ベーカリー村の災難
<ド~~ン> 『ガァーー』
ユキたち3人が急いでる中べーカリー村ではもう1体のヘルハウンドに襲われていた。
{みんな急いで逃げるのじゃ、ヘルハウンドに敵うものはこの村にはいないから森に急いで逃げるのじゃ}
{でも村長、このままだと村が壊滅するぞ}
{仕方ないのじゃ、まさかこの魔物がこの辺りに来るとは思っていなかった。だから、この村は騎士の配属が少なかった。それが裏目に出た結果じゃ。だから、お前さんたちは、一刻も早くこの村から子供たちを連れて逃げるのじゃ。3キロほど北に行けばそこにも村が小さいが1つある。お前さんらも知っておるじゃろ。そこの村の村長には昔から面識が会ってな、わしの名前を出せば助けてくれるじゃろ。お前さんは皆を連れそこに行くのじゃ}
{村長はどうするんだよ}
{わしは皆を避難させねばならん、だから、お前さんたちで早く行け}
{・・・そんなことできるかぁー。村長も逃げるんだよ、年寄りにだけそんなことさせるか、それに今日は孫の祝産祭だろうが、あんたをここで死なせるはけにはいかないんだよ。死ぬなら祝ってから死ね}
{祝ったら死んでもいいのか}
{あぁーー}
{即答じゃの}
『ガァーー』
{あ、やべぇー}
『グルルルル』〈しゅぅぅぅー〉
{ヘルハウンドのサンダーレインだ、みん・・・}
遅かった、言い終わる前にもう発動していた。
〈ド~~~~~~~~~~~~ン〉
目の前が真っ白の世界になった。煙がだんだん消え去り思っても見ない光景だった。サンダーレインは上級魔法だ。それを、防ぐには上級魔法以上の結界を張るかそれ以上の魔法で攻撃するしかない。だが、上級魔法は一般の人では普通は使えない、ましてや上級ともなると3の上位は必要なのだ。だから、上級魔法は人間にはまず使えない。それなのに目の前に立っている人は、右手を挙げて結界を張っている。
(みんな~おまたせぇ~、待った~~)
{お前さんはフィーネか、どうしてここに}
(どうしてってここが私の村だからよ)
《それで、こいつ倒していいんだよね》
「うむ、邪魔だしさっさと片付けてええじゃろう」
《よしゃあ、じゃあいくぞ、おらぁ~~》
ユキは、さっきと同様に蹴り飛ばした。
〈ドーーーン〉
《よし、いっちょあがりっと》
{あ、ありえねえーー}
(ん、どうしてみんな固まってるの)
それは、あたり前だ。数分前まで死ぬと思いながら逃げていたのだ。それなのに急に出てきた人が元凶である恐怖を消し去ったのだ(蹴ったんだけどね)急に死から解放されたのだ、まだ気持ちの整理ができなくて当然だ。
「それにしてもまた派手に飛ばしたのう」
《だって、これしかまだ攻撃の方法知らねいから》
「そういえば、走っているときも結界のことしかつたえていなかったのう」
{・・・えぇ~っとたすかったのか}
(なによ、みんなしてもう死にましたってかをして)
{だって、ヘルハウンドだぞ、あったらまずほぼ10割方殺されるんだぞ}
(そういえば、そうだったはね、でも助かったんだしいいじゃない)
{だが、しかし・・・}「まあ、今はもういいじゃろ、して村長少し良いかのう、話があるのじゃが」
{え、いやまあかまわんが}
「そうか、それじゃあフィーネ、ユキを家まで案内しといてくれ、少し、村長と話したいことがあるからのう」
(うん、分かった)
「それじゃあな、ほれそこに座ってないで行くぞ村長」
{あ、あぁ~わかった}
(それじゃあ、ユキ私たちも行こ)
《ん、お、おう》
ここで皆は、座っていた者も立ち修復作業に移ったりユキとフィーネは家に村長とお婆ちゃんは村長の家に向かった。幸いユキたちの到着が早くさらに戦おうとしたのもいなかったために死者はでなかった。
そういえば村の騎士のこと忘れてた。