に少ないけど一応は首都でも星はきれい に見れるわよ」
ユキ「そうなんだ、あっちの世界では田舎はいいけど首都では星よりも町の光の方がすごいんだよ」
ちょうどそのときお婆ちゃんが帰ってきた。ついでに村長も後ろにいた。
婆「おう、ちょうど2人いてくれたか。それならちょうどいい。2人に話がある、正確にはユキの方だ が」
お婆さんと村長が席に座り話しがはじまった。
ユキ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え、じゃあ首都に行けと」
話しとは、騎士養成学校に行けということだった。
村長「え~とのう、この国にはそれぞれの村に5年に一度1人以上若い者を養成学校に行かせることにな っているのじゃよ」
これは、騎士を失わないために作られた処置だ。一応は志願兵がいるにはいるが毎年10人にもいなかった。なぜなら、この国には階級制があり平民だとどうしても上に行けなかった。だから、貴族だけだとどうしても人数が足りず戦ではよく負けていた。まあ、有能なものは貴族には1人ぐらいはいたが1人だけだとどうしても複数の戦では指示が行き届かない。なので、平民も上級騎士なれる代わりにこのような処置をとった。
婆「わしとしては言ってくれれば助かる。戦闘を経験させれるしお前さんだと我流でもいいがたぶんそれ だといずれ負けることがあるかもしれん。だから、少しでも何かしらの流派を1つか2つおぶえさせ てをきたいんじゃよ」
村長「たのむ、この村では今行けるのはユキだけなんじゃ。1年まってもらっている。これ以上待たせる のは少々無理なのじゃ」
ユキ「・・・村長が言うことを断りはしたくはないんだけど、騎士になるといろいろと行動に制限が付く んじゃない。それに、騎士って剣とか持ってるんだよね、そういうの持ったこともないし使ったこ ともないんだけど」
婆「それを学びに行くのじゃから、それは問題ない」
村長「剣ならこちらで用意する、行ってくれんかのう」
ユキ「うう~~~~~~~ん、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・分かった、行ってみる よ。興味がないって言えば嘘になるし少し興味はあったしね」
婆「そうか、行くか」
村長「行ってくれるか」
フィーネ「・・・・・・・・・・」
村長「なら、少し連れて行きたいとこがあるのじゃがいまからで構わんか」
ユキ「うん、いいよ」
こうして4人は村長の家に向かった。このとき、ユキには少しフィーネが暗いようにみえた。
村長の家
村長「少し手伝ってくれ、少し家具を動かすのでな」
ユキ「うん、いいけどどうして」
村長「これから行くとこの道を作るんじゃ」
他三人「・・・・・え」
村長「まあ、ええから動かすぞ」
ユキ「う、うん分かった」
そうして、少し家具を動かすと床に文字を書き始めた
ユキ「なにをやっているんだろう」
フィーネ「わかんない」
婆「ずいぶんと古いのう」
ユキ、フィーネ「これが何か分かるの」
婆「まあのう、伊達に神を名乗っておらんよ。これは、結構前の魔方陣というものじゃ」
ユキ、フィーネ「魔方陣???」
ユキ「っていうと魔法を使う時のもの」
婆「あぁ、それで合っておるよ。だが、これは世界から忘れ去られたものじゃ。なにせ、もう魔法を使う 時に使わなくても反動はもうなくなったからのう」
フィーネ「反動っていうと大きな魔法を使う時にくる脱力感とか」
婆「まあ、間違いではないが少し足りない。昔の人間たちにはまだ魔法と言うものは早すぎたのじゃ。体 がまだ魔法についてい行けずまずい者では、光を出したり火を使うだけで死んだものもおった。だか ら、 魔方陣と言うものが作られた。まあ、人間が普通に使えるようになったのは200年も後で な」
そんなことを話しているうちに村長は魔方陣を書き終えた。
村長「よし、それじゃあ行くぞ。皆、円の中に入ってくれ」
そうして、4人円の中に入り村長が首に掛けていた指輪みたいなのを床に落とした。床に着くと同時に4人は一瞬で消えた。
次元の狭間
「ヒュン」
村長「着いたか」
他三人「ここは」
婆「む、ギレンとあとどこだ」
フィーネ「ここは、どこなの」
村長「ここは、さっきいたわしの家の下にある。だが、土の中にあってそこには存在しない。ここは、土
の中にある次元の切れ目にある神殿跡地じゃ」
フィーネ「え、じゃあ今私たちはギレンにいないの」
婆「いや、ギレンにはいるな。半分ギレンにいてあと半分が別の場所にいるな」
村長「よくぞ御分かりで、まあその話しは置いといてじゃ、こっちじゃ」
そういって村長は歩き出した。他の3人も興味はあったが村長について行くことにした。少し歩くとそれは、見えてきた。
村長「お、みえたぞ、あれじゃ」
そこには、赤と青が合わさり剣の周りにシールドのように光っていて剣も赤と青が混じっていた。
フィーネ「あれは、・・・なに。なんで、剣が宙に浮いているの」
ユキ「す、すげぇ~」
婆「なぜ、あの剣がここに」
フィーネ「お婆ちゃん、あれを知っているの」
婆「あれは、この前も話した通りあの戦のことじゃ。あれは、あの戦が生み出した副産物じゃ。あれは、 奴にとどめを刺した剣じゃ。魔剣ではなかったはずじゃ。あの剣は倒した後に忽然と消えた。主 を求めるかのように」
村長「あの、剣の名前はな災来の剣というそうじゃ。なぜか、その昔に当時の村長の目の前に現れて村長 をこの神殿に連れてきた。そして、ここに来る手段をおしえ指輪を渡した。その剣は、主を求めて いるらしく探しているそうじゃった。だから、村長は村のものをここに連れてきた。が、だれもえ らばなかった。だが、その剣はこの村を守っていた。この村は、あまりよい土地ではなかった。あ まり雨も降らず困っていた。そんなときにその剣が力を使いこの土地を耕していった。それで、当 時の村長は恩返しのために主が現れるまでこの村で手伝うことにした。わしだけがしっているの は、村で動くと外に漏れやすくなるからその次の村長だけにつたえていった。これが、この剣の話 じゃ、ユキなら主になれるじゃろ。ほれ、触れてきてみぃ」
フィーネ「じゃあ、私も」
村長「それは、たぶん無理じゃ」
フィーネ「なんで」
村長「それはな、あの周りには3つの魔法壁があるからじゃ。いいやつには、そこまでの仕打ちはないが 悪い奴が近づくと命はない」
フィーネ「でも、それならなんでユキならいいの」
村長「今まであの剣の周りにあんな見える魔法壁みたいなのはなかった。だが、ユキがきてから現れた。 もしかしたらユキに反応したのかもしれない」
フィーネ「そう・・・ならしかたないわね」
ユキ「う、うん分かった」
ユキは剣に向かって歩き出した。7歩歩いた時何かの門を通る感じがした。振り返ると3人の姿がみえなかった。
ユキ「他人に見せたくないのかな」
他三人「見えなくなったね。まあ、選ばれたということかのう。そうですねぇ」
さらにユキ歩きまた門を通った感じがしてついに剣のまえについた。
ユキ「村長は触っていいって言っていたけどいいよね」
ユキは、恐る恐る剣に手を伸ばし柄を掴んだ。すると、剣は反応したかのように先ほどよりもまばゆい光をだした。そして、納得したかのように光が収まり鞘が目の前に現れた。
ユキ「選ばれたってことかな」
そうしてユキは、鞘に手を伸ばし剣を鞘に納めた。剣の周りにあった魔法壁もいつのまにか消えていた。
そうして、剣を背中にかけた。他の三人はユキに歩み寄って来ていた。
婆「終わったようじゃのう」
ユキ「そうみたい」
フィーネ「なんで、背中にかけているの?」
ユキ「こっちの方がかっこいいから」
フィーネ「・・・・・?まあ、人それぞれか」
村長「時期にここも崩壊するじゃろ、それじゃあ帰るかのう」
ユキ、フィーネ「わかった。」
婆「そうか・・・(まあ、ユキを選ぶと思っていたがこうも早くにあうとは。いろいろと段取りをすすめ ねばな」
フィーネ「どうしたの、帰るよ」
婆「あ、あぁ戻るとするか」
そうして4人は魔方陣に戻り村にもどった。
婆さんだけは別の場所に転移した。
村から200メートルほど離れた場所
ベアトリックス「ふ~む、話によると騎士を目指すのか。戻って伝えるか」
ベアトリックスは、転移魔法を使った。
アイルラーゼン帝国オースティンの部屋
「ヒュン」
ベアトリックス「オースティン様」
オースティン「おぉ~戻ったか、してどうだった」
ベアトリックス「ユキと言うものが、騎士養成学校にいくもようです。」
オースティン「なに、・・・・・・・そうか、まずいなあ。フィーンシルツ王国に力が行ってしまって は。どうするものか」
ベアトリックス「なら、私が養成学校に潜入いたしましょう」
オースティン「ほう、潜入してどうする」
ベアトリックス「完全には聞こえませんでしたからまだ、将軍などになりたいと思っているわけでもない かもしれませんので」
オースティン「だが、一応敵国だぞ」
ベアトリックス「それも心得ております。それに、有望なものがいないかも見てこれますし」
オースティン「そうだな、それでええいか。だが、どうやって接触する」
ベアトリックス「自分も養成学校に行くと道端でいえばいいでしょ。初対面のものに切りかかっていくよ うには見えませんでしたから」
オースティン「なら、それでたのむ」
ベアトリックス「はっ」 「ヒュン」
オースティン「今回はましだなぁ、毎回毎回壊されるともったいないからな。さてと、こちらもそろそろ 動くかのう」
神たちの集会場所
婆「最総神様」
最総神「おう、どうした」
婆「彼が災来の剣を手にしました」
最総神「もうか、だがこれでわしがこの世界を手に入れるのも時間の問題か、長い間まったものだな」
メフィスト「はい、もう少しで我々の勝利となります」
最総神「ふん、奴もまだ足掻き続けているからの。いまのわしではどうにもできなかったが彼を見つけたことでこちらの勝利が近づいた。メフィスト彼のことは頼んだぞ。わしもそろそろうごくのでな」
メフィスト「はっ、それではわたしはこれで」
最総神「それではな」
メフィスト「それでは。 ヒュン」
最総神「どうやらこちらにひがあったようだな・・・アスタルテ・・・」
この世界の力によって捻じ曲げられた歴史のお話