悲しい悲劇の代償
フィーネの家
(いや~、でもやっぱまだ信じられないわ。ユキが強いなんて。)
≪う~~ん、そういわれても自分でも信じられないからなあ。願って強くなったわけでもないし。≫
(それは、そうなんだろうけどヘルハウンドを2体も倒したんだよ。1体倒せたとしても普通ならそこで疲れて立てないんだよ。それなのに疲れを見せないで当たり前のように2体も倒したんだから。しかも、普通の人には1人では使えない上位魔法も使うし。上位魔法は、魔法師が複数で唱えて使うんだよ。あんなに暴れたのに傷も追ってないんだから。)
≪それは、自分も驚いた。あんなに走ったのに疲れなっかたから。それでも、フィーネだって800mほど走ったのにそんなに疲れていないように見えたけど。≫
(それは、そう見せてるだけ。本当は、結構疲れているのよ。ただ、お婆ちゃんが話があるっていうから頑張っているけど、さすがに疲れたわ。お婆ちゃんが来るまですこし横になっているわ。お婆ちゃんが来たら起こしてちょうだい。)
≪うん、分かった。来たら起こすよ。≫
そうして、フィーネは少し横になることになった。
村長の家
「さっきはすまなかったのう。まさかこの村が襲われるとは思っていなかったからのう。」
{いやいや、そのことはもういいのです。村の方が少し壊れはしましたが魔物に挑もうとする者が少なかったから重傷者が数名出ただけで死者は出なかったそれに助けてもらったのだから何もないですよ。逆にお礼を言いたい。}
「お礼は、ユキに言ってやってくれぬかのう。防御魔法を教えただけで行使したのはユキだからのう。」
{あの子は、いったい何者なのですか。あなた様と同じ神様なのですか。}
「いや、ただの人間とは言えぬがのう。一応は普通の人間じゃ、ただ、力が大きすぎるだけじゃ。」
{そうですか、まあ助けてもらったのだから何だっていいのですが。それで、話と言うのは。}
「そういえば、そうじゃったのう。これからだがのこの村に魔物が襲って来たじゃろう。」
{ええ~まあ、}
「それでじゃ、さっきも言った通りこの村に魔物が来ることは予想というのか予知と言うのかのうなかったのじゃ。だが、この村が襲われた。魔物は、予想では1体のはずじゃった。まあ、その時点でおかしいのじゃがただそれで2体出てしまった。それで、調査しなければいけなくなった。それに伴いお前さんにフィーネのことを頼みたい。受けてくれるかのう。」
{そのことなら村のみんななら断りはしないでしょう。任せてください。みんなでフィーネを育てていきます。}
「まあフィーネは、16だからな、一人でも暮らせるじゃろう。それじゃあ世話は任せたぞ。」
{はい、承りました。}
「それじゃあなユキとフィーネを待たせているからのう。これでお暇するかのう。」
{それでは、祝産祭の準備もまだ少し残っていたのでそちらにわしは移ります。}
「そういえばそうじゃったのう。行えるか。」
{少し村の方が壊れはしましたが2、3日もあれば修復できるでしょう。}
「そうか、それなら良かった、楽しみにしておるからのう」
こうして村長の家から出た。
フィーネの家
「今戻ったぞ。」
≪お、来たね。思ってたよりは早かったね。≫
「まあのう、そんなに多くはなかったからのう。して、ユキだけかフィーネはどこにいったのじゃ。」
≪フィーネなら寝てるよ、疲れたって言っていたから。≫
「ん、まあ当然か。いろいろ合ったからのう。少し寝かせるかのう。」
≪うん、それがいいんじゃない。≫
それで少し経って
フィーネが起きてきた。
(ん、あれ帰ってたんだ。)
「うむ、やっと起きたか。」
(ユキ、帰ってきたら起こしてっていったじゃん)
≪いやぁ~、結構疲れていたみたいだし。少し休ませた方がいいって話したたから。≫
(む~~。まあいいわ。それで、お、・・・お婆ちゃん話しってなに。)
「どうした、言いにくそうに。」
(いや、だって神様なんだし。礼儀はちゃんとしないと。)
「いままででええのにのう。そういえば、まだ2人には自己紹介していなかったのう。」
≪そういえば、そうだね≫
「えぇ~と、わしの名前はメフィストフェレスと言う。」
(え・・・う、うそ。)
≪ん、たしかそれって悪魔の名前に合ったような。え、それじゃあ、僕を呼んだ?探させた最総神の名前は≫
「サタンじゃ。」
≪・ ・ ・ ≫
「どうしたのじゃ、ユキ顔が青くなっておるぞ。」
≪い、いや、な、何でもない・・・≫
「そ、そうか、なら本題に入るかのう。先ほども少し話したがこちらの世界でいろいろと変わり始めたことがあるのを話したじゃろう。」
≪たしか歪みや戦いがどうとかって。≫
「まあ、ざっと覚えているようじゃな。それに伴いわしたちは最総神の命によりいまわしを含めた上位の神、わしにミカエル、ガブリエル、ガープの4名がいま動いている。それぞれには重要な役割がありいまこの世界を動かしているのは、中位の神じゃ。それで、わしはユキを探していた。ここまでは、わかるかのう。」
≪うん、・・・ミカエルとガブリエルはたしか天使だったよな。てことは、いまのところはあんぜんてことかな。≫
「それでな先ほども言ったがお前さんに戦ってほしい。無理にとは言わぬがのう。お前さんがいてくれればこちらとしても少しは安心できるからのう。」
≪う~~ん・・・≫
「まあ、そう簡単には縦に首は振らんか。なら、お前さんたちに見せたい場所がある。まだ、少しあるからそこに行くぞ。」
≪いまから。そこって遠い。≫
「いや、すぐじゃ転移でそこに行くからのう」
(なんで、私もついて行くの。)
「それは、2人が知っておかなければいけない場所だからな。理由は2つある。まず、お前さんたちは力に選ばれたということ、もう1つはこれから起きることに関係のある場所だからだ。それじゃあ、行くぞ」
といって3人は元シンイール村に飛んだ。
荒れ果てた大地と悲しい悲劇の代償
「と、ふむ、まだまだ体は衰えていないようじゃのう。」
3人がここに来るまでに5秒もたっていない。まあ、それは転移を使ったのだけれど行使するものが弱ければそれなりに個人差はある。早いものだと2、3秒でこれるし遅い者だと20秒ほどかかるものもいる。まあ、ベーカリー村からここは170キロも離れているから当たり前なのだが。
≪ここは、なに、なんにもないんだけど。それに、息がしずらいんだけど≫
「ここは、何百年もの昔に大きな戦いがあったところじゃ。ここで人間は170万人、魔族は80万、神は120、他30万の命がここで失われた。その惨劇でこの村は壊滅、どころかこの場所にたくさんの憎しみ、悲しみ、人々の血、さまざまなものがこの大地に吸い込まれた結果命が生まれなくなった。木は枯れ食物は実らなくなり雨は降らず水も枯れ自然は崩壊した。このことで当時の神たちはいろいろと考えた。そのなかで、分かったことは、龍脈が流れていないことが分かった。それでいろいろと考えてここに流れるように龍脈にした。だが、流れなかった。流れずに枯れていった。それで、次に考えたのはこの大地の中から直接流そうということになった。そして、龍脈の源たる物をここに置いた。だが、それでも流れなかった。だから、昔の神たちはここを放棄した。幾らやっても無駄だったからな。それで、ここはこのような大地になった。だから、わしたちはもうこのような場所を作りたくないからいま動いている。どうじゃ、ユキとフィーネ手伝ってはくれぬか。」
≪う~ん、手伝ってもいいとは思うんでけどまだ戦いとなるとなあ。≫
(私もこれだと逆に怖気づいちゃうなあ。)
「まあ、それが普通じゃろ。この話は後日また話すかのう、日も暮れてきたし。家に帰るか。」
(そうだね) ≪分かった≫
そして3人は家に帰った。