表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
家ごと引っ越し!←自宅ごと転移しちゃった(;'∀')  作者: 木苺
      ー仲間づくりー
PR
32/46

第30話 守護者トン

ブタの飼育場に行くと、ブタ耳 豚足 ブタ鼻の男が立っていた。


「はじめてお目にかかる。

 ブタとイノシシの守護者トンと申す。


ここで ブタたちを養って頂けるのなら、

 私が そのもの達の世話をするとともに、

 あなた様にお仕えしたい所存である」

と言って礼をした。


「ここは、私の私有地であり 私が所有する施設です。

 どのようにして ここに入ったのですか?」


 「土地神様のお導きにより参りました。

 あなた様が 私を拒絶されればたちさり、二度とは参らぬ。


 そして 私は再び別のワールドで送られることでしょう。


 どのようにしてここに入ったのか?という点に関しては

 お答えできませぬ。

 ただ気がついたらここにいたというだけのこと。


 実は 『気づけば見知らぬ場所で目覚めた』経験は、これで3度目でござる。

 1度目は 悲鳴を上げられ退散やむなしと思ったところでブラックアウト。


 2度目は この不審者めと銃をつきつけれて意識消失でござったゆえ。


 いずれも 目覚める前に、過去とは一切のかかわりを消したという声が聞こえたのが

 共通点と言えば共通点でござるよ。」


「そうなのですが、まず最初にお伝えしますが

 この豚舎と飼育場は、私が食べるために豚を養い飼う場所なのです。」


「それは当然そうでしょうなぁ。

 豚は食べられるために存在し、

 イノシシは 自らの力で野で生きていく存在でありますから。」


「しかし あなたは守護者なのでしょう?、豚とイノシシの」


「さよう、守護者というのは、守護対象の定めには手を出してはならぬのです。


 ただ、守護すべき対象が生きている間は、満足する暮らしとなるように心を配るのみ、なのです。


 だから私は、食用飼育の豚やイノシシの世話をすることに不満も不都合もござらぬ」


「そうですか。

 しかし あなたは さきほど ご自分が連れている豚がいると言わなかった?」


「はい 啓示(けいじ)によりますと、中間地点ともいうべきところにおります。

 私が お仲間に加えて頂ければ、よびよせます。

 だめなら 私の方が消えます」


「うーん 困った。

 うちは 発足したばかりなので、そのう 飼育する豚やイノシシのための餌の供給体制が確立したとは言えないのですよ。」


トンは 腕を組み少し考え込んだ。


「その点は心配ござらぬよ。」


「もともと 私が豚たちと待機しておりました中間地点とも呼ぶべき場所では、

 豚が急に消えたり、お産によらずして数が急に増えることはよくあったのです。


 今から思えば こちらのような新しい世界に送られたり、

 どこかで消えた世界から送り込まれてきたりしていたのでしょうね。


 ただ 私としましては、 今一度 天を仰ぎ地をふみしめて、

  豚と生きることができればそれに勝ることはござりませんぬ。


 この新天地で、主殿あるじどのが定めた豚たちとの新生活を始め、

 需給と餌の生産に合わせて ゆるゆると数を増やしていければ

 もしくは頭数を維持していければ それでよろしゅうございます。


 端的に言えば、無理に中間地点から呼び寄せようとは思いませぬ。」


「こんなことを言いたくはないのだけど、

 こちらの都合で、豚を全部食べてしまって、飼育を中断するということがないとは言えないかと。」


「その時は 私も この地を去るのみでございます」


「うーん それでは、私のバディとして、あなたは私に忠誠を誓い、

 あなたと私のバディ契約中も 契約解消後も、

 あなたと あなたが守護するもの・あなたが守護したものたちは、

 決して私と私の仲間を害さず、

 情報を漏洩せず、

 私の許可なく、この飼育場と豚舎から出ないこと。


 あなたはこの牧場で暮らす豚やイノシシの世話をしっかりとして

 健康に育て、いずれ 食肉となる日が来たら、気持ちよく見送ることを

 約束してください。


 ならば あなたがこの飼育場にとどまることを許可します。」


「よろしい。私は あなたが先ほどおっしゃったことを約束します。

 (と言って 上記の文言(もんごん)を唱えた)

 今から 私は あなたのバディになろう。


 末永(すえなが)く 良き縁が紡げますように」



このようにして、私と 守護者トンとの契約が結ばれ

トンは私のバディとなった。


そして 豚の飼育場のお世話ロボットは、飼育場の管理者「豚舎1号」となった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ